2019年7月8日から10日にかけて、末日聖徒イエス・キリスト教会牛久ワード*1にて、NPO法人フードバンク茨城*2による食品の仕分け作業のボランティア活動が行われた。
フードバンク茨城は、企業や個人から寄付された食品を生活困窮者などに配給する活動を行っているNPO法人である。
地域のニーズに応えるべく、フードバンク茨城は協同組合ネットいばらき、茨城県生活協同組合連合会と連携した「子ども支援プロジェクト」を実施することを決めた。このプロジェクトは子どもの学習支援施設や子ども食堂を実施している団体を通して、夏休みの前に必要な食品を生活困窮世帯に届けるというものである。
牛久ワードの小池博兄弟*3は、2018年6月よりフードバンク茨城のボランティアメンバーをとして活動してきた。小池兄弟の働きかけにより、プロジェクトの食品仕分け作業が牛久ワードの教会堂にて実施されることになった。
7月8日から10日に開催された活動には、フードバンク茨城主催のボランティア活動であることから、教会員ではない一般の方も多くボランティア活動に参加した。活動の延べ参加者数の内訳は、教会員31名、フードバンクのメンバー15名、他団体33名、一般2名と、教会員以外の参加者数が会員の参加者数を上回っている。
「子ども支援プロジェクト」の社会的関心は高く、茨城県南のフリークーポン紙「クータ7月号」の表紙と特集記事にてフードバンク茨城の活動の紹介とプロジェクトの実施の告知がなされた。一般のボランティアの中にはクーポン紙の記事を見て、当日に牛久の教会堂を訪れボランティアに加わってくださった方もいた。
通常、教会主体のボランティア活動の際、会員は教会の名前が入ったヘルピングハンズ*4の黄色いベストを着用する。しかし今回はフードバンク茨城主催の活動であることと他団体の参加を配慮し、ベストは着用せず他の参加者に交じって作業を行った。
このたびの活動を通じて、まさに地域社会の一員として、地域の人のためのボランティア活動に携わった会員たちは多くの喜びを感じた。
牛久ワードでは、このようなコミュニティーの活動を定期的に行っており、牛久の教会堂は地域のための開かれた教会としての認知度を高めている。
*1 ワードとは,地域の教会が管轄する一定の地理的範囲「教区」を意味する。
*3 教会では,すべての人が神の子供たちであるとの教えから,男性を兄弟(Brother),女性を姉妹(Sister)と呼称する。
*4 モルモンヘルピングハンズ・プログラムは、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員とその隣人たちが協力し合って地域奉仕を提供するもの。ロゴ入りの黄色いビブスがトレードマークである。