ニュースリリース

被災地に寄り添う奉仕

熊本県八代市で教会員19人が災害ボランティアに参加

猛暑が続くお盆期間中の8月15日、末日聖徒イエス・キリスト教会の熊本、大分、福岡の地域から集まった、青少年以上の成人会員を含む19名のボランティアが、7月28日に発生した熊本地震の被災者を支援するため、八代市での災害支援活動に参加しました。

熊本市内の教会堂を朝7時30分に出発した参加者は3つの班に分かれ、それぞれの家庭で大型家具や家財の搬出、部屋の片付け、崩れたブロック塀の撤去などの作業を行いました。1件当たりの実際の作業時間は比較的短く、数分から数十分で終了するケースもありましたが、その一方で災害ごみの搬送や次の支援先の調整には多くの時間を要しました。災害ごみ処理施設では120台待ちとなり、搬入までに1時間半もの待機時間が発生することもありました。

当日は多くのボランティアが集まった一方で、支援の現場ではニーズの把握や調整が追いついていない状況も見られました。参加者たちは訪問活動を通じて、近隣にも支援を必要としている方が数多くいることを知りました。ボランティアセンターには連絡がつながりにくく、センター自体も人手不足に直面していたため、支援を求める声が十分に届いていない現状もありました。ある参加者は、「一見すると支援の依頼が少ないように見えても、実際には助けを必要としている方がまだ多くいることを知った」と振り返りました。

特に印象深かったのは、高齢の女性宅での作業でした。家具や家財の片付けに加え、地震によって移動してしまった家具を元の場所へ戻すなど、一人では難しい作業への支援が求められていました。参加者は、「私たちにとっては小さな作業でも、その方にとっては日常生活を取り戻すための大切な助けとなることを実感した」と振り返りました。

また、被災者から直接話を聞く機会もありました。ある家主は、「一昨年の豪雨災害に続き、今度は地震の被害を受けるとは思いもしなかった」と話しました。その言葉を聞いた参加者は、コリント人への第一の手紙10章13節の聖句を思い起こしたといいます。

「あなたがたの会った試練で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試練に会わせることはないばかりか、試練と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。」

参加者は、「奉仕の機会を通して聖句に記された御言葉を自分に当てはめて考えることができました。主の御心と福音を以前よりもほんの少しですが、理解を深め信仰を強める機会となりました。」と話しました。

活動中は、倒壊した住宅や大きく傾いた建物も目にしました。実際にそこで暮らしていた人々のことを思うと胸が痛み、災害が人々の生活に与えた影響の大きさを改めて実感したといいます。一方で、外見上は大きな損壊が見られない住宅でも、倒れた家具や壊れた食器などにより日常生活に支障をきたしている家庭が少なくないことも感じました。

八代市災害ボランティアセンターには、充実した支援体制が整えられていました。空調設備のある休憩室や清潔なトイレ、更衣スペースのほか、飲み物やお菓子、熱中症対策用品、軍手や工具なども十分に備えられていました。個人で参加したボランティアもその場で班を組んで活動できる仕組みが整えられており、初めて参加する人でも安心して奉仕できる環境が用意されていました。1年前に八代市で発生した水害の際もボランティアに参加した会員は、支援体制が大きく進歩していることを実感したといいます。

今回の経験を通して、参加者たちは奉仕にはさまざまな形があることを再認識しました。現地で体を動かすことだけでなく、必要な物資を集めて届けることや、被災者の具体的なニーズを把握して迅速な支援につなげることも重要な奉仕であると感じました。また、教会員同士のネットワークや地域とのつながりを生かしながら、被災者に寄り添った支援を継続していくことの大切さについても考える機会となりました。

参加者の一人は、「奉仕とは、目立つことや大きなことを行うことではなく、目の前の人が必要としている助けに気づき、自分にできることを差し出すことだと改めて感じました」と語りました。

地域や世代を超えて集まった教会員が心を一つにして取り組んだ今回の活動は、被災地支援であると同時に、参加者自身にとってもキリストの愛と奉仕の精神を学ぶ機会となりました。参加者たちは、主が一人ひとりに目を向けて仕えられた模範に倣い、今回限りではなく今後も継続して地域社会に奉仕し、被災された方々に寄り添っていきたいとの思いを新たにしました。