アメリカ人アスリートであるレクシー・ハラデイ-ラウリーさんは、9月に東京の日本国立競技場で開催された東京2025世界陸上競技選手権大会の3000m障害物走に出場しました。67,000人を収容するスタジアムでは、約200か国から集まった2,000人を超えるアスリートが49種目で競い合いました。末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であるレクシーさんにとって、この大会は思い入れ深く、霊的な経験になりました。
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| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
目的を持って走る
レクシーさんの日本への道のりは、彼女が公衆衛生の学位を取得し、3000m障害物走と5000m走で記録を打ち立てたブリガム・ヤング大学(BYU)での輝かしい大学生キャリアで始まりました。2025年にプロに転向したレクシーさんは、ナイキと契約を結び、BYUコーチであるディルジート・テイラーのもとでトレーニングを続けました。
しかし、苦難がなかったわけではありません。2024年後半に行われた全米大学体育協会(NCAA)クロスカントリー選手権大会に向けて準備していたとき、大腿骨に疲労反応が出たのです。レクシーさんは、チームキャプテンとして非常に大きなプレッシャーを感じていましたが、このケガは神様に頼ることを教えてくれました。
「わたしは、祈り、神様と話すことを学びました。トレーニングやクロストレーニングを続けていくには、多大な精神的、身体的、感情的、そして霊的なエネルギーが必要でした。レースの当日は、力の限りを尽くしたこと、そして自分よりも大きな力に頼っていることを理解していたので、平安を感じました。あとは神様が導いてくださるとわかっていたのです。」
6キロレースが始まったとき、レクシーさんは数週間ぶりに初めて腰の痛みを感じませんでした。19分48秒4のタイムでレースを終えたレクシーさんは、チームメンバーでは1位、競技全体では14位を獲得し、BYUを全国タイトルへと導きました。
「100パーセントの力を出すために100パーセント完璧である必要はないことを学びました。あなたの100パーセントが何であれ、全力を尽くしている限り、神様が残りを補ってくださいます。神様が求めておられるのは、あなたが全力を尽くすということだけなのです。あなたがコントロールできるのは全力を尽くすか否か、それだけです。」
その後、レクシーさんは2025年3月に行われたNCAA室内陸上競技選手権大会の5000m走で2位、3000m走で3位を獲得し、3か月後に行われたNCAA屋外陸上競技選手権大会の3000m障害物走でも2位を獲得しました。
レクシーさんのプロデビューは2025年8月の全米陸上競技選手権大会でした。この大会の女子3000m障害物走で優勝(9分08秒68)したレクシーさんは、最初の国内タイトルを獲得し、世界陸上競技選手権大会の米国チーム入りを果たしました。レクシーさんはこのとき、予選でBYUユニフォーム、決勝戦ではNikeユニフォームを着用しました。
「より高い水準が求められていることに意欲を感じています。世界最高のランナーの一人になりたいです。そして、毎年新たな水準点を見つけていきたいと思います。」
霊的なトレーニング
東京大会に向けたレクシーさんの準備は、肉体的なものだけでなく、霊的なものでもありました。全米大会のあと、モルモン書を毎日8~10章読んで世界大会の前に読み終えるという目標を立てました。
「スポーツと同様に、目標を立てる必要がありました。聖典を読む時間を意識的に取ることは、人生のバランスを見つけるために役立ちました。見かたや感じ方が変わり始めたのです。世界にある良いものを見るためにわたしの目が開き、心が開き、心が和らいだのがわかりました。」
レクシーさんは、神様がどのように祈りに答えてくださったかを振り返って考えるために毎日日記をつけています。神様は、電話を通じて答えてくださることもあれば、友人の親切な行いや、聖句を通じて答えてくださることもあります。
「私たちの生活の中にある神の御手を見いだすことに無関心になると、神の御手は見えなくなります。見いだそうとしなければ、毎日起こっている奇跡も見えなくなります。」
東京の公園を一人でジョギングしていたとき、レクシーさんは心の中に孤独感が押し寄せてくるのを感じました。最初に考えたのは父親に電話することでしたが、あいにく携帯電話を持っていませんでした。彼女は迷わず祈りました。すると、火の馬と火の戦車が山に満ちているのを召し使いが見た列王記下のエリシャの話が思い浮かびました。その瞬間、レクシーさんはたくさんの人が彼女の人生におけるあらゆる面で彼女を支え、最善を願ってくれていることに気付きました。その後すぐに、母親からまったく同じ聖句が送られてきたのです。
「スタジアムの割れんばかりの歓声の中でスタートラインに立ち、競争相手と並ぶときでさえも、孤独だと感じることがあります。この聖句は、わたしが決して一人ではないことを思い出させてくれます。」
レクシーさんは、世界大会の障害物走で14位に入りました。彼女は、このスタジアムの観衆の声がとても大きいことに驚きました。これまで経験した中でも、群を抜いて歓声の大きなスタジアムです。大会では種目が終わるごとにアスリートの名前が一人ずつ読み上げられますが、彼女の名前が読み上げられたとき、観客から大きな歓声が上がりました。振り向くと、走幅跳の選手が素晴らしいジャンプを決めたところで、声援が誰のためのものだったかがわかりました。レクシーさんは微笑むと、信仰、家族、そして愛に満ちた天の御父に導かれてきた彼女の道のりの一部として、その瞬間に感謝しました。
青少年へのアドバイス
レクシーさんは若いアスリートに対し、自分のアイデンティティを神から受け継いだ特質にしっかりとつなぎとめておくように勧めています。
「自分のアイデンティティ全体を何らかの成績に結び付けて、良い成績を残せなかったときに自分の価値に疑問を持つことは本当によくあることです。けれど、あなたは単なるランナーや学生ではありません。神の息子であり娘なのです。アイデンティティがこうした事実に根差していると、レースで負けたときや、テストの点数が悪かったとき…もちろんそれも人生の一部ですが、そういったときに自信がぐらついてしまうことはありません。うまくいくときの波と、うまくいかないときの波がなくなって静かになり、より大きな目的があることに気付くのです。」
日本とのつながり
東京では、レクシーさんの両親とレクシーさんの夫の両親とともに時間を過ごしました。

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レクシーさんと両親のジェン・ハラデイさん、スコット・ハラディさん(東京、2025年9月)2025 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
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レクシーさんと夫の両親であるディアナ・ラウリーさん、エリック・ラウリーさん(東京、2025年9月)© 2025 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.夫の両親は、どちらも若いときに末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師として日本で奉仕しました。夫の母親は、彼女が何十年も前に福音を教えた教会員と東京で再開しました。
「彼女は今まで見たことのないくらい活き活きとしていました。日本の食べ物、文化、人々を愛しているのです。」

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日本東京北伝道部で宣教師として奉仕していた頃のエリック・ラウリーさん(1991~1992年)© 2025 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
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日本神戸伝道部で宣教師として奉仕していた頃のディアナ・フリーマン・ラウリーさん(1994~1995年)© 2025 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.レクシーさんは、日本人の親切さと誠実さにも気付きました。彼女の父親がレストランに財布を置いてきてしまったとき、レストランのスタッフが大きなモールの中を走って財布を届けてくれたのです。
「日本に住む誰もが、チームの一員であると自覚しているように思えました。それをこれほどの規模で経験したのは初めてです。」
東京で過ごす最後の日、レクシーさんは品川から日本東京神殿の訪問者センターまで歩き、美味しい日本食のランチを楽しんだ後、空港に向かいました。レクシーさんが日本に戻ってくる日も遠くないでしょう!
| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |