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ニュースリリース

東京神殿別館が令和4年度 港区景観街づくり賞奨励賞を受賞

─地域社会に溶け込む日本東京神殿


東京神殿別館が,令和4年度の(東京都)港区景観街づくり賞奨励賞を受賞し,11月7日に授賞式が行われた。東京神殿の改装と神殿別館新築の設計を行った株式会社久米設計の片山 英(かたやま・えい)氏,外構設計協力を行った株式会社ディー・エムの池内 優(いけうち・ゆたか)氏とともに,教会コミュニケーション宣教師のブライアン・J・バークドル長老が港区役所を訪れ,授賞式に出席した。

港区景観街づくり賞とは,地域の景観の向上に貢献した建物と設計者を行政が評価し顕彰することで,優れた街づくりにつなげる港区の取り組み。平成23年(2011年)度を皮切りに毎年続けられている。今回は景観街づくり賞3件,景観街づくり賞奨励賞3件が選ばれた。受賞建築は港区役所内にパネル展示され,また港区のウェブサイトで広く紹介されている。※1

東京神殿別館については,ウェブサイトに2人の審査員の講評が掲載されている。

「……公使公邸などもあるような落ち着いた街区を,より気持ちよい空間にしてくれた。教会ながら,前庭を公園との調和を考慮した和風デザインにして,日本の常緑樹や石材の活用などに取り組み,これからの樹木の成長が期待される。別館の外壁の仕上げ・色彩も周辺との調和をテーマに選定したようで,穏やかな色調と質感が,ゆっくり散歩できるみちの形成にも役立っている。」

「……全体をぐるりと囲んだ道路とは塀やフェンスを設けずに外構植栽で区切り,一見シンプルながらも細やかに仕上げられた外壁が,今後長きにわたってこの建物がこの地に馴染んでいくことを予感させる。アプローチの引きやそこに設けられた石灯籠,石積み小池と和風の植栽が,正面道路の向こうの公園の豊かな緑と呼応して,信者だけでなくまち全体に愛されていると感じる。」 

授賞式当日の講評では,別館正面から見て右側の北面の造りについても「ひな壇形式にしていて,周りから見ても高さと圧迫感をあまり感じない……有栖川公園周辺の閑静な住宅地に相当配慮している」と評価された。外構設計の池内氏は,「地域になじむように,植栽も元々この地域に生えている樹種を中心に選んだ」という。片山氏は,「すでに整っている街並み景観を損なわず,良化するのが本計画のデザインコンセプトの一つであり,それが公に認められた」と喜びを表す。また「非常に丁寧な仕事で風格のある印象」と評価された別館の外壁の仕上げについて,「現場段階で相当試行錯誤した。アーキテクチュラルコンクリートの表面を工場でも初めて試みるレベルでブラスト加工※2し,一部の版は現場で職人さんに削ってもらった。細やかな仕事を評価していただけて,うれしく思います」と語った。

東京神殿と別館はその外観とともに,霊的な意味でも,イエス・キリストの深い影響力を地域社会に及ぼしている。十二使徒のゲーリー・E・スティーブンソン長老は語る。「神殿……は教会員のよりどころとなるだけでなく,(訪問者センターなど)教会員でない人も訪れることができる場です。……この神殿は今や教会員だけでなく,地域の人々にとっても帰属意識を感じられる場となるでしょう。」大管長会のヘンリー・B・アイリング管長もこう言い添える。「わたしたちは皆,宗教を特に持たない人々をオープンハウスに招くという経験をしました。招かれた人々は神殿の中で座り,歩き回り,何かを感じました。今,日本には『あの神殿の中で何かを感じた』と思っている人が多くいます。それが人々の意識を変えるでしょう。尊敬できる市民として教会員を受け入れてくれるようになるでしょう。」※3

※1─https://www.city.minato.tokyo.jp/matizukurikeikakutan/keikanmachidukurisyou.html

※2─物に研磨剤を高速で投射して表面を削り,風合いを与える加工

※3─【再奉献が地域にもたらすもの】アイリング管長&スティーブンソン長老 東京神殿インタビューvol.5

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.