ニュースリリース

教会指導者と会員のための新しい『総合手引き』の概要

この手引きの原則はあらゆる形態と規模のユニットは必要に適応可能である

              

末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者と会員のための新しい手引き(1月に発表)の英語版はオンラインおよび福音ライブラリーアプリで現在利用可能である。38の章のうち9つの章が完全に書き直され,別の章の中の一つの項の内容が更新されている。下記の変更の概略を参照でき、また,よくある質問のリストも参照できる。

『総合手引き:末日聖徒イエス・キリスト教会での奉仕』という題名のついたこの手引きは『手引き 第1部』(ステーク会長およびビショップ用)と『手引き 第2部』(その他の指導者用)に取って代わるものである。この新しい手引き(一部の地域を除き,デジタル版のみ)はだれでも入手することができ,世界中の何千人という指導者が教会の様々なプログラムや方針,手続きを愛に満ちた羊飼いとしての世話を行う状況に適応できる助けとなるよう必要な融通性を持たせるために定期的な更新が行われることになる。

                 

           

本日リリースされたバージョンでは,およそ80%の内容が旧手引きより移行したものであり,新たな構成に順序が整理されている。なぜ,ほんの9つの章のみ書き直されているのか。2019年に完了した幾つかの重要な章に関する変更(例えば,こちらとこちらを参照)の際,教会の指導者はこれまでの手引きの更新を行う代わりに,統合した新しい手引きの制作を進める決定を行った。

「わたしたちの元々の計画は手引きをすべて書き直し,それを翻訳する予定でした。その場合,おそらく完成は2022年になるでしょう」と手引き作成の監督を行う教会コーリレーション部の管理ディレクターのアンソニー・D・パーキンズ長老は述べた。「しかし,それらの最初の部分の章が出来上がった際,大管長会と十二使徒〔定員会〕は,更新内容はとても重要なのでできるだけ早くリリースするべきであると感じました。」新しい手引きについては大管長会の手紙を参照することができる。

イエス・キリストの教会は預言者と使徒が継続して啓示を受けることを信じている。

「そして,それは,教会は真実であり,生ける教会であるという意味です。教会は変わることもあるでしょう」とパーキンズ長老は述べた。「ほとんどデジタル版にて配付される手引きを使用することにより,教会が世界全体で成長するための一環として新たな方向に向かううえで新たな啓示を受ける際,手引きの更新が可能です。」

                

多くの末日聖徒の女性と男性は教会の以前の手引き,特に,『手引き 第1部』には馴染みがなかった。現在利用できる更新された各章は原則を基としてものとなっており,すべての教会員に広く当てはまるものである。

「男性も女性も,会員にとって,わたしたちが神から求められていることを行って行うことができるよう,神が御自身の力をわたしたちに与えてくださることを知ることはとても重要です」と新しい手引きの作成に密接に関与した中央扶助協会会長会のレイナ・I・アブルト姉妹は述べた。「そして神はまた,わたしたちが啓示を受け,道を歩んでいくあらゆる段階で神の助けと導きを受けられるように権能をわたしたちに委任しておられます。」

9つの更新された章(38のすべての章が2021年までに改訂される予定である)は幾年にもわたって検討されてきた論調とアプローチを反映したものである。

「この100年間にわたる手引きの進化に目を向けると,管理的な手続きのものから,よりミニスタリングの要素を持つものに進化してきました」とパーキンズ長老は述べた。「それはどういう意味かというと,以前の手引きは幾分,大きなユニット(例えば,ユタ州アルパイン)のための手引きとして設計されていました。わたしたちは最小のユニットにおいても適用できる手引きが必要です。」

ニカラグア出身で,手引きの一言一句を見直すために定期的に集まる委員会の一員であるアブルト姉妹は,文章のミニスタリングの要素を持たせた論調は様々な背景を持つ指導者が原則をより良く理解し応用するうえで役立つものとなると述べた。彼女は,プロの翻訳者としての経験が特に見直しのプロセスにおいて役に立ったと述べた。

「わたしは〔英語からスペイン語への〕翻訳が複雑で難しくなりそうな場所を見つけようとしました」と彼女は述べた。「わたしは言葉を明確なものにするようにしました。そうすれば,翻訳する際,翻訳で真の意味が伝わるからです。」

手引きは51の言語に可能な限り早く翻訳されている。英語圏以外のユニットの指導者は新しいバージョンの手引きが自分たちの言語で利用できるようになるまでの間,旧手引きを使用することになっている。

デジタル版の手引きを第一手段として使用するもう一つの利点は,様々な学習スタイルに対応できることである。

「読んで学ぶ人もいれば,観て学ぶ人もいます」とパーキンズ長老は述べた。「ですから,この手引きにはどのように行うべきかを示すビデオが組み込まれています。」

以下は手引きの新しい内容の概要である。また,よくある質問のリストも参照できる。

書き直された9つの章の概要

1:救いと昇栄の業における神の計画とあなたの役割

この章は新しく追加されたもので,末日聖徒が神の幸福の計画,救いと昇栄の業(『総合手引き』のための設定枠組み)および末日聖徒イエス・キリスト教会の目的を理解できるよう助けとなる。

2:救いと昇栄の業において個人と家族を支援する

聖徒に,神の計画における家族の役割,救いと昇栄の業における家庭の中心的な役割,家庭と教会の関係を教える

3:神権の原則

指導者と会員は,神権とは何か,神権がどこから来ており,神権がどのように作用し,人生を祝福するかについて学ぶ。

4:イエス・キリストの教会におけるリーダーシップ

会員に,霊的に備える方法,ともに協議し,同じユニットの人々との一致を築く方法,および委任の重要性を含む,キリストのようなリーダーシップの原則を教える。

15:宗教教育セミナリー・インスティテュート

この章は教会のセミナリープログラム(10代の青少年のための宗教教育)およびインスティテュートプログラム(18‐30歳の末日聖徒のための宗教教育)についての概説である。また,この章は,読者をCES.ChurchofJesusChrist.orgにアクセスして,教会付属の小学校や中学校,BYUパスウェイ・ワールドワイドおよび高等教育機関に関する詳細を調べるよう案内している。

18:神権の儀式と祝福

この章にはリソースのリンクと教会の様々な神権の儀式の執行方法を教えるビデオが含まれている。さらに多くのビデオが随時追加される予定である。

32:悔い改めと教会員資格評議会

この章(これまで「教会宗紀」として知られている)は大幅な改定がなされている。さらに一連的な方法で,必要で重要な決定と行動を通して,人々が重大な罪を悔い改めるのを助けるうえで指導者を導くものである。

幾つかの重要な用語が変更されている。宗紀評議会は今後「教会員資格評議会」と呼ばれる。これまでと同様,これらの評議会は,末日聖徒の悔い改めの過程を通じて助けることを意図した愛,希望,関心の表すものである。「正会員資格の剥奪」の代わりに,会員は「正式な会員資格の制限」を受けることになる。また,破門は今後,「会員資格の取り消し」という名称となる。

「これらの用語の変更の背景にある考え方は,わたしたちが人生で過ちを犯すとき,主は常に御自身の憐みの手を差し伸べてくださるということをわたしたちが確実に理解することにあります」とアブルト姉妹は述べた。

36:新しいユニットの設立,変更,命名

この章はステーク、ワード,および支部の設立と調整に関するガイドラインを提供するものである。

37:特別なステーク,ワードおよび支部

ここでは,指導者と会員は特定のグループを対象にしたステーク,ワードおよび支部の設立のためのパラメーターを学ぶ。

更新された項

38.6:教会の方針と指針

様々な道徳的問題に関する教会の方針と手続きがここに概説されている。新しい方針もあれば,更新されたものもある。将来更新される可能性のあるものもある。これらの道徳的な方針には,堕胎,虐待,人工授精,産児制限,児童ポルノ,近親相姦,体外受精,同性結婚,性教育,性的虐待,親になろうとしている独身者,精子の提供,自殺,不妊手術,代理母,および性転換をした人ChurchofJesusChrist.orgの一部として新たなURLにて移動した。また,性転換者のための新しい項がChurchofJesusChrist.orgにて利用可能である。

「大管長会と十二使徒〔定員会〕が示す文書にわたしたちが現在盛り込んだ道徳的な方針が数多くあります」とパーキズ長老は述べた。「それらの方針の一つで,新しいものは性転換者と特定される人々に関するものです。その方針が追加された理由は,ビショップやステーク会長から,『性転換者は何ができますか。指針は何ですか。』といった質問が増加しているからです。性転換者に関する方針には,すべての人が集会に出席することを歓迎され,わたしたちは性転換者と特定される人を含め,すべての人に対して,温かい,歓迎されている環境を形成すべきであるとあります。同時に,方針は教会において特定の性別を対象としたものがあることを明白に規定しています。」

教会の指導者は引き続き,必要に応じて手引きの方針と指針を見直しと更新を行う予定である。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.