FSY2024東京セッションとして1週間開催されたユースカンファレンスの初日午前のディボーショナルは、韓国から日本に引っ越して来たばかりのキム長老・姉妹を迎えて行われた。キム長老はアジア北地域会長会に新たに顧問として召された。キム姉妹はFSY2024のテーマである「わたしは神の御子イエス・キリストの弟子である」を誇らしげに日本語で発表した。
何人かのユースは、どのようにキリストの弟子となれるかについての自分の思いを分かち合った。ある若い男性は、主についての話を敬虔な気持ちで話し、主のメッセージを友人と分かち合うことで、主の役割を擁護することができると提案した。他にも、主の弟子とは、バプテスマの時に主の御名を身に受けることであると話した人もいた。主の弟子は、主の方法に従うことで、最良の人生を送ることができると話す者もいた。
キム長老・姉妹は、ヘンリー・B・アイリング管長の教えである「…主の御名を受ける…というのは、わたしたちが自分自身を主に従う者であると考えるということを意味します。わたしたちは生活の中で主を最優先にするのです。わたしたちは自分が望むことや、世の中から影響を受けてわたしたちが望むものではなく、主が望まれることを望むということです(アイリング管長、2008年)」を分かち合った。さらにキム長老は、「わたしたちが主との聖約を守るとき、主がご自分でわたしたちのために準備してくださったすべての祝福を受けるための扉が開くのです。聖約の道にとどまることで、永遠に続く幸福を得ることができます」と続けた。キム姉妹は「わたしたちが生活の中でイエス・キリストのことを最優先させるとき、主はわたしたちを主の御霊で満たしてくださるでしょう」と証した。キム長老はディボーショナルの最後に、「主の弟子となるために、困難なことを行いましょう!」とユースにチャレンジして話を終えた。
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カンパニーと呼ばれるグループに分かれたユースには、さまざまなクラスに出席する機会が提供され、その内容はヘアとメイクアップ、クラフト、ゲーム、ダンスの練習、神殿準備、その他であった。クラスの1つには、ブリガム・ヤング大学(BYU)とBYUハワイ校からの代表者によるプレゼンテーションであった。BYUハワイ校は、「オセアニアとアジア環太平洋の学生たちを、生涯にわたるイエス・キリストの弟子となり、また家庭、コミュニティ、選択した分野、そして神の王国を築く中での指導者となれるように備える」ことを使命としている(BYUハワイ校のウェブサイトより)。
現在、BYUハワイ校で学ぶ学生2,800人のうち、約900人がBYUパスウェイのプログラムから単位取得をスタートしていた。2023年にこのプログラムに参加した学生は、世界で65,000人以上にのぼる。ユースはプレゼンターとの交流を楽しみ、質問に答えてもらったTシャツや賞品を受け取り喜んでいた。高校卒業後の進学先として、BYUパスウェイやBYUハワイ校に興味を示す参加者もいた。
土曜日夜のバラエティショーでは、多数の出し物が披露され、参加者全員が楽しんだ。ショー開始前には蛍光スティックが配られ、バイオリン、レコーダー、パーカッション、チェロ、ピアノ、ドラム、キーボード、ウクレレなどの楽器演奏に合わせて観客らはスティックを振っていた。ダンサー、シンガー、コメディアン、ジャグラー、おもしろいスキットなど、多くのタレントを分かち合ったエンターテイメントが披露された。
日曜日、神奈川ステークの板倉友理加姉妹は、伝道に出るのは周りのみんなが出るからではなく、福音を分かち合いたいから出るものだということを学んだと話した。また、伝道の準備としてできることには、神殿でエンダウメントを受けること含まれるが、戒めを守り、祈り、教会に行くことで、伝道に出たいという望みが育まれると教えた。
定德穂なみ姉妹は、個人の啓示を受けることについて話した。自分の人生において受けた困難な試練の中で、彼女は慰めと導きを受けるために祈った時、神殿に参入するようにという導きを受けたという。そして、神殿参入によって自分の生活にもっと御霊を招くことができるようになったという。その後、彼女は聖霊の促しを感じ始め、求めていた慰めを得ることができるようになったという。
キム長老は、福音の原則に従った生活を送ることで、試練に打ち勝つことができた一人の若い女性について話した。彼女の父親は家族を見捨て、母親は癌によって亡くなったが、彼女は幸せを強く感じながら生活していると伝えた。彼女は「わたしはイエス・キリストの弟子です。主はわたしを祝福してくださいます」と話しているという。キム長老はユースに、「皆さんと主の間にある距離は、遠くはありません。その距離は、主に祈るためにひざまづくときの膝と地面の距離にしかすぎません」と述べた。
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FSY2024東京セッションには、ニックとダーラ・デイが特別ゲストとして参加していた。デイ兄弟は末日聖徒イエス・キリスト教会のユースのためのソングライティング・マネージャーである。彼はこれまで、200曲以上の作曲・編曲を行っている。デイ姉妹はエリアルパーフォーマー、イベントプランナーの肩書を持つ。話と歌を交互に用いながら、ニックとダーラは自分たちのイエス・キリストに対する証を強めるのに役立った経験をユースに分かち合った。彼らは最後に、ユースとともに「愛に包まれて(Disciple of Christ)」を歌った。
ユースにとって特別なイベントとなったものの1つに、「生けるキリスト」活動があった。参加者が男性と女性のグループに分かれ、各グループが現在そして過去の使徒や預言者らのイエス・キリストに対する証について学習し話し合った。若い女性の参加者の1人は「この活動を通して、わたしは本当に御霊を感じることができました。主のわたしに対する愛に感謝しています」と話した。また北海道北ステークの原田礼(高校2年生)は「『生けるキリスト』活動は、わたしの人生を変えるものとなりました」と述べた。
ユースたちは『生けるキリスト』活動のほかに、最近、福岡伝道部会長としての召しを解任された原伸二郎長老と眞由美姉妹から話を聞くことができた。現在、地域七十人として奉仕中の原長老は、自分の選択の自由を用いてイエス・キリストについてのメッセージを聞くことを選ぶことができることを再びユースに思い起こさせた。また「学業と同じように、主に対する理解を深めるためには努力が必要です」と説明した。1人の若い男性は「信仰を行使すれば、自分自身の理解が足りていないところを主が補ってくださいます」と分かち合った。
原姉妹は、宣教師として奉仕することは非常に大きな祝福であると話した。彼女は、福岡で共に奉仕した多くの宣教師から、彼らが持つ力を感じたという。神様にとって宣教師の奉仕が必要という以上に、宣教師が福音を分かち合う機会を必要としており、それこそが霊的な幸福をもたらすものであると原姉妹は説明した。千葉ステークから参加した中学生の狩野愛庭は、原長老・姉妹のディボーショナルを大いに楽しむことができ「御霊を感じた」と話した。
FSY2024東京セッションに参加したユースは、楽しい時間を過ごした。しかしそれ以上に、彼らの証は強められ、自分たちの将来に向けた選択肢ついてさらに多くを学んだ。今回のセッションでカウンセラーとして奉仕した坂井恵佑は、今のユースは霊的により成熟していると感じたという。彼は、自分がユースの時代にFSYに参加したことがきっかけとなり、伝道に出て、BYUアイダホ校に留学することを決めたという。彼は自分と同じ信仰を持った人たちと同じ学校に通いたいと思ったという。
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東京セッションに参加したユースが所属するステークのステーク会長らは、FSYへの参加がユースの人生に大きな影響を与えることがわかると話す。名古屋東ステークの杉本浩彰会長は、2年前のFSY以来、提出される伝道申請書の数が大きく増加しているという。
名古屋ステークの柳沼言会長は、FSYに参加したユースが御霊を彼らの家庭に持って帰ってくれることを願っていた。そうすることで、FSYに参加できなかったユースが、参加したユースの証の強さから良い影響を受けることができるという。また、FSY参加者が築いたステークをまたいだユース間の友情が、今後も続くようにと柳沼会長は願っていた。
静岡ステークの鈴木幹人会長は、FSYで作った新しい友人は、彼らが教会につながり続けるための助けになるという。静岡ステークは、他の3つのステークと共に今年9月と12月に、FSY 2024 東京セッションの合同後夜祭の開催を計画している。
FSYの最後の活動は「家に持ち帰えろう」であった。カンパニーが集まり、FSY開催中に学んだこと、感じたことをもう一度思い出し、分かち合った。ユースは帰宅後にFSYでの経験を家族と分かち合うように勧められた。北海道北ステークの菊地系会長は、ユースの両親や指導者にも、FSY中にユースが経験したことを知ってもらいたいと考えた。そうすることで、FSYに参加した1週間にユースが決心したことを達成するために努力するときに、親や指導者が支援できるからである。「家に持ち帰ろう」活動は、ユースの証の炎が燃え続けるように親と指導者が支援する上で助けとなるであろう。
セミナリーとインスティテュートコーディネーターである新札幌ワードの北原由也ビショップは、FSY 2024東京セッションの記録管理者として奉仕した。彼はFSYの目的について、「わたしにとって、それは主に帰依することです」(2012月10月総大会、ベドナー長老の「主に帰依する」参照)と述べた。