2020年11月14日、末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者らは京都府綾部市の大本本部を訪問し、神道の一派であり、岡山県浅口市に本部を置き、日本の新興宗教である金光教とのつながりを持つ大本教の指導者らと会合した。
教会の一行は、地域七十人の, 伊藤彰記長老が率いる福知山地方部会長会長辻野茂樹会長、吉田一樹第一顧問、平元竜雄第二顧問)、福知山支部の増本展祥会長、そして神戸伝道部のダーウィン・ハルヴォーソン会長とともみ夫人らであった。大本教からの代表者は国際愛善宣教課長 木村且哉氏と大本責任役員、綾部祭儀センター長の四方道広氏であった。
「今回の会合には2つの目的がありました。1つはわたしたちの2つの宗教団体の関係を再確立し強めるためです。そして、もう1つは来年開催される東京神殿の再奉献式のオープンハウスにゲストとしてお招きしたかったからです。わたしたちは温かく迎え入れられ、2つの目的を果たすことができました」と辻野茂樹会長は話した。
教会指導者らは大本教指導者らに、1909年にアルマ・テイラーによって日本語に最初に翻訳された版で印刷されて100年になるモルモン書を贈呈した。そして将来、災害時の人道支援活動を共同で行うことについても話し合った。
大本教と末日聖徒イエス・キリスト教会は同様に宗教的迫害を受けたという歴史を持っている。綾部市の主婦であった出口なおは1892年に霊の夢を見て、多くの預言に導かれた。その後、金光教の教師として、多くの信者を引き付けた。1989年、彼女は上田喜三郎と会い、彼らはキンメイ会という宗教団体を設立。1990年、喜三郎はなおの娘の一人と結婚し、出口王仁三郎と改名。1900年、なおの著書(お筆先)と王仁三郎の霊界物語を元に大本教を開教した。
神道の中にも礼拝について異なった信仰があるため、大本教は天皇家の祖先である天照大神以外の神を礼拝したことで、1935年に政府が先導した介入により本部が壊され、指導者らは拘束されることになった。
大本教と教会の関係は2000年に始まった。2000年2月9日、綾部市とエルサレムが姉妹都市となった。それを記念し、また異なる宗教間の結びつきを強めるために、大本は2000年7月25日、ブリガム・ヤング大学エルサレムセンターに地元の異なる宗教団体の指導者らを多数招いて祈り会を持った。それ以来、大本教はユダヤ教やイスラム教の指導者らとの会合を続け、世界平和の促進を目指している。
その最初のイベント以来、教会と大本教は友好関係を保っている。今回の会合を機に、福知山地方部の辻野会長と日本神戸伝道部のハルヴォーソン会長は、相互の友好関係をさらに強めようと考えている。