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| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
お弁当作りの始まり
2025年11月1日朝8時半、福岡の教会堂で7台の電気釜に一斉にスイッチが入り、今年で3年目となる扶助協会[1]主催のホームレスや生活困窮者への炊き出しが始まりました。
炊き出しは30年近く前、福岡の教会員の藤貞巳(とう・さだみ)さんと妹さんで始め、さらに途中からは同じく教会員の舟崎(ふなさき)さんも加わって、月に1回、そのほかにも食料の支援がある度に随時行ってきました。扶助協会は3年前に藤さんからお弁当の作り方を教えてもらうことで、年に1度の活動に組み込みました。その経緯を会長の坂田浩美(さかた・ひろみ)さんはこのように振り返ります。「福岡の教会は大所帯なので、お互いが知り合いになるのは難しいです。ボランティア活動を続けることで、みなさんが親しくなり、また一緒に行動することで絆が強まります。」
今年の炊き出しでの一番の問題は米価高騰です。今年は150食を作るので150合の米が必要です。炊き出しの1週間前、寄付の呼びかけで集まったのは15合。足りない分は購入することを覚悟してぎりぎりまで待つことにしました。更に頭を悩ませたのは物価高です。おかずの食材、調味料が軒並み値上がりしています。予算内に収めるために、足を延ばして食材を求めました。
目標に大きく足りなかったお米はその後次々に集まり、最終的には150合に達しました。炊飯を一手に引き受けたのは藤さんの知り合いの男性。水加減は手を釜に入れて決めます。ちょうどいい炊き上がりの熱々のご飯を広い容器に広げて冷まし、空いた電気釜でまた炊飯するのです。
キッチンは賑やかに
9時過ぎると、人が増えて賑やかになります。初回はすべてが手探りでしたが、3回目ともなると手際よく進みます。テーブルには平皿に白いゆで卵、ボールに山盛りの野菜が置かれています。「玉ねぎは千切り、ニンジンは広めの千切り」の指示で豚肉の生姜焼き用に野菜の切込みが始まります。トントンという包丁の音が軽快に響きますが、そのうちに「人参が固くて手が痛い。交代して!」「玉ねぎが染みて、目が痛い」の声に、坂田さんは「皆さん、来年は切れる包丁を準備します!」
管理栄養士の宮崎貴子(みやざき・たかこ)さんは生姜焼きに取り組みながら手順を説明します。「玉ねぎ、人参を炒めて、大きな寸胴鍋に移していきますよ。豚肉はその後です。」おかず担当者たちは手分けして、卵や柿を準備します。
ご飯担当者たちはフードパックにご飯を入れ、キッチンと廊下を何度も往復してテーブルの上に並べ、ふりかけを掛けていきます。そこに粗熱を取った生姜焼き、竹輪と天ぷらの含め煮、卵、柿を置いていきます。段取り良く進んで150個のお弁当が出来上がりました。宮崎さんからは「ヘルシーな献立で、500kalくらい。ちょうどいいカロリーです。」魚肉ソーセージが添えられて袋に入れたお弁当は5個の段ボールの中に納まって出発を待ちます。
今回もこれから向かう冬の寒さに備えて洋服、セーター、防寒着などの衣類と共に靴の寄付も依頼しました。近年、生活に困っている方々から衣類の要望が増えているのです。全てを納めて、出発の準備が整いました。
お手伝いの人たちの助けも借りて
冷泉(れいせん)公園は福岡市の繁華街中洲のすぐ近く。事前告知で集まった100人ほどの人々はひんやりした風を避けるように木々の下の段差に座って待っています。お弁当が到着して、遊歩道のテーブルの上にはお弁当と麦茶をならべ、ブルーシートに衣類や靴を広げます。
人々を誘導するのはいつもお任せしている人たち。「1時だよ~。お弁当を配りま~す。最初は家のない人、ここに並んで~!」家のない人は本当に困っているので最初に呼びます。それから「はい、次は家のある人だよ。家のない人はまた元の場所に座って!2回目にはおにぎりもあるよ。」列を作って進んでくる人に、教会員や宣教師たちが声を掛けながらお弁当と麦茶を渡します。早速食べた人から「美味しい。愛情が感じられる。」との声が聞こえてきます。「集まった人たちの2割が家のない人、残りの人は生活困窮者なんだよ。」木々の間で一組の夫婦はそれぞれが貰った4個のおにぎりをそっとバッグに入れていました。
公園でお手伝いをした姉妹宣教師[2 はボランティアに対する文化の違いを話します。「日本ではあまり見かけませんが、ユタ州ではあちこちでこのような風景を見ます。」
坂田さんは「皆さんのお手伝いがあって本当に助かりました。30人近くの人が携わって、皆さんにお弁当を渡すことができました。これからもずっと続けていきたいです。どのようにするかはその時の社会の状況に合わせて、携わる人たちが工夫すれば続けていけると思います。最初に携わった藤姉妹たちの気持ちも受け継いでいきたいです」と感謝と抱負を語りました。
*[1]教会の女性組織
*[2]末日聖徒イエス・キリスト教会では、キリストの教えを宣べ伝えるために宣教師を派遣している。世界150か国以上で約60,000人の若い専任宣教師が奉仕している。宣教師の尊称として、男性を「長老(Elder)」、女性を「姉妹(Sister)」と呼称する