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教会が成長している東ヨーロッパを訪問するクリストファーソン長老

末日聖徒イエス・キリスト教会十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は最近,ヨーロッパ東地域を10日間かけて回り,教会員,宣教師,教会指導者そして政府関係者を訪問しました。七十人定員会会長会ロナルド・A・ラズバンド長老と管理ビショップのゲーリー・E・スティーブンソンをはじめとするほかの教会指導者たちも,クリストファーソン長老に同行しました。

ウクライナ,ロシア,トルコで過ごしたあと,クリストファーソン長老は,教会ができて比較的新しい東ヨーロッパと中東における教会の成長について述べました。

「教会のつぼみができはじめてます。もうすぐ花が咲くのを見ることでしょう」と話しました。「私たちが生きている間には,教会ができることはないだろうと思われた場所に教会が組織され,大きく成長するときに〔ここにいられるのは〕素晴らしい特権です。」

それぞれの国で,クリストファーソン長老は,世界中に福音が広がっていることに主の御手があると証しました。そして教会員に自分自身とほか人の証を強めるよう励ましました。

「わたしたちは真剣に教会とその成長に熱心に取り組まなければならないと思います」と長老は言いました。「もしわたしたちが〔教会の〕一部となるなら,この御業に積極的に参加する必要があります。喜んで教会とその成長に取り組み参加しなければ,私たちは取り残されてしまうでしょう。」

ウクライナ・キエフ

2012年6月8日,ウクライナのキエフに到着すると,次の日,クリストファーソン長老,ラズバンド長老,スティーブンソンビショップは集会を開き,ウクライナ,ブルガリア,アルメニアから集まった神権指導者に向けて話しました。

クリストファーソン長老は,最近キエフ神殿が献堂されたウクライナで目にした急速な成長について言及しました。ウクライナ・キエフ神殿敷地内にある集会所で,クリストファーソン長老は神殿の持つ力について話しました。

「神殿の持つ力は,一人一人の生活の中に現れますが,それはまたステークを強め,より多くのステークの組織につながるというより大きな影響を与えます」と長老は話しました。「皆さん一人一人が状況の許す限り,神殿に頻繁に参入するように望んでいます。…主はそこで皆さんに明らかにしたいことがあるように感じます。」

長老は教会の宣教師たちに感謝を示し,イエス・キリストの福音は教会という「箱」に入った「真珠」であることを思い起こさせました。永遠の家族と聖霊の賜は真珠の一部である,とクリストファーソン長老は教えました。

「聖霊の賜を受けられるよう祈ってください」と長老は言いました。「聖霊からくるメッセージに注意を払ってください。そうすることで,自分の責任を大いなるものとできるでしょう。神は皆さんを通して人々の人生を変えます。」

クリストファーソン長老は参加した指導者たちを祝福し,彼らの奉仕に感謝しました。「皆さんは自分を捧げて奉仕しています。信仰のゆえに喜んで奉仕しているのです。…私たちはそのことを感謝していると皆さんに知ってもらいたいと思います。[神様も]感謝しておられます」と長老は言いました。

ロシア・サンクトペテルブルグ

クリストファーソン長老と妻のキャシー姉妹は,2012年6月10日ロシアのサンクトペテルブルグ地方部の教会員たちと会いました。ヨーロッパ東地域会長のグレゴリー・A・シュワイツァー長老も参加しました。

サンクトペテルブルグは,ロシアに福音が宣べ伝えられるように最初に奉献された場所です。ピュートル大帝の夏の庭園の近くで,十二使徒定員会のフランシス・M・リン長老が1903年8月6日,ロシアに福音が宣べ伝えられるよう奉献したのです。地方部が集会所として使用している建物には700人近い教会員が集まりました。地方部はステークが組織できるよう努力しています。

「これは…希望と証で満たされた素晴らしい地方部大会でした」とロシア・サンクトペテルブルグ伝道部のブレント・L・アダムス長老は記しました。「〔建物の〕収容能力は限界で,廊下に座っている会員もいました。多くの寝たきりの人や障害を持った人たちが支部の忠実な会員たちに連れて来られているのを見て深く感動しました。室内は笑顔と御霊の惜しみない思いやりに満たされていました。」

シュワイツァー長老と妻のジョアン姉妹,クリストファーソン姉妹のお話に続き,クリストファーソン長老は自分自身や家族の中にキリストのような属性を育む人々について話しました。

クリストファーソン長老は,自分の家族のために行ったことで一番良かったのは,子供たちに聖文を読むことを教えたことだと言いました。お互いに奉仕しあうことは,世間で模範となってキリストの光を掲げる一番良い方法であり,家庭は偉大な奉仕を提供できる場所だ,と続けました。

クリストファーソン長老は会員たちに,「信仰,キリストの純粋な愛,知識,判断などの御霊の賜」と,自信を持って困難に立ち向かう信仰を祝福して話をまとめました。そして,そこにいた子供たちと青少年に握手をしに前に来るように招きました。

その地方部の集会のあとで,クリストファーソン長老は約100人の地域の独身成人と日曜の夕べファイアサイドを行いました。

シュワイツァー長老が最初に話し,そこにいた人々に「ロシアにおける教会の未来」について呼びかけました。

長老は聴衆に,聖文学習,祈り,預言者に従うこと,個人の啓示を求めることにより個人の証を強めるように励ましました。

そのあと,クリストファーソン長老が話し,個人の啓示についてさらに助言しました。啓示は聖霊の促しを通して与えられ,天使の訪れよりも力強いものであることもあります。

クリストファーソン長老は,神がその子供たちを祝福したいと思っていらっしゃると強調しました。神はだれよりも私たち御存知で,私たちを決して見捨てるようなことはなさらない,と話しました。

2012年6月11日月曜日,クリストファーソン長老は,ロシア・サンクトペテルブルグ伝道部の宣教師たちを訪問しました。長老とクリストファーソン姉妹は宣教師たちと一人一人あいさつし,握手を交わしたあと,宣教師の召しについて指導しました。

「わたしたちはサンクトペテルブルグにステークを組織するのをどのように助けられるか,というある宣教師の質問に答えてクリストファーソン長老は,長く教会に集っている会員や新しい会員すべての改宗という深いところに影響を与えるよう宣教師たちを励ましました。長老はまた,神の御霊だけが改宗をもたらすことができるが,宣教師たちは御霊が宿る状況を作ることができる,と思い起こさせました。

ダニエル・ハープス長老は,その場でクリストファーソン長老の話を聞いてその集会の雰囲気について語りました。「聖霊を通して,クリストファーソン長老がイエス・キリストの使徒であり,すべての十二使徒定員会会員と大管長会が預言者,聖見者,啓示者であることが,私たちの心の奥底で再確認できました。」

トルコ,イスタンブール

2012年6月12日火曜日,トルコのイスタンブールで集会所として使用している小さなビルに,その国で唯一の支部の会員数十人が,クリストファーソン長老の話を聞くために集まりました。

クリストファーソン長老はトルコの聖徒たちの信仰に感謝を示しました。「御霊は,これから成長しようとしている教会に最初に改宗する人たちを特に助けるようです」と長老は言いました。

ブルガリア・ソフィア伝道部の二人のシニアの宣教師と4人の専任宣教師は今年2月以来,この国で伝道しています。

デボーショナルでクリストファーソン長老は,使徒の3つの使命について証しました。それは,世界中に福音を携えていくこと,主の子供たちを養うこと,そして全世界におけるキリストの名を証する特別な証人となることです(教義と聖約107:23)。

クリストファーソン長老は,救い主の証で話を終えました。「私はイエス・キリストが今日生きていらっしゃることを知っています。」「主は文字通り,実際に復活されました。主は今日この教会を導いていらっしゃいます。主は活発な,人格を有した教会の指導者です。その恵みは,私たちすべての罪をゆるし,清めるのに十分です。主が皆さん一人一人を御存知であること,皆さん一人一人をご覧になっていることを証します。主は今晩ここにいるみなさんをご覧になって,みなさんに喜びを感じていらっしゃいます。みなさんに対する主の愛は無限なのです。」

ロシア,モスクワ

2012年6月14日火曜日,ラズバンド長老とゲーリー・スティーブンソン管理ビショップはロシア,モスクワの教会職員と会いました。

ラズバンド長老は,トーマス・S・モンソン大管長の愛を彼らに伝えました。それから長老は,地域会長として働いたシュワイツァー長老の解任を発表しました。シュワイツァー長老は2012年7月1日付で,教会神殿委員会の一員としての新しい割り当てを受けました。

ヨーロッパ東地域のラリー・R・ローレンス前第一顧問が新しい地域会長として召されるとともに,ランドール・K・ベネット(前第二顧問)長老が第一顧問に召されました。七十人のペア・G・マーム長老が第二顧問として召されました。

職員のデボーショナルに続き,ロシア・モスクワ伝道部とロシア・モスクワ西伝道部の宣教師たちが,歴史的な集会に参加しました。七十人会長会の一員であるクリストファーソン長老,教会管理ビショップのラズバンド長老,現地域会長のスティーブンソンビショップ,そしてケニス・M・ウーリー(ロシア・モスクワ西伝道部)とスティーブン・J・ソレンセン(ロシア・モスクワ伝道部)の二人の伝道部会長が出席しました。

クリストファーソン長老は聴衆の質問に答え,贖いについて証しました。長老は,出席したすべての人を祝福し,困難があっても一人一人が前進して福音の御業を進めていくであろうという確信を伝えて話を終えました。

6月16日土曜日の神権指導者の集会後,クリストファーソン長老は2011年6月に新しく組織された成人の部,一般の部の大会で,ロシア・モスクワステークの会員たちと会いました。

「来週ソルトレーク・シティーに帰るとき,ロシア・モスクワ伝道部についてよい報告ができます」と長老は聖徒たちに話しました。「みなさんがすでに霊的に成熟しているとわかります。…このステークは光であり,世の人たちにとって偉大な模範です。また防御となり,避け所,安全の地でもあります。主の祝福を求める人々は…みなさんの模範を見て,ここを見つけるでしょう。」

クリストファーソン長老は両方の部会で,聖文,特にモルモン書の重要性について証しました。

「モルモン書は,イエスがメシアであられるという最も力強い証です」と長老は言いました。「聖書のすべての教えが正しいというもう一つの証です。もし毎日これを読むなら,わたしたちが人生をどのように過ごせばよいかを知る助けとなるでしょう。」

長老はまた,ジョセフ・スミスからモンソン大管長までの現代の預言者についても話しました。長老はモンソン大管長について,「大管長は本当に忙しいです…それでもいつも何かしら個人的な奉仕について話しているのに気が付きました。大管長は毎週のように病院にいる人を訪問したり,または一人で寂しい思いをしている人に電話を掛けたりしているようです。…聖霊の促しに従っているのです。大管長は自分一人ですべての人の必要を満たすことができないとわかっていますが,できることをしているのです。

長老は教会員たちに,個人を助けるというモンソン大管長の模範に従ってほしいと話しました。「お互いに世話をし合ってくれますか。お互いに助け合ってくれますか。お互いのために祈ってくれますか。そうすればみなさんは世の人にとって偉大な光となります。」

6月17日日曜日の一般の部のあと,クリストファーソン長老はそこにいた若い人たちと握手をしました。

東ヨーロッパの概観

クリストファーソン長老は,ヨーロッパ東地域への訪問を終えるにあたって長老の考えを分かち合いました。

「ヨーロッパ東地域は活気に満ちています」と長老は言いました。「教会はまだ初期の段階ですが,喜び…と信頼[と信仰]があります。」

長老は,教会の建物の間が非常に離れていることや経済的な問題など,この地域の聖徒たちが直面している困難についていくつか話しました。長老は,東ヨーロッパの聖徒たちの強い姿勢は,忍耐,思慮深さ,忠実さの賜であると考えると話しました。

特にモスクワでは,教会員の霊的な成熟に気が付きました。

「〔ロシア・モスクワステークが組織されて〕以来,前進しました」と長老は言いました。「しかしながら,最も重要なことは,教会員たちが家庭での問題,御霊に従うこと,福音を学ぶこと,聖文を研究すること,模範となることに焦点を当てていることです。…本当に大切なことについて話しています。」

長老は,すべての子供たちに対する救い主の愛について証を述べて話を終えました。

「主の愛,主の関心事,主の世話は個人的なものであると再確認しました」と話しました。「主は一人一人を御存知で,それが変化をもたらすのです。」

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.