近年まれに見る強力なサイクロン「ジータ」がトンガ王国に上陸し、暴風雨をもたらした。サイクロン上陸に先駆け、被害予防対策として電力停止措置が取られた。
夜中に上陸したサイクロンは過去60年間で最悪となる被害をもたらし、その惨状が夜明けと共に明らかになった。
住宅の半数が破壊あるいは損傷を受け、小さなビルなども破壊された。木は折れるもの、根こそぎにされものがあり、島中の電柱も倒れた。電力供給の再開には数週間を要するとみられている。
水道水が汚染された可能性への懸念から、水は念のために沸騰させてから使用するようにとの指示が住民たちに出された。
リアホナ高校も大きな被害を受け、授業の再開までには少なくとも2週間かかるとみられている。
末日聖徒イエス・キリスト教会は9,000人ものサイクロン被災者に集会所を開放した。教会の集会所の1つは、礼拝堂の屋根が飛ばされた。
宣教師は全員の安否が確認されており、末日聖徒奉仕センターも無事である。
LDS慈善事業団の緊急用コンテナからチェーンソーと防水シートが持ち出され、それぞれがれき撤去および損傷を受けた建物を雨風から守るために使用された。
夜の嵐が去った後、末日聖徒イエス・キリスト教会のヘルピングハンズのボランティアら多数が黄色いベストに身を包み、近隣住人と共にがれき撤去や復旧作業を開始した。
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