ニュースリリース

先祖を通して力を見いだす

岸本良信氏による家族歴史セミナーの講座紹介

2020年2月11日、札幌ステークセンターにおいて家族歴史の訓練集会が行われ、札幌ステークと札幌西ステークから250名以上が集まった。講師を務めた岸本良信氏は、札幌ステークセンターで2020年4月4日に始まる6回に及ぶセミナーを教えることになっており、この日、パワーポイントを使ってセミナーの概要を紹介。ユーモアを交えながら専門知識を披露する岸本氏の話を出席者は楽しく聴講した。

 系図学アドバイザーとしてこれまで地域や大学で教えてきた岸本氏であるが、家族歴史の指導者となる決心をしたのは、20年前に東京神殿別館で行われたファミリーサーチの集会に出席したときだったと言う。以来、北海道を中心に全国で数多く講座を開き教えている。

記録を探すための色々な方法を説明する中で、特に紙、人、物の3種類の資料が必要だと氏は言う。

  1. 紙 ― 紙の資料によって、氏名、日付、場所を特定できる。
  2. 人 ― 親戚などからの聞き取りで、故人の背景や人となり、また、他の家族について知ることができる。得た情報は他の人と共有することが大切。
  3. 物 ― 写真、手紙、親から子へと伝わってきた物などから先祖について分かることが多くある。家紋も役立つ。

書類からデータや統計資料を記録することができるが、人に尋ね、物を調べることによって故人の人生を知ることができる。「故人が人生でどのような経験をしたか知ると、その人に対して親近感がわき、その人はあなたの家族になります。先祖を知ることは、自分自身を知ることです」と岸本氏は言う。

岸本氏のセミナーに出席した人は鼓舞され、もっと家族歴史探究を進めようと思う気持ちが高められた。

出席者の一人、藤田由美子姉妹は夫の大兄弟とともに、4月からの岸本氏のセミナーに出席するつもりだと言う。「先祖が所有していた土地に関する情報の入手方法や彼らが何を成し遂げたか知りたいですし、さらにさかのぼって先祖を探す方法を知りたいと思っています。」

由美子姉妹には本を調べることの大切さを知る経験があった。数年前東京都立図書館で、20世紀初頭の千葉県の著名人を扱った本の中に、里主(里主:江戸期は名主、明治になってからは村の連合戸長)を代々務めていた家に生まれた4代前の先祖の記録を見つけた。そこで、先祖が住んでいた場所の市役所に行き、担当者から、自由民権運動が盛んだった1880年代当時、村の代表だった彼が農民の税負担軽減に尽力したことを聞いた。「彼の息子、つまりわたしの曾祖父は、私財を使って村に水道を引いています。わたしの先祖は福音が求める献身の精神を持った人だったと知りました。」

長年家族歴史を調べてきた古川ユキエ姉妹も、4月に始まるセミナーの出席を計画している一人だ。滋賀県のある市役所に連絡を取ったときに最も大きな発見があったと言う。職員の話から、同じ先祖を持つ大谷という家があることを知り、その家族の名前、住所、電話番号を入手した古川姉妹は父親とともに大谷家の主人夫婦に連絡を取り、新たな情報を得ることができた。その中には父方の祖父の戒名などがあり、それを手がかりに探求を進めることができた。後にユキエ姉妹と父親は先祖の記録を保管している神社を訪ねている。

高橋美幸姉妹は時々中断しながらも20年間家族歴史を調べてきた。その中で高橋姉妹のご主人、芳隆兄弟側に大変興味深いことがあった。芳隆兄弟がネットで祖父について調べていると、同じように祖父の家族を調べている人がいることが分かり、しかも、その人が芳隆兄弟の数年来の親しい友人だと判明。二人の祖父が兄弟同士だったのだ。それ以来、それぞれが入手した情報を共有し合っている。

もう一人、集会後に感想を話してくれた方がいた。「わたしはもう一線を退いていますが、それでもわたしの人生には目的があります。写真を見せたり、人生経験を伝えることで、この世での家族、先祖、そして子孫との関係を築くことができ、引退生活も喜びのあるものになります。すべきことはまだまだいっぱいあって、ワクワクすることもいっぱいです。」

札幌ステーク会長会第一顧問の神田 央会長は、岸本氏のセミナーがステーク会員に役立つものになるだろうと感じている。「岸本先生は、17世紀までさかのぼって家族歴史の情報を得るために必要な知識とスキルと経験をお持ちです。」

神田会長は、4月からのセミナーで学ぶテクニックは霊的な恩恵をももたらすと確信している。「岸本先生の方法を使うことで、名前など、救いの儀式に欠かせない重要な情報が得られるだけでなく、先祖の職業、趣味、苦労したこと、情熱を傾けたことなど、彼らがどのような人生を歩んだかを知る情報も得ることができます。こうした情報は、困難な今の時代に生きるわたしたちを励ますものとなります。先祖をより身近に感じられるようになります。」

このセミナー開催することで神田会長が望むのは、若い世代が17、18世紀の先祖をもっと多く見つけられるようになることだ。「若い人たちは先祖を知り、先祖を誇りに思うでしょう。先祖がどのように困難を克服したか知ることで、自身も力を得るでしょう。」

このセミナーの詳細は、地域家族歴史部(0120-944-161)にお問い合わせください。

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