更新日:2020年3月6日 午後2:15分(米国山岳部標準時間)
最近のCOVID-19(新型コロナウイルス)感染に対する懸念が広がる中、移動や人との交流方法、そして保健職員によるガイドラインにも大きな変更がもたらされました。
末日聖徒イエス・キリスト教会は、今回のウイルス感染の状況を注意深く監視するとともに、数々の地域において支援を提供し、宣教師たちを感染から守るとともに彼らが効果的な伝道活動ができるように助け、教会員の健康や今後のイベント計画に関する懸念に対処するために必要な策を講じています。これらは、さまざまな国の政府の公衆衛生機関によって推奨されている感染予防策の手段です。
伝道活動
教会は、ウイルス感染が大きな問題になっている地域において、宣教師の数を減らす手段を取っています。こういった手段を取ることにより、宣教師らの健康を守り、彼らが効果的に伝道活動を行い、感染リスクのより高い都市からの移動が必要となった場合に十分な移動先スペースを確保するなどが可能となり、伝道会長はよりフレキシブルにこの事態に対処することができる。
該当する伝道部は以下のとおりです:
- カンボジア・プノンペン伝道部
- 日本福岡伝道部
- 日本神戸伝道部
- 日本名古屋伝道部
- 日本札幌伝道部
- 日本東京北伝道部
- 日本東京南伝道部
- 韓国プサン伝道部
- 韓国ソウル伝道部
- 韓国ソウル南伝道部
- モンゴル・ウランバートル伝道部
- シンガポール伝道部
- タイ・バンコク伝道部
カンボジア、シンガポール、タイ:これらの伝道部に向かう準備をしている宣教師とこれらの伝道部から伝道に出ようとしている宣教師は全員、出発日を延期または一時的に別の割り当てを受けることになります。さらに、これらの伝道部で現在奉仕中の宣教師で帰還時期が近付いている者は全員、任期を繰り上げて帰還することになります。シニア宣教師全員と持病を持つ若い宣教師も、帰還または一時的に自分の出身国の伝道部で奉仕するように一時的に新しい割り当てを受けます。シニア宣教師の中には引き続き、隔離された場所で伝道部を支援する者もいます。
日本:日本で奉仕するために準備中のすべての宣教師は、出発日を延期または一時的に別の割り当てを受けることになります。
韓国:韓国人でない宣教師は全員帰国し、次の新しい割り当てが与えられるまで、自国で待機することになります。帰還時期の迫っている宣教師や持病のある宣教師は、すでに帰国を完了しています。韓国を離れた宣教師らは全員すでに一定期間の自主隔離を行い、自宅外での人とのコンタクトは取っていません。韓国で伝道する予定だった宣教師や韓国内から伝道に出る予定の宣教師は、出発日を延期または一時的に仮の割り当てを受けることになります。
モンゴル:モンゴル人でないすべての宣教師はモンゴル以外の国に一時的に転勤となります。帰還時期が近付いている宣教師は早期帰還し、それ以外の宣教師は一時的に別の割り当てを受けることになります。
帰還する宣教師全員は、世界保健機構(WHO)と米疾病予防センター(CDC)の指示に従って、各自14日間の自主隔離を行うように求められています。
これらの国に引き続き残る宣教師は、可能な限り自分のアパートに留まり、他人との個人的な交わりを避け、電話やその他のテクノロジーを用いて福音を教えるなどの感染予防対策を取ることになります。
伝道地にかかわらず宣教師全員に対しては、疾病予防のための基本的な衛生管理を行うように再度伝えられました。但し、若い宣教師たちは通常、コロナウイルス感染による重篤な合併症のリスクが高いとは考えられていません。
神殿での礼拝
神殿のワーカーや参入者に対する懸念から、いくつかの神殿が閉鎖されました。神殿奉仕者や参入者の多くが高齢者で、コロナウイルス感染による合併症のリスクが比較的高い人たちです。神殿の閉鎖は地元の公衆衛生機関の推奨に従ったものです。現在、一時的に閉鎖となっている神殿は以下のとおりです:
- 日本福岡神殿
- イタリア・ローマ神殿
- 韓国ソウル神殿
- 日本札幌神殿
- ワシントン州シアトル神殿(ワシントン州知事は大きな集会を見合わせることを要請)
(すでに改修工事のために閉鎖中の神殿)
- 中国香港神殿
- 日本東京神殿
日曜の礼拝
地域会長会の指示の元、日曜日の集会などの教会員による集会を一時的に中止、あるいは聖餐会のみにした地域があります。該当地域は以下のとおりです。
- 香港
- 日本
- 韓国
- ワシントン州シアトル地域(州知事の要請により、ステーク大会、神権指導者評議会など大規模の集会は中止となります。聖餐会などの小規模の集会は、引き続き行われる地域もあります。教会員は地元の神権指導者の指示に従ってください。)
- モンゴル
日曜日の集会は聖餐会のみにした地域や、集会すべてを中止した地域があります。会員が礼拝のために集まることができない地域では、地元の神権指導者らの指示に従って、家族として学び、教え、聖餐を取ります。
教会員は世界中で集会を持ち交流する中で、教会は現状に気を付け、自分自身と他人の健康に気を配るようにお願いします。COVID-19感染が大きく広がっている地域の住民は、地元の公衆衛生機関のガイダンスに従ってください。この中には基本的な疾病予防の心がけから、旅行や集会に大きな制限を設けるものまであると思われます。教会員は自身の地域会長会の指示のもと、そういったガイドラインに従ってください。地域医療アドバイザーは、地域の公衆衛生機関が提供する情報やガイダンスに基づき、地域会長会に助言を与えてください。
風邪やインフルエンザが流行するこの時期に、すべての教会員が疾患を予防し健康を維持できるように必要な対策を取ってください。なすべきことは、以下の通りです*:
- 定期的に、石鹸と流水を用いて両手をきれいに洗う、またはアルコール除菌剤を用いて手を清潔に保つ。
- 病人との接近を避ける(握手やその他の慣習的な挨拶方法を避けることが必要となることがあります)
- 目、鼻、口に触れるのを避ける。
- 体調不良の時は外出を避ける。
- 咳やくしゃみをするときは、ティッシュで口と鼻をカバーし、使用後のティッシュはゴミ箱に捨てる。
- 咳やくしゃみをしている人から、少なくとも1メートル離れる。
- 家庭用の除菌スプレーやウェットティッシュを用いて、手で触れた物を頻繁に拭き清潔に保つ。
- マスクの使用については、公衆衛生機関の推奨に従う。
*世界保健機構(WHO)と米国疾病予防管理センター(CDC)の推奨に基づく。
地元の教会指導者らは教会員がこれらのガイドラインに従うように励まし、さらに厳しい手段(教会の集会の制限または中止など)を取るべき時期について、地域会長会の助言を求める。その際は地域医療アドバイザーと協議して決定する。
教会職員
教会職員は、ここに示すガイドラインおよび自身の地域会長会から出される指示に従う。
総大会
教会員全員に伝えられた最近の発表では、大管長会から総大会参加に関する新しいガイドラインが提供されました。
支援提供
中国に医療用のマスク、ゴーグル、ガウンを支援物資として最初に送って以来、教会には同様の支援を求めるリクエストが多数寄せられています。その内容は現在検討中で、教会は可能な限りそれらのリクエストにお応えしています。しかし現在、世界中で同様の物資が必要とされていることから品薄となり、こういった物資の提供と発送には限界があります。
まとめ
教会に送られた多くの支援や心遣いにわたしたちは感謝しています。教会は引き続き、ウイルス感染の状況を密接に監視し、必要に応じてさらに調整を加えます。このウイルスに影響を受けたすべての人々のために、わたしたちは引き続きお祈りを捧げています。