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2019年7月20日と21日の2日間、末日聖徒イエス・キリスト教会西脇支部にてファミリーヒストリーフェスティバルが開催された。
末日聖徒イエス・キリスト教会では個人の系図を探究し、先祖の救いの儀式を行うことが勧められている。この催しは家族歴史を調べる大切さを伝え、系図の探求を行うためのノウハウを紹介する機会を提供するため企画された。
普段の礼拝行事の出席者数が43名ほどのこぢんまりとした西脇支部では、会員たちの才能を生かし、多様な催しを企画。2日間のフェアには160名を超える来場があった。
ファミリーヒストリーフェスティバルを開くにあたり、西脇支部はフェスティバルの開催を伝えるちらしを1000枚用意した。西脇支部は「ヘルピングハンズ西脇」の名前で市の社会福祉協議会にボランティア団体として登録しているため、告知用ちらしを社会福祉協議会の議会事務局に置かせてもらった。また、会員たちも教会から足が遠のいている会員や、近隣の支部、ワードにチラシを配り、最終的には数十枚を残してほとんどのチラシが配付された。
また、支部は高校駅伝で有名な西脇工業高校の通学路に面している。支部では告知用立て看板を2枚製作し、1カ月ほど前から玄関脇に設置。通学する高校生たちの目に触れるようにした。そのかいあってか、当日は高校生10数名も来場した。
2日間にわたって開かれたフェスティバルでは、1日目はオープンハウスを兼ねて教会外の方に焦点をあてた催しが開催された。教会や家族歴史になじみのない一般の方も興味を持ち、足を運んでもらえるよう、3つのワークショップが用意された。
「たこ焼き」教室では、かつてフランス料理店でセカンドシェフを務めていた氷見会長が、現在のたこ焼きの原型である「ラジオ焼き」の作り方を紹介した。「陶芸」教室は今回の実行委員長である青葉聡示兄弟と陶芸作品を作るコーナー、「ギター」教室では、会員の笹倉兄弟がギターで「ハッピーバースデイ」を弾くレッスンを行った。
系図と家族歴史のコーナーでは、系図探究の大切さを伝える西脇支部制作のショートムービー「家族の椅子」が上映された。また、2台のパソコンを用意し、ファミリーサーチの体験や、過去の写真をデータに変えることのできるアプリ「リショットボックス」の体験を行うコーナーももうけられた。その場に系図探究に造詣の深い会員が待機し、戸籍謄本の取り寄せ方について等のレクチャーを行った。
壁には会員たちが作成した写真入りのファミリーツリーや、先祖代々伝えられてきた貴重な系図が掲示された。中でも会員の福井姉妹宅に伝わる、村上天皇までさかのぼることのできる系図はひときわ来場者の目を引いていた。
青少年も活躍した。教会堂の同じ敷地内にある倉庫をキッズスペースとして開放。通りゃんせやかくれんぼなど、昔の遊びを体験できるコーナーとして託児を行った。玄関の外でも青少年が会員から提供されたわたがし製造機を稼働させ、わたがしを製造、配付するコーナーは近隣の子どもたちが多く集まっていた。
2日目は安息日の日曜日であったため、通常の2時間プログラムのうち、最初の1時間は通常の聖餐会を行った。2時間目について特別に許可を得て30分延長し、1時間半のファミリーヒストリーフェスティバル講演会を開催した。話者として登壇したのは、石田多津子姉妹(福知山支部)、池田美智代姉妹(福知山支部)、橋本登兄弟(三木支部)、竹内みどり姉妹(松山支部)の4名である。家族歴史を管理するシステムの変化の中で新たな技術を学び続け、先祖の系図探究に力を注いできた兄弟姉妹の力強い証に参加者は熱心に耳を傾けた。
このたびの家族歴史フェアを西脇支部会長・氷見彰弘(ひみ まさひろ)兄弟はこのように振り返る。
「こういった催しを開く上で、一番大切なのは宣伝だと思っていて。今NHKで『ファミリーヒストリー』という番組があって、それが一般の方が家族歴史に親しむ上での参考になると思っているんですよね。自分のご先祖様について、自分で調べることができるという。今回かなり宣伝には力を入れたんですが、このフェスティバルがそのきっかけになる、ということをもっと伝えられたら、もっとたくさんの人に来てもらえたかな、とは思いますね。」
しかし、43名の兄弟姉妹がそれぞれの才能を持ちより、奉仕する機会があったことは素晴らしい祝福だった、という。
「自作の梅ジュースとしそジュースを作って配布してくださった姉妹もいて、それもとても好評でした。今回のフェスティバルは、地域に教会のことを広く知ってもらうというオープンハウス的な役割も大きかったんですが、次はもう少し伝道のほうに力を入れて、今回の成果を生かしながらまた行っていきたいと思います。」