末日聖徒イエス・キリスト教会大管長会のヘンリー・B・アイリング第一顧問は、2017年5月21日の日曜日にフランス・パリ神殿を奉献した。フランス初となるこの神殿は世界で156番目の神殿である。
奉献に先立ってアイリング管長は、建設が完了し、新しい神殿が奉献の用意ができていることを示す象徴的な儀式を執り行った。
十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老、神殿部のエグゼクティブディレクターであるラリー・Y・ウィルソン長老、ヨーロッパ地域会長のポール・V・ジョンソン長老、ジェラルド・コセー管理ビショップがアイリング管長と同席した。
定礎式は神殿を聖別する過程の一部であるとコセービショップは説明した。礎石の裏には、歴史的な文書や遺物、フランスの教会員たちの証などが納められている。「これらはあなた方の証です。ここに神殿を持つことができるのはなんと美しい機会でしょうか。」と、コセービショップは語った。
トーマス・S・モンソン大管長によりパリに神殿を建設する計画が発表されたのは2011年7月15日のことであった。
「まさに夢がかなったのです。」フランス・ボルドー出身のコセービショップは歓喜の声を挙げた。彼は神殿建設を監督するために何度もこの地を訪れました。「わたしたちは神殿がこの地域を照らす灯台のような存在となるように、建築士の方々と密に働いてきました。神殿は周辺地域と完全に調和しています。わたしたちは神殿が会員たちにとっての祝福となるだけでなく、地域社会全体にとっての財産となるよう願っています。」と、コセービショップは語った。
神殿の外装はこの地域の建造物に使われている建材を反映した暖色系のポルトガル産ライムストーンで飾られ、気高さと高貴さを感じさせるものとなっている。
「神殿はフランス人の持つ高い技術に裏打ちされた美しい建築術を見事に具現したものです。」と、アンダーセン長老は語った。
奉献式に先立ち、5月20日には、1000人以上もの末日聖徒の若人による歌やダンスを通してフランスの教会歴史を表現し開拓者たちを称える演劇を教会指導者たちは楽しんだ。「あなたがたの光を輝かせなさい」と題された文化の祭典は、近隣の町であるサン=カンタン=アン=イヴリーヌにある国立自転車競技場にて開催された。
「奉献式はユースが神殿からもたらされる祝福を通して信仰を増し加えることのできる素晴らしい機会です。文化の祭典で若人に活躍してもらうのは、彼らがいつか自分も神殿に入ることを心に決めてくれることを願っているからです。」とアイリング管長は語った。
現在フランスには約38000人の教会員がおり、100以上の教区がある。会員の多くは、末日聖徒として2世、3世、4世の世代である。
1849年にフランスに最初の宣教師が到着し、1850年には小さな会衆が組織された。現在宣教師たちは二つの伝道部で奉仕している。
3週間のオープンハウス期間中、聖職者や地域の指導者、近隣の住民、そして教会員を含む47500人以上の人々が神殿を訪れ見学した。
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末日聖徒の神殿は、教会員が日曜の礼拝のために集まる通常の集会所や教会堂とは異なる。神殿は、「主の宮居」と捉えられ、結婚やバプテスマ、その他の儀式によって、家族を永遠に結びつけ、イエス・キリストの教えを再確認する場と位置づけられている。