ニュースリリース

茨城県久慈郡大子町での足湯ボランティアをヘルピングハンズが支援

足湯の機材と,機材の保管場所も提供

 

2019年11月24日,台風19号によって甚大な被害を受けた茨城県久慈郡大子町(だいごまち)にて「ぬくもりを届けるプロジェクト実行委員会」による第一回目の足湯ボランティアが開催され,松戸ステーク*1のヘルピングハンズ*2が参加した。

大子町は台風19号により中心部を流れる久慈川が氾濫し,約2平方キロにわたり浸水した。停電や断水等ライフラインに打撃を受けたほか,JR水群線の鉄橋が崩落するなど交通網にも深刻な被害を受けた地域である。

足湯ボランティアは,暖かいお湯に足をつけてもらい,手さすりを行う活動である。受ける方に心身ともにリラックスしてもらうことで,現在の気持ちを分かち合ってもらう効果が期待される。定期的に行うことにより,被災者の体と心の状態がどのように移り変わっていくかを知ることができる。すぐに対処が必要な状況や,心の状態が判明した場合は,行政やその他の機関につなぎ,問題を解決していく。過去の災害から,被災者を長期的に見守るのに効果的であるとされている方法である。

このたびの足湯ボランティアを呼びかけた「ぬくもりを届けるプロジェクト実行委員会」は,茨城の復興支援について協議する「災害支援いばらきネットワーク会議」に参加する団体・個人で構成される委員会である。「ぬくもりを届けるプロジェクト」*3は,これから冬を迎える被災者の心に寄り添い,情報交換の場をもうけることを活動目的としており,今回の足湯ボランティアはその一環である。

末日聖徒イエス・キリスト教会は当初より災害支援いばらきネットワーク会議に出席して,被災者のニーズ把握と他団体との連携を進めてきた。また,ヘルピングハンズは2018年に発生した北海道胆振東部地震の後に行われた「北海道足湯隊」の構成団体でもあったため,茨城県の足湯ボランティア活動についても自然と参加する流れとなった。また,ヘルピングハンズとして足湯のための機材の提供を申し出たところ,快く受け入られた。

当日は8名程度のボランティアが参加し,地域の住民の方に足湯のサービスを提供した。区長さんの呼びかけもあり,地域の方々が15名ほど足湯を受けられた。

別のボランティア団体による炊き出しもあり,温かい食べ物と足湯を楽しんだ参加者からは「日頃張りつめて家の片づけをしているので,このようにリラックスできる場所はとてもありがたい」との声も聞かれた。

この日使われた足湯の機材は松戸ステーク水戸ワード*4で保管され,次回の日程は受け入れ場所の調整ができ次第決定することになっている。これからも週末を利用しながら週一回程度のペースで2020年1月末まで活動が行われることになっており,松戸ステークヘルピングハンズも参加協力を続けていく予定である。

*1 ステーク 地元の会員の集まりである「ワード」が集まって構成される,より大きな地域的組織

*2 ヘルピングハンズ ヘルピングハンズ・プログラムは、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員とその隣人たちが協力し合って地域奉仕を提供するもの。ロゴ入りの黄色いビブスがトレードマークである

*3 ぬくもりを届けるプロジェクトについて(茨城NPOセンター・コモンズホームページ)

*4 ワード ワードとは,地域の教会が管轄する一定の地理的範囲「教区」を意味する

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.