ニュースリリース

アジア北地域会長会年頭メッセージ 
モルモン書の力

愛する兄弟姉妹の皆様,

新年明けましておめでとうございます。皆さんお一人お一人にわたしたちの愛をお伝えし,心を込めてごあいさつを申し上げます。このようにアジア北地域の各地を巡り,ともに礼拝できることをうれしく思います。この新しい年に,天の御父とイエス・キリストに近づくことで喜びが増し加えられ,救い主に従おうと努めるときに聖霊の大きな影響力を認識できますようにお祈りします。

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昨年を振り返ると,パンデミックという困難を乗り越え,わたしたちはすばらしい祝福が注がれるのを見てきました。日本沖縄神殿の奉献は,沖縄にいながらにして神殿の儀式にあずかることができるようになるという,底知れない祝福を沖縄の聖徒の皆さんにもたらしました。うれしいことに,アジア北地域ですでに儀式が行われている6つの神殿に加えて,韓国釜山神殿と日本大阪神殿,モンゴル・ウランバートル神殿の建設が発表されました。それだけではありません。今年はfsyとYSAカンファレンスが各地で開催されますし,宣教師の数の増加により,数か月後には,より多くの専任宣教師を迎えることとなります。

わたしたちは,2024年に『わたしに従ってきなさい』の教科課程を通して,家庭でも教会でもモルモン書を集中的に学ぶことを楽しみにしています。あらゆる福音学習の目的は,改心を深めてイエス・キリストに似た者になることです1。熱心に研究して祈り,モルモン書に書かれているキリストの教えを実践するならば,必ず自分を変える救い主の力を生活の中で感じるようになります2。皆さんがその力と影響力を,愛する人々と分かち合ってくださるよう願っています。

今年はモルモン書を特に学ぶというすばらしい機会があることを考えて,わたしたち地域会長会は,感じたことや経験したことを愛する人に伝えるよう皆さんをお招きします。慰めを与えてくれた聖句を伝えてくださっても,個人的な疑問,つまり人の心の奥底にある問いの答えとなるような発見を伝えてくださってもかまいません。そのような聖句を一緒に読んで話し合うための時間を取ってくださるようお願いします3。救い主と救い主の愛についての証を分かち合ってください。ご自身が救い主を知るようになった経緯を話し,モルモン書の教えが現在の生活にどのような影響を与えているかを説明してください。4そうするならば,聖霊に導かれて,モルモン書が「改宗をもたらす最も強力な手段」5であることを知るようになるとお約束します。

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ジョセフ・スミスは,モルモン書は「この世で最も正確な書物であ〔る〕」と宣言し,わたしたちは「その教えを守ることにより,ほかのどの書物にも増して神に近づくことができる」と断言しました6。ラッセル・М・ネルソン大管長は次のことを強調し,そのことを明確に示しています。「神の子が,神とその愛する御子についてさらに知ろうと努めるとき,大いなることが起こります。モルモン書以外にこのような真理をはっきりと力強く教えている書物はありません。……モルモン書について考えると,力という言葉が思い浮かびます。モルモン書の真理には人の 心を癒し,慰め,回復し,救い,力づけ,元気づけ,喜びで満たす力があるのです。」7

モルモン書には,救い主イエス・キリストの教義が書かれています。主はまた,すばらしい約束を与えてくださっています。それは,バプテスマのときに交わした聖約を守るよう熱心に努めて聖霊を受けるならば,キリストの言葉は「〔あなたが〕なすべきことをすべて」8教えるだろうという約束です。モルモン書に導かれながら人生を歩むならば,聖霊に導いていただけるようになり,ネルソン大管長が先日勧めた「日の栄えの考え」9を持つことができるようになり,天の家に帰る旅の途中である今,喜びを見いだすようになります。

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2023年には,『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の第2版が全世界に配信されました。日本語版と韓国語版,そしてモンゴル語版は現在デジタル版で見ることができ,印刷版も近日中に出版されます。とりわけこの改訂版は,すべての会員は宣教師であるという観点で執筆されています。オークス管長はこのように勧めています。「回復された福音を教えるうえで,モルモン書の力を習得しなければなりません。まず自分自身の生活にそれを適用し,その後,教える相手とそれを共有するのです。」10ですから,ニーファイ第一書の学習に取り掛かったなら約束の地に向かうニーファイとその家族の旅のことを考えながら,その旅を自分の人生に当てはめてください。そうして,彼らが学んだことを,自分の「利益となり,知識となる」11ようにしてください。リーハイが,自分の見た夢を語ることによって神の愛を家族に伝えた12のと同じように,皆さんも神の豊かな愛を感じたなら,それを愛する人に伝えてください。伝えた言葉を彼らが「使う」,または「試す」ことがあれば,彼らの信仰が育つのを目にすることができるでしょう。そして彼らはその「大きな価値」13が分かるようになったことに,永遠に感謝するようになります。

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最後に,モルモン書に関するラッセル・М・ネルソン大管長の力強い約束を繰り返します。

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「愛する兄弟姉妹の皆さん,毎日祈りの気持ちでモルモン書を研究するならば,皆さんは毎日,さらによい決断を下すようになるでしょう。研究したことについて深く考えるならば,天の窓が開いて,自分自身の疑問の答えを授かり,自分自身の生活の中で導きを受けるようになります。毎日モルモン書をよく学び,味わうならば,疫病のようなポルノグラフィーのわなや,感覚をまひさせるその他の依存症など,今日の悪から守られることを約束します。」14

皆さんを愛しています。そして,2024年も集会や神殿で皆さんにお会いできることをとても楽しみにしています。

愛と感謝を込めて,

アジア北地域会長会

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脚注

1「改心がわたしたちの目標です。福音を教え学ぶ目的はすべて,イエス・キリストに対してさらに深く改心し,さらに主のようになることです。そのため,わたしたちは福音を学ぶとき,ただ新しい情報を探しているのではなく,「新しく造られた者」になろうとしているのです(2コリント5:17)。これは,天の御父とキリストに頼ることで自分の心やものの見方,行動,本質までも変えることができるということです。」(『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:教義と聖約 2021年』「導入資料-改心がわたしたちの目標です」)

2 「モルモン書は,単なる古代アメリカ文明の歴史ではありません。この書物は,『イエスがキリストであ〔られること〕』(モルモン書のタイトルページ)をすべての人に確信させることを目指しており,それがどのように書き記され,保存され,わたしたちが手にできるようになるかについては,神御自身が指示を与えられました。今年,モルモン書を読み,それについて祈り,その教えを実践するとき,あなたは生活に救い主の力を招き入れることになるでしょう。」(『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』「1月1-7日:イエス・キリストについてのもう一つの証」)

3「モルモン書は人の心の奥底にある問いに答えてくれる

御霊の導きを受けながらモルモン書を読むことは,人々が自分の個人的な疑問,すなわち人の心の奥底にある問いに対する答えや理解を得る助けとなります。モルモン書の教えが人生の様々な問いにどのように答えているか,人々が分かるように助けてください。」(『わたしの福音を宣べ伝えなさい』第5章117ページ)

4「人々とモルモン書を読むときは,自分がモルモン書を読むときに感じてきた霊的な力について証してください。イエス・キリストと主の贖罪についてのこの書物の証の重要性を強調してください。人々が救い主の愛を感じられるような聖句を分かち合ってください。モルモン書を読むことにより,どのように救い主をよりよく知ることができるかを彼らが分かるように助けてください。

人々を高め,強める聖句を読んでください。彼らの必要に焦点を当てましょう。モルモン書の教えを今日のわたしたちの生活にどのように当てはめられるか,例を分かち合ってください。(『わたしの福音を宣べ伝えなさい』第5章120ページ(強調付加))

5 モルモン書は,御霊と合わさるときに,改心におけるあなたの最も強力なリソースとなります。(『わたしの福音を宣べ伝えなさい』第5章113ページ)

6 預言者ジョセフ・スミスの言葉:「わたしは兄弟たちに言った。モルモン書はこの世で最も正確な書物であり,わたしたちの宗教のかなめ石である。そして,人はその教えを守ることにより,ほかのどの書物にも増して神に近づくことができる。」(『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』64)

7ラッセル・М・ネルソン大管長「モルモン書 —この書物なしの人生とは」(2017年10月の総大会)

8 2ニーファイ32:3

9「日の栄えの考え」ラッセル・М・ネルソン大管長,2023年10月の総大会

10 ダリン・H・オークス管長「伝道部の指導者たちへの勧告」参照(2022年6月25日開催の新任伝道部指導者セミナー)

11 1ニーファイ19:23

12 1ニーファイ8:12「そしてその木の実を食べると,わたしの心は非常に大きな喜びに満たされた。それでわたしは,家族にも食べてほしいと思い始めた。その実が,ほかのどんな実よりも好ましいことが分かったからである。」

13 1ニーファイ5:21参照。主が手に入れるようにとリーハイとニーファイに命じられた記録は「望ましいもの」で「わたしたちにとって大きな価値のあるもの」でした。アルマ31:5「言葉の力を使う」;アルマ32:27「言葉を試〔す〕」

14 ラッセル・М・ネルソン大管長「モルモン書 —この書物なしの人生とは」(2017年10月の総大会)

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.