English Article (Link)
末日聖徒イエス・キリスト教会のダリン・H・オークス大管長は、水曜日にワシントン国立大聖堂で宗教の自由に関する大きな節目となる講話を行い、米国憲法は平和をつくり出し、共通点を見いだすための重要なツールだと指摘しました。
学者、法律家、宗教指導者として70年にわたって憲法を研究してきたオークス大管長は、次のように述べました。「憲法により、分断された国民は協力関係を築き、ともに行動せざるを得ません。『せざるを得ない』とはきつい言い方ですが、まさに憲法にはそのような働きがあります。憲法は、いわゆる『平和をつくり出す行為』を、万人の自由と団結と公正を達成するための憲法のプロセスの中心に据えているのです。」
これは、「すべての民の祈りの家」である ワシントン国立大聖堂において教会の大管長が行った最初の講話であり、米国の 憲法記念日の前夜に行われました。「信仰、自由、共通の利益」と題されたこのイベントでは、宗教における信仰と米国民主主義との関係について議論されました。この集会は、二極化した時代にアメリカ人が共通点を見つけ、一緒に前進することを奨励する、大聖堂の「A Better Way(より良い方法)」シリーズの一環として行われました
- Pres-Oaks-Washington-National-Cathedral
- President-Dallin-H.-Oaks-visits-with-faith-leaders
- President-Dallin-H.-Oaks-at-the-National-Cathedral-in-Washington,-D.C.-
- Pres-Oaks-Washington-National-Cathedral
- Jenny-Oaks-Baker-Washington-National-Cathedral
- Jenny-Oaks-Baker-Washington-National-Cathedral
- Pres-Oaks-Washington-National-Cathedral
- Pres-Oaks-Washington-National-Cathedral
- President-Dallin-H.-Oaks-Speaks-at-the-Washington-National-Cathedral
- Washington-National-Cathedral
- Washington-National-Cathedral
- Washington-National-Cathedral
- ダリン・H・オークス大管長
- Pres-Oaks-Washington-National-Cathedral
| Temple Square is always beautiful in the springtime. Gardeners work to prepare the ground for General Conference. © 2012 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. | 1 / 2 |
オークス大管長は、「社会の中で神の愛を体現」する方法を模索しているこの取り組みに参加し、「分裂した世界で前進するための団結への希望と道徳的な枠組み」を示したと述べました。
オークス大管長はこの講話の中で、初期の聖徒のミズーリ追放から、後に異なる信仰を持つ人々と平和に暮らすための取り組みに至るまで、少数派の宗教団体としての教会の歴史を振り返りました。「わたしたちは必要に迫られて、平和をつくり出す者、自由と団結を擁護する者になったのかもしれません」と大管長は述べ、末日聖徒は自分たちの最も重要な信条と慣行を守りながら、平和を促進する妥協点を見いだすことを学んだと説明しています。
オークス大管長は、憲法に基づいて実際に平和がつくり出された「傑出した例」として、2015年の ユタ州の妥協案 を挙げています。「末日聖徒イエス・キリスト教会と非差別を擁護する人々は、それまでこの問題で対立していましたが、互いに歩み寄り、交渉に参加しました。このような交渉は、それまで不可能だと考えられていました。」
その結果、ユタ州における 信教の自由 と差別の禁止の双方に、さらなる保護を提供する法律が制定されたのです。
預言者は次のように述べています。「双方とも求めたものをすべて得たわけではありませんが、和解は双方に多大な利益をもたらしました。このように双方が利益を得る結果は、立法のプロセスがもたらす利害の調整なしには達成できませんでした。」
元合衆国最高裁判所長官アール・ウォーレンの法務書記を務め、後にユタ州最高裁判所判事を務めたオークス大管長は、ユタ州の妥協案から学んだ大切な教訓として、対立をはらむ問題は、目の前の問題をよく調べ、自分と異なる人々の意見に耳を傾けて学ぶ機会として見るべきだと述べています。
「わたしたちは、皆が同じ国民であり、互いに必要とし合っているという現実を受け入れるべきです。そのためには、だれもが、時に好ましくない法律にも従い、異なる価値観の人とも平和に暮らすことが必要です。わたしたちは、ほかの人の経験や心配事を理解するためにあらゆる努力を尽くすべきです。自分と異なる面を持つ人についてはなおさらです。」
交渉し、協力関係を築くというこの取り組みは、「核となる価値観を損なうことなく」行うことができるとオークス大管長は付け加え、
「このプロセスは、だれもが持つ道徳的本能に訴えかけます。そして人は、核となる価値観の対立が最終的な和解を妨げるような場合でも、平和をつくり出す人になるのです」と述べました。
預言者は、平和をつくり出す良い例は、ほかにも、自然災害の後に被災地に 駆けつけて救援する世界中の何万人もの末日聖徒の中に見ることができると述べています。
「教会のボランティアたちが助けに行っても、人々はその人の信条について尋ねたりはしません。同様に、ボランティアたちは同じ教会の信者だけでなく、だれでも助けます。なぜでしょうか。それはただ、安全や家族、希望といった根源的な道徳的欲求が中心にあるからです。大切なのは、人と人とのやり取りであり、助け合うことです。」
平和をつくり出す人は、奉仕に加えて、傷ついた人間関係を修復し、人々の苦しみを軽くし、民族間の相互理解を促すとオークス大管長は述べました。
最後に大管長は、人は皆神の子であることを理解すると、平和をつくり出すという重要な業をうまく遂行できるようになると述べました。
「人は皆神の子であることが分かると、ほかのすべての人の価値を神の目で見ることができるようになり、偏見や人種差別を乗り越える意志と能力が備わります。この国の様々な場所で長年生活する中で、主はわたしに、この国の法律を守り、それを改善するよう努めながらも、反対する者たちを愛することができると教えてくださいました。容易ではありませんが、主イエス・キリストの助けがあればできます。主はこの愛しなさいという戒めを与え、その戒めを守ろうとするときに助けると約束しておられます。」
国家の祈りの家で、オークス大管長は自らの祈りをもって講話を締めくくりました。
「わたしたち皆が平和をつくり出す人となるよう、天の御父に祝福を祈り求めます。」
このプログラムは、ワシントン国立大聖堂がブリガム・ヤング大学のウィートリーインスティテュートと提携して行われました。