この記事の動画版をご覧になるには、こちらをクリックしてください。
2025年6月27日(金)、大阪市夢洲の大阪・関西万博会場で行われたイベント「Global Santa Night」にて、大阪ステーク*1の宮﨑佐弥香(さやか)さんが率いるコーラスグループ「Osaka Children’s Choir Colorful(通称:カラフル)」が、末日聖徒イエス・キリスト教会、神戸伝道部の宣教師*2たちと共に出演し、全8曲を披露しました。
この日、会場には立ち見が出るほど多くの人が集まり、アジア北地域会長のジョン・A・マキューン長老*3、第2顧問のクリストファー・H・キム長老ご夫妻、神戸伝道部会長の佐野剛史長老ご夫妻も会場を訪れました。
- 2506271847DSC04205.jpg
- 2506271842DSC04198.jpg
- 2506271819DSC04076.jpg
- 2506271903_DSC7142.jpg
- 2506271703DSC03927.jpg
- 2506271724DSC04002.jpg
- 2506271807_DSC6791.jpg
- 2506271847DSC04210.jpg
| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
宮﨑さんは2017年に友人と「カラフル」を立ち上げ、大阪市ボランティア・市民活動センターに登録し、地域のさまざまな団体と協力しながら活動の幅を広げてきました。ある時、小児がんや難病の子どもと家族のための滞在施設「チャイルド・ケモ・ハウス」の存在を知った彼女は、「直感的に、そこに関わりたいと思いました」と話します。そして、「カラフル」が果たせる役割は、「チャイルド・ケモ・ハウス」の認知向上と、子どもたちが将来社会に出たときの居場所になることだと考え、チャリティコンサートなどの活動を重ねてきました。今回の万博出演は、開催準備を長年支えてきたNPO団体「WAKAZO」が、「カラフル」の活動や想いをInstagramで知り、出演を依頼したことで実現しました。
「Global Santa Night」のテーマは、「病気と闘う子どもたちに心の動かされる体験を」です。会場の最前列には、特別招待された難病と闘う子どもたち6人と家族が座り、ステージが始まるのを待っていました。
18時30分開演――色とりどりのTシャツを着た宣教師と「カラフル」の子どもたち、88名が歓声を受けながらステージに上がると、会場は一気に華やぎました。「カラフル」は、幼児から22歳頃までの子どもたちを中心に活動しており、子どもたち自ら企画・運営にも関わり、この日の舞台を創り上げました。進行役(MC)は、宮﨑さんの娘さんの煌彩(きらさ)さんと愛彩(かなさ)さんが務め、英語を母国語とする来場者には、共に合唱した宣教師の石坂長老が通訳を担当し、メッセージを届けました。
コンサートは宮﨑さんの指揮による「ファンタジー・スプリングス」の演奏で始まり、ソロや高校生8名による合唱が続きました。4曲目は、大切な人への愛や絆に対する素直な気持ちが綴られた曲、「ダーリン」を会場の人たちと一緒に歌いました。病気の子どもたちと両親には、数人のメンバーが車椅子の周りにしゃがみ、優しく寄り添います。「カラフル」の子どもたちの心を込めた歌声、宣教師による混声四部の温かく力強いコーラスが、一つ一つの歌詞をなぞるように歌う人々を包み込みます。「カラフル」と宣教師たちはこれまでにもステーク大会やチャリティイベントで共演しており、この日も美しく調和の取れた演奏が披露されました。
フィナーレでは、全員がサンタの赤い帽子を被り、サンタマインドを心に抱いてこの曲に臨みました。進行役の子どもたちがマイクを握り、会場に訴えます。「つらいことがあっても、誰かとつながっていると感じられたら、人は前を向けます。皆さんと“ひとつ”になりたいです!」
その言葉のあと、オリジナルソング「One〜みんなでひとつ〜」が披露されました。宮﨑さんが手がけた歌詞には、エテル書12章27節の聖句からインスピレーションを受けた想いが込められています。子どもたちのまっすぐな歌と宣教師のコーラスが一体となった会場は深い感動に包まれ、涙を拭う姿が多く見られました。歌い終えた進行役の子どもは、「今日来てくれたヒーローキッズ(難病と闘うこどもたち)と一緒に過ごせて嬉しかったです」と、こみ上げる想いを語りました。
- 2506271900DSC04288.jpg
- 2506271901DSC04290.jpg
- 2506271904_DSC7161.jpg
- 2506271905_DSC7164.jpg
- 2506271911_DSC7249.jpg
- 2506271907DSC04308.jpg
- 2506271910_DSC7229.jpg
- 2506271909_DSC7223.jpg
- 2506271909_DSC7204.jpg
| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
コンサート終了後、観客は余韻に包まれながら「ペイフォワードの木」が設置された野外展示スペースに移動しました。「ペイフォワード(Pay it forward)」とは、受けた善意を次の誰かに手渡していくという考え方です。この木には、病気と闘う子どもたちが小児病棟などで手作りした個性豊かなランプシェードが、まるで実のように枝いっぱいに飾られています。
19時15分頃、日没と重なる時間に行われた点灯式では、和紙を通した温かい光が、子どもたちの命や希望を照らすように暗がりに浮かび上がり、歓声と拍手が沸き起こりました。
「音楽や光、声かけが、難病の子どもたちにどう届いたかを正確に知るのは、難しいかもしれません」としつつも、宮﨑さんの心に深く残ったのは、ある母親からの感謝の言葉でした。
「ここに来ることができて、私たちも社会の一員になれた気がしました。」
それを聞いた瞬間、宮﨑さんは涙がこみ上げ、言葉にならなかったといいます。「この言葉は、日頃からそのお母さんが“社会とつながっていない”と感じていることを示しているんですよね。自由もきかず、自分の存在価値も見えにくくなってしまっている。そのことに気づかされたんです。」イベント終了後、宮﨑さんはその母親を再び探し、自然と抱きしめました。「心で会話したというか、これがイエス・キリストの愛なんだと感じた特別な瞬間でした。」
コンサートの終演後、マキューン長老は「教会員か、教会員でないに関わらず、この会場にいたすべての方が御霊を感じていました」と語りました。
- 2506271925_DSC7272.jpg
- 2506271927DSC04348.jpg
- 2506271936_DSC7289.jpg
- 2506271935DSC04367.jpg
- 2506271940DSC04390.jpg
- 2506271701DSC03910.jpg
| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
「カラフル」を始めた当初から、「いつか万博に関われたら」と夢を描いていた宮﨑さんにとって、今回の出演はまさに祈りが叶った瞬間でした。彼女は今の気持ちをこう語ります。「ここがゴールではなく、新たなスタートです。」「カラフル」の子どもたちとともに、音楽で人々を巻き込み、地域をつなぎ、子どもたちを地域で育んでいく歩みは、これからも続きます。
*1 ステーク 地元の会員の集まりである「ワード」が集まって構成されるより大きな地域的組織。
*2 宣教師 福音を学びたい人々を見つけて福音を伝えたり、イエス・キリストのような奉仕を行うことで人々がキリストについて知る機会を持てるよう助けたりする奉仕活動に従事している専任の教会員。
*3 長老 教会の幾つかの役割に任命される男性には、名前の後に「長老」というタイトルがつく。