ニュースリリース

クック長老、タール火山噴火の避難者を突然に訪問

フィリピンで教会所有の建物5軒を避難所として開設

水曜日の夕方、先頃発生したタール火山噴火によって被災したフィリピンのマニラ近隣に住む末日聖徒イエス・キリスト教会会員や地域住民を、十二使徒定員のクエンティン・L・クック長老が事前予告なしにミニスタリングのために訪問。現地の教会集会所に避難している人たちを励ました。現在も噴火の恐れがあり、避難者たちは自宅に戻れない状況にある。

クック長老が訪れたのは、個人、家族合わせて180人以上が避難するフィリピン・バタンガスステークセンターで、タール火山から数マイル離れた場所にある。「わたしはこれまで、火災を初め、多くの不幸な状況の中で家を失った方たちを訪問してきました。そして、正直なところ、これほど早く立ち直り、笑顔で幸せそうにしている人たちに会った記憶がありません」と長老は語った。

                    

フィリピン地域会長のエバン・A・シュムツ長老は言う。「互いに助け合っている人々見るのはこれが初めてでも、最後でもありません。人々が元気づけられるのを見るでしょう。自宅に戻り、生活を再開できることを彼らは知っているのです。」

避難所となった教会集会所は、リパ,バタンガス、タナウアン、ダラサ、サンホセの5カ所にあり、合わせて450人以上が避難している。

 

クック長老が会った人の中に、ジョン・パトリック・レイズがいる。危険地域に住む末日聖徒の指導者で、バタンガスステークセンターで避難活動の指揮を執ってきた。レイズは言う。「今もまだ避難して来る人たちがいます。教会員もいますし、そうでない方もいます。」

教会員にも、また別の宗教を信じる友人にもキリストのような奉仕を行っている地元の教会指導者と会員たちに対し、クック長老は訪問中、感謝の気持ちを表した。「霊的な意味で、彼らは互いに見守り合っているようです。全てうまくいきます。」

地元の末日聖徒は衣類を寄付し、食事の支度を行い、さらに、今も続く危険地域からの避難を余儀なくされている人たちのためにバスをレンタルしている。レイズは言う。「安全な場所で体を休め、暖かい物を食べることができて、皆さん、感謝しています。」

「わたしの住む地域は視界ゼロです。何も見えません。ただ灰だけです。」こう話すのは、レメリーのユニットの指導者ドナルド・ドナチェだ。火山の噴火直後、灰まみれの末日聖徒と近隣の人々は集会所に集まり、状況の把握と避難センターへどのように行くかを相談したとドナチェは報告した。

「わたしたち全員が礼拝堂にいました。……その場に神の愛があることが分かりました」と、ドナチェはその時を思い出して言う。

クック長老はフィリピンの人たちの強さに励まされてその場を去り、こう言った。「わたしは全く気落ちしていません。それどころか、この地を去るに当たって、わたし自身、なにか気持ちが高められたように感じています。霊的な良い経験でした。」

同じ日、地元会員たちへの訪問の前にして、クック長老は、ロドリゴ・ロア・ドゥテルテフィリピン大統領とその他政府関係者と面会し、教会を代表して100万ペソ(2万ドル、220万円)を寄付。また、500万ペソ(10万ドル、1,100万円)の人道支援プロジェクト基金の投入を発表した。基金はタール火山噴火被災者ために、マスクのほか、食料、衛生用品、寝具の購入資金となる。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.