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清水順子(シミズ・ジュンコ)姉妹の訃報

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清水順子

1934年~2022年

1934年10月2日に名古屋近郊の田舎で生まれた順子姉妹は,学業において優れた成績を修めるとともに,天性の指導者でもあった。彼女は自分から求めたわけではなかったが,全国でも有名な名古屋にある椙山(すぎやま)女学園高等学校の生徒会長に選ばれた。順子姉妹は教育を重要なものと考えていたので,晴天の日も雨の日も,冬の寒い日も,また,日本の暑くじめじめした夏の日も,毎日,田舎から大都市の名古屋まで自転車とバスおよび市内電車を乗り継ぎ,さらに徒歩で,いとわず学校に通った。彼女は音楽と演劇が大好きで,美しいソプラノの美声の持ち主であった。思春期から若い成人時代にかけて,順子姉妹は様々な合唱団や劇団に参加することを楽しんだ。

第二次世界大戦後,若い女性として,彼女は,「人生の目的」といった人間としての存在に関する疑問について深く考えることがよくあった。末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師に出会ったときに,彼女はその答えを見つけることができた。

順子姉妹は1959年に,さらに高等教育を受けるために渡米した。ロサンゼルスで過ごしていた間,彼女はグレース・出原の名前で知られ,UCLAに編入するまではロサンゼルス・シティ・カレッジに在学していた。1964年に,UCLAにて地理学の学士号を取得した。彼女は成人してから渡米したが,彼女の英語の発音は母国語に近いものであった。

順子姉妹は,1964年にカリフルニア州ロサンゼルス神殿にて清水・トム・マサル兄弟と結婚し,二人には4人の子供がいる。

彼女は生涯にわたり,神と家族,地域社会,および彼女とつながりのあった多くの人々に対して献身的に奉仕してきた。

彼女は教会において以下の伝道の奉仕を行った:

-横浜と札幌での2年間の布教伝道(1957-1959年)

-夫が日本中央伝道部の伝道部会長であったとき,3年間,扶助協会,若い女性と子供の組織の伝道に関するスーパーバイザーを務める(1971-1974年)

-日本札幌伝道部の臨時伝道部会長(1996年)の同僚として3か月間務めることを含め,2年間,日本の宣教師訓練センターの所長の同僚として務める(1996-1998年)

-日本名古屋伝道部の臨時伝道部会長の同僚として6か月間つとめる(1998年)

-日本の広報ディレクターの同僚として18か月務める(2001-2003年)

また,順子姉妹は,1974年から1984年まで10年間,扶助協会中央管理会の一員として教会の女性たちに仕えた。さらに,彼女は多くのワードやステークの召しも務めた。

順子姉妹は,Women's State Legislative Council(ユタ州女性立法評議会),日系アメリカ人市民連盟,YWCA,女性共和党クラブ,ソルトレーク女性評議会など,様々な市民団体や政治団体の理事会や委員会においても活躍した。また,夫がソルトレーク郡と米国下院議員の選挙に立候補した際,熱心に応援を行った。

彼女は忠誠心に満ちた米国市民であり,特に,1987年のパレードで歴史を物語るフロート部門で一位を獲得した「英国,憲法を尊重する」と題した'47年のパレード当時を彷彿させるパレード・フロートの共同委員長になったことを誇りに思っていた。

彼女の広報伝道は,ソルトレーク・シティー冬季オリンピックと丁度重なったため,胸躍るやりがいのあるものとなった。彼女は全国メディアからの末日聖徒イエス・キリスト教会についての質問およびユタ州に関する一般的な質問に答える手伝いを行った。

中央管理会での割当てを通じて,彼女は米国各地および東アジア地域各地を訪れ地元の指導者を訓練したり教えたりした。彼女が訪問した際に心に触れた人の一人に,一人の男性がいた。その男性は,彼女が集会で話をした後に,彼女のところに近づいてきて,第二次世界大戦以来,何十年も日本人に対して抱いてきた憎しみの気持ちを消すことができなくて苦しんできたことを話した。彼は,彼女の話を聞いた後,やっとその憎しみの気持ちが消え,平安な気持ちを感じることができるようになったと話した。

順子姉妹は,仕えた人々やともに奉仕した人々を愛した。彼女はソルトレーク・シティー以外からやってきた人々の訪問や再会を楽しみにしていた。家族旅行の際は,伝道中の旧い同僚たちや,教会員,友人,また,家族歴史活動が好きだったので,遠くの親戚を数多く訪問した。系図活動の一環として,彼女は系図データを収集するだけでなく,さらに,家族のきずなを深め,広げるため,ストーリーや生存している子孫を探したりした。

順子姉妹の残された遺族は,夫の清水・トム・マサル,息子のティモシー(妻:バレンティーナ),スコット(妻:カーラ),マーク,ジョシュア,孫娘のナオミ,エリザベス,クリスティアーナ,ソフィア,ならびに兄弟のヒデトシ(妻:キエコ),テツオ(妻:ノリコ),マサタカ(妻:ミチコ)である。

発行:Deseret News, 2022年7月

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