
026年6月6日、石川県七尾市の七尾城址で開催された「能登復興!第2回 七尾城サムライラン」に、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員が大会ボランティアとして参加しました。当日は、金沢地域および七尾支部の教会員10名に加え、名古屋地域の教会員18名が参加し、総勢28名が大会運営を支援しました。名古屋からの参加者は、能登半島地震の被災地支援を通じて交流を深めてきた市民団体「おらっちゃ七尾」(代表:今井健太郎氏)の呼びかけを受けて参加したものです。
七尾市は、2024年1月1日に発生した能登半島地震で被害のあった地域で、教会はこれまで継続的に被災地支援を行なってきました。今回、「能登の國 七尾城プロジェクト実行委員会」が主催し、七尾支部の教会からも近い「矢田郷地区まちづくり協議会」が共催し、これまで継続した関係のご縁でボランティアのお誘いをいただきました。
| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
第1回は2023年に開催されたものの、翌2024年の能登半島地震の影響で3年ぶりの開催となりました。全国から300名以上の出場申し込みがあり、ボランティアは100名以上が集められました。
ボランティアの割当として、駐車場誘導、エイドスタッフ(救護兼任)、コース案内、ランナー誘導などが割当られ、配置に着くため午前8時過ぎから順次会場全体に移動していきました。全工程10km山岳コース(片道5kmの往復コース)ですが、直線距離2km、高低差260m、平均勾配率13%、平均傾斜度約7度もあり、自転車でも上がれない非常に急な坂道と言われています。コースの一部は車両で移動できたものの、ボランティアスタッフもランナーと同様に急坂や石段を登りながら各配置場所へ向かいました。
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午前9時、号砲により選手が勢いよくスタートしました。初めは平たんでしたが、徐々に坂が現れてきます。すぐにコース案内のボランティアが登場し、ランナーのサポートが始まります。ボランティアに参加していた岡みのりさんに話を聞いたところ、「初めて七尾市に来たのは、和倉温泉街のホテルのがれき処理の時でした。」(2024年6月15日の活動)と過去にもこの地を訪れていることを照れながら笑顔で話してくれました。さらに途中には、往復5ヶ所の救護と水分補給にエイドスタッフが配置され、ランナーの健康面のサポートをしていました。折り返し地点付近の本丸跡周辺にもスタッフが配置され、ランナーを見守りました。本丸跡からは周辺を見渡すことができ、七尾城址ならではの雄大な景観が広がっていました。
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コースに出て活動しながらボランティアを見守っていた名古屋東地域会長の杉本会長は、「折り返し点は本丸手前の400mくらいのところが5kmになると思います。そのためランナーは私の居た脇道場所の折り返し点(4.2km地点)まで登ってきて、そこから一度少し下り5km地点を通過し砂利道を抜け、最後の400mくらいの城壁脇の坂道と階段を登ることになるのですが、その城壁を見て、きっと絶望を感じたに違いないです。しかし、その後の能登半島北側の絶景を見て感動したことでしょう!」とランナーの苦労を感じながら、微笑みながら語りました。
20分足らずで第一ランナーが折返し点を通過したという連絡が入ると、スタート地点では『おぉ~』と歓声が上がりました。ゴールでは選手を受け入れる態勢を整えつつ、今か今かと待っていました。およそ40分、第一ランナーがゴールのテープを切りました。最終ランナーは、80代男性とその孫娘さん2人が一緒にゴールし、スタートから約2時間後レースが終了しました。男・女1位から3位までの6名と、仮装してレースに参加した方々がそれぞれに表彰を受け、副賞の地元産お米30kgなどが贈られて、大会が終了しました。
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(写真の一部は、主催者より掲載の承諾をいただきました)
七尾城は、室町時代(1428年頃)から戦国時代(1576年)にかけて畠山氏一族が約150年にわたってこの地の治めた山城であり、海抜約300mに位置することから『天宮』とも言われていたのもよくわかります。麓からこの城まで7つの尾根があったため、「七尾」となったとも言われています。その七尾城本丸跡地からは、七尾湾、能登島、その先には能登半島が一望でき、美しい景色が広がっていました。
また、一部の参加者は同時開催された「大にぎわい市」でもボランティア活動を行いました。ボランティアスタッフには会場内で使用できる利用券が配布され、地元グルメや大会グッズ、地域の特産品などに触れる機会となりました。
地震で自宅など大きな被害を受けていてもボランティアに参加した七尾支部の西田さおりさんは、次のように話します。「ボランティアでなければ参加することはなかっただろうマラソンの催しもの、私に何ができるか分からないまま参加しました。会場設営のお手伝いに始まって、イベントグッズ販売やランナーへの参加賞お渡しの手伝い等、様々なポジションで微力ながら助力することができました。仮装をしたランナー、記録に挑んだランナー、仲間と共に完走したランナー、どのランナーにも共通していたのは、大切な誰かとのかけがえのない時間の共有と、そこからもたらされる格別の喜びでした。マラソンに興味がなかった私でさえ、それらの輝きに心が踊りました。」
また、同じように被害にあった同支部平田寿子さんは、「以前から開催されていることは知っていましたが、今回ボランティアとして機会をいただきました。走っておられる方も、応援しておられる方も、皆さん笑顔。見ているだけでも楽しくなりました。皆さんが、安全に走れるように、会場で事故なく気持ちよく過ごしていただけるようにと作業させていただきました。『善き行い』が実践できたと充実感いっぱいでした。」と感想を語りました。
参加者からは、「能登の方々や他のボランティア団体と交流できたことが良かった」「自分にももっとできることがあると感じた」といった声が聞かれました。また、選手への声援を通じて大会を支える喜びや、地域イベントならではの一体感を感じたという感想も寄せられました。参加者の多くが活動に充実感を得た様子で、「来年も参加したい」との声も聞かれました。
前出の杉本会長は、全体を振り返って、「必要とされているボランティアとして、奉仕できる機会は特別です。私たち名古屋東ステーク・名古屋ステークのボランティアは、2024年2月からここ七尾市でのボランティアに継続的に参加させていただいて、2025年12月まで関東、関西、中部のそれぞれのステークも加わり、毎週のように入れ替わり黄色のビブスを付けて、災害ボランティアに参加してくださった方々と共に奉仕する機会があったことに感謝しています。2026年4月からは、七尾市でも一部の災害ボランティアの活動はあるものの、ようやく復興ボランティアに入ってきています。今回これまでに参加されていた他の団体の方々と久しぶりの再会もありました。「来ていると思っていました」と声をかけられたり、当たり前のように「今日もよろしくね!」と言われたり、本当に一緒にこれまで奉仕してきた仲間意識は強くなっています。災害支援から、復興支援に切り替わっていくお手伝いができている実感がありました。イベントに参加された方とも一体感と高揚感のある特別な時間でした。」
ボランティア活動は、地域社会のニーズに寄り添いながら行われることで、その価値をより発揮します。今回の活動も、被災地支援を通じて築かれた地域とのつながりがあったからこそ実現したものでした。2026年は、国連が定める「持続可能な開発のためのボランティア国際年」に当たります。国内各地でさまざまなボランティア活動が行われる中、地域の方々との信頼関係の大切さを改めて実感する機会となりました。
今後も七尾市の皆様と七尾支部の会員との交流が続き、地域に根差した協力関係がさらに深まることが期待されます。