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2024年1月1日(月)午後4時10分、石川県能登地方で令和6年能登半島地震が発災した。最大震度7を記録した能登半島を中心に、日本海側の広い範囲で本震と多数の余震に見舞われた。能登半島の主要道路は多くの箇所で寸断され、住民が孤立した。
アジア北地域会長会の和田貴志長老、ジョン・マキューン長老、キモ・エスプリン長老は1月2日(火)に、被災した方々に対し教会ニュースルームを通してメッセージを送った。
現場では何が起こっていたのか。富山県から能登半島へ進むと、富山県氷見市以北で半壊の家屋が目立ち始め、中には全壊(倒壊)した家屋もある。
氷見市の北に位置する石川県七尾市には金沢ステーク七尾支部がある。被災後まもなく、断水している現地の必要に応えて、福祉自立支援サービス部から飲料水が提供される。ビルの2階を借りている七尾支部には飲料水を皮切りに物資が搬入され始めた。西田正則支部会長には現地の状況を問い合わせる連絡が頻繁に入り、対応に追われる。
1月3日(水)には会員の安否確認とともに、飲料水と食料を支部周辺の会員宅へ届ける。七尾支部会長会の西田会長、鈴木秋夫第一顧問、扶助協会会長の折田まゆみ姉妹ら数人の会員は、被災者でありながら家族の必要を一旦おいて支部の会員のために奉仕する。いち早く駆けつけた4人の会員たちも助けたが、物資を届けるマンパワーが足りない。近所の方の要望にも応じて、七尾支部に集積している物資から飲料水などを手渡した。
全国コミュニケーション評議会からは須田昭仁兄弟が現地に入った。
1月4日(木)には多くの金沢ステークの会員や宣教師が七尾支部に駆けつける。一時的に避難していた専任宣教師はチデスター伝道部会長の指示により七尾市のアパート戻り、支部を助けたいと強い意欲を示した。
この日、教会の施設管理部職員が七尾支部の建物の損傷を調査する。数か所にひび割れ、壁紙の破れがあるが、構造的には問題がなく、集会場として利用可能と評価された。同日夜には教会の福祉自立支援サービス部職員が、支援物資と共に東京から到着した。
4日は、以下のヘルピングハンズ活動(奉仕活動)が行われた。
炊出し…… 会員数名が穴水町に向かうも、道路の陥没、地割れ等で渋滞し、ガソリン供給の不安もあって現地まで到達できず炊き出しを行えなかった。しかし、この試みによって道路状況が大いに判明する。
給水支援…… 会員数名が9時間にわたり、七尾市の給水活動を支援した。
物資の配送……穴水町に自宅のある西田会長からの情報により、飲料水と燃料を、穴水町の避難所となった小学校へ届けた。会員数名が夕方から出発し、帰還は深夜となった。
被災後刻々と変化する被災地のニーズを把握すべく、七尾支部での評議が続く。
1月5日(金)には、給水支援と炊出し支援が行われた。金沢ステークの会員のアレンジで、海上保安庁の船から水を、軽トラックに積んだタンクに受け取り、七尾市立東部中学校まで運んで市民に給水する。また、その場でおにぎり100個とカレーライス50食を提供した。
飲料水の寄贈……またこの日、福祉自立支援サービス部職員が七尾市役所へ飲料水(12リットル20箱)を寄贈した。
福祉自立支援サービス部の職員は、JVOAD(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)と定期的に情報交換しながら支援の機会を模索する。
会員の安否確認も順次進められる。普段から集っている会員にはけが人はなく、家屋の破損はあっても倒壊などの重大な問題はないことが分かった。
金沢ワードからは、灯油80リットル、ガソリン20リットル、ポリタンク、簡易トイレが届けられた。
1月6日(土)
飲料水・物資の寄贈……福祉自立支援サービス部職員は前日に続き、調達した物資(携帯トイレ12箱、水12リットル×20箱、ブルーシート10枚、土嚢袋10束)を七尾市役所へ寄贈した。
同6日には、地域七十人の今井裕一長老が現地入りした。
この日の評議会で、御霊に強く促された今井長老は、神様から力を得たいと願い、七尾支部にて聖餐会を行うことを提案する。それを受けてステーク会長会と支部会長会が決定した。
翌1月7日の安息日、今井長老の管理の下に聖餐会が開かれた。金沢ステーク会長会の吉田達弥会長、村井寿夫第一顧問、西村栄治第二顧問も訪問した。
今井長老はこう語る。「一人でも来られたら聖餐会をしようと思っていましたが、いつも集っている七尾支部のほとんど全員が集われました。聖餐の後の証会では、普通、こうした状況では被災して大変だったことを話すと思いますが、誰一人としてそのことをおっしゃらず、イエス・キリストについて証されました。支部の皆さんの熱い心と信仰に、胸がいっぱいになり、逆に励まされました。帰りの高速道路は雪による速度制限で、帰宅は深夜になりましたが、心は温かい思いで満たされていました。」
現地では未だ混乱が続いており、被害の全容も把握されていない。七尾市では現在も、断水のため皆が不自由な暮らしをしており、市内全域の復旧のめどは立っていない。七尾支部には幸い、飲料水以外の生活用水(自然の水)が豊富に入手できる会員がいるので、トイレの水などには困っていないという。七尾市では停電はなく、暖房も使えている。七尾支部の会員は、金沢ステーク内の会員の協力を得ながら、飲料水、生活用水を全力で配っている。
なお、現地からは、指導者への直接の問い合わせや、支援物資の直接の送付を控えてほしいとの要望が届いている。積雪の時期であり道路事情も悪いため、緊急車両の活動や被災地への物流を妨げないよう、金沢ステーク以外の会員がボランティアとして現地入りするのは控え、教会の人道支援基金への寄付を通じて貢献するよう、教会福祉自立支援サービス部は勧めている。◆