ニュースリリース

鹿児島で家族歴史フェア開催

デジタル活用で広がる先祖探究 先祖を知ることは、今を生きる力になる

2026年2月23日、鹿児島で家族歴史フェアが開催されました。基調講演と体験型プログラムを通して、家族の歴史をたどることが自分自身の歩みを見つめ直す機会となることが紹介され、来場者はそれぞれのルーツに思いを巡らせました。 

昨年7月、鹿児島ファミリーサーチセンターは、サバンナ・リチャーズさんから鹿児島にゆかりのある先祖について相談を受けました。先祖の足跡を知り、リチャーズさんは自らのルーツに誇りを抱き、人生の指針や力を得たと語っていました。 この体験を、より多くの人にも届けたい一その思いがフェア開催へとつながりました。 2025.7の記事をご覧ください。

第1部 基調講演

基調講演者:藤崎 剛 氏 
・伊敷歴史研究会 顧問 
・「鹿児島の近現代」教育研究センター 客員研究員 
・鹿児島県議会議員(公文書管理機能充実政策立案チーム 座長) 
「デジタル化の恩恵も利用して家族の歴史を調べてみよう」と題して基調講演が行われました。 

藤崎氏の系図探究は、小学5年生の時に明治生まれの祖父へ聞き取りを行ったことから始まりました。その後も図書館に通い、歴代天皇の系譜から、源氏・平氏・橘氏へと広がり、今日まで歴史を調べ続けているそうです。祖父の逝去後、相続手続きで集められた戸籍謄本を譲り受けたことを機に、本格的な調査が始まりました。高校時代には小遣いの多くを謄本取得に充てていたというエピソードには、会場から驚きと温かな笑いが起きました。

講演では、戸籍制度の仕組みや時代的特徴、資料の取り寄せ方など実践的な内容が丁寧に紹介されました。また、国立国会図書館デジタルコレクションを活用した調査方法も紹介。祖父の資料を探す中で、消防団長時代の写真を偶然発見した体験を語り、「若い頃の祖父と再会したようだった」と振り返る場面では、会場も温かな空気に包まれました。 

藤崎氏は、「先祖がどこでどのように生き、家族を支え、時代を歩んできたのかを知ることは、自分自身の生き方を考える励みになる」と語りました。

さらに、アメリカ在住の女性とファミリーサーチを通じてつながり、鹿児島在住の親族を案内した経験も紹介。無縁仏となっていた墓が再び大切に守られるようになったというエピソードは、先祖探究が人と人を結ぶ力を持つことを印象づけました。 

講演後、藤崎氏の周りには多くの参加者が訪れ、熱心に質問や相談を寄せていました。一人ひとりの話に丁寧に耳を傾ける姿が印象的でした。 

第2部 体験型のワークショップ・活動

会場では、実際に体験できるコーナーも設けられました。 

ファミリーサーチ体験 
アカウント作成から検索までスタッフがサポート。 
「母が系図を作りたいと言っていた。これならきれいに残せそう」と話す参加者もいました。 

白黒写真のカラー化・アニメ化体験 
提携サイトMyHeritageを活用し、白黒写真をカラー化。さらに写真が動き出すアニメーション体験も行われました。 
「会ったことのない祖父母を身近に感じた」「時を超えて再会したようだった」といった感想が寄せられました。 

スマートフォンでできる「自分史づくり」 
自身の声や思いを簡単に記録できる機能を紹介。 
「家族の声は時が経つと薄れてしまう。残しておけるのはありがたい」との声もあり、世代を超えて思いをつなぐ手段として関心を集めました。

 ▪ 家系図巻物づくりなど

フェアを振り返って

当日は地元テレビ局2社が取材し、夕方のニュース番組で紹介されました。放送では、ファミリーサーチセンターの役割とフェアの意義が分かりやすく伝えられました。 ファミリーサーチセンター・コーディネーターの瀬座一義さんは、「今回のフェアは、地域の皆さまにセンターの存在を知っていただく第一歩となりました。地域社会の中で信頼され、活用される家族歴史探究の拠点として、その役割を果たして行きたい」と語りました。

鹿児島地方部会長の山内周さんは、「講演はすぐに実践できる内容で、多くの方の励みになった。学んだことを実践し、繋がる喜びを分かち合うことができれば素晴らしい。これからも家族歴史フェアを続けて行きたい」と今後への期待を述べました。

先祖を知ることは、過去を振り返るだけではない。そこにある物語が、今を生きる私たちに新しい視点や勇気を与えてくれることもある。フェアは、そんな可能性を静かに感じさせる一日となりました。

ファミリーサーチとは

1894年に設立された国際的な非営利団体で、末日聖徒イエス・キリスト教会および多くの寄贈者の支援を受けて活動しています。現在、238の国と地域でサービスを提供しており、世界100カ国以上から各国の法律の許す範囲で集められた記録をもとに、50億件以上の歴史記録(132億人分の名前を含む)をオンラインシステムで管理されています。全世界で毎月3,000万人以上がファミリーサーチのサイトを訪れています。
個人情報は現地の法律を遵守して管理され、生存者の情報は非公開とされ、記録が第三者に販売されることはありません。

https://www.familysearch.org/ja/japan/

ファミリーサーチセンターとは

ファミリーサーチセンターは、「家族の歴史を探究するための地域拠点」です。世界中に5000ヶ所以上(日本には56ヶ所)あり、ファミリーサーチの提供する系図資料やソフトウェアへのアクセス提供、専門スタッフによる対面サポート、世界最大の系図サイトへの無料アクセスを通して、人々が自分のルーツや家族の物語を見つけるための手助けをしています。

https://locations.familysearch.org/ja/search?qp=My+Location&r=100