ニュースリリース

シングルマザーをサポートするための金沢ワードの取り組み

末日聖徒イエス・キリスト教会と地元食料品店が支援を必要とする家庭に食事を寄付

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2024年8月3日,末日聖徒イエス・キリスト教会の金沢ワードは,シンママ応援団に属する家族のための食料寄付イベントを主催した。

金沢初の当イベントの準備は,福祉自立支援サービス部の落合淳兄弟,そしてシンママ応援団の設立者である小幡美奈子氏によって進められた。この食料寄付イベントには,母子会のメンバーである母親927名のうち300名が登録し,参加した。

小幡氏がシングルマザーになったとき,彼女は利用できるリソースの少なさに驚いた。同じような問題を抱えるシングルマザーを助けたいと考えた小幡氏は,7年前にシンママ応援団を立ち上げた。ウェブデザイナーとしての小幡氏の経歴は,母親同士がつながることを可能にしただけでなく,それぞれの境遇に役立つと思われるコミュニティリソースなら何でも利用できるようにした。

石川県内では,約1万人のシングルマザーが家族を養うために奮闘しているが,その半数が金沢在住である。シングルマザーには,物理的なニーズに加えて,その経験に共感できる人からのサポートも必要だ。シンママ応援団のメンバーは,月に一度の集会を楽しんでいる。

8月2日,金沢ワードの小枝指ビショップと会員,宣教師,そしてその他のボランティアたちが教会に集まり,一杯に積まれた食料品と家庭用品をトラックから降ろした。これらは窓から教会内の人たちに手渡され,多目的ホールで仕分けされた。ボランティアの1人として,リクル代表の池下奈美氏がいた。リクルは,1月1日の能登半島地震による被害を受けた家族の子どもたちへの制服の提供を支援してきた非営利団体である。リクルは,「すべての子どもが平等に学ぶことのできる環境を生み出す」ことを目標として掲げている。

ボランティアには,教会の福祉自立支援サービス部で数年間勤務した後,1月に定年退職した小島淳一郎兄弟もいた。小島兄弟が長い間取り組んできた課題の1つは,支援が必要な人の信頼を得るということである。末日聖徒イエス・キリスト教会の会員が人を助けたいと考えるのは,他人を愛して奉仕するというイエス・キリストの模範に従いたいがゆえだということに疑いを持つ人もいる。

小島兄弟は,福祉自立支援サービス部主催のコンピューターコースを受講する機会を提供された,沖縄のシングルマザーの話を聞かせてくれた。この母親は,教会が関与しているからには,何らかの義務が伴うのだろうと考えた。彼女は躊躇したものの,思い切って受講することにした。卒業から1か月後,彼女はこの経験に関するインタビューで「すべての教会が同じなのではないとわかりました。とても感謝しています」と答えている。現在は石垣市役所で働いており,家族を養う能力も向上した。

食料寄付イベント当日の早朝,母親と子どもたちが教会に到着し始めた。午前10時から午後4時の間には,300もの家族の予約がスケジュールされていた。多くの人は初めて教会に足を踏み入れたので,何を期待すべきかわからず,不安に感じていた。そこにいるのが恥ずかしいと感じている人もいた。ある人は,「家計のやりくりに苦労してはいますが,公的支援を受けることにも抵抗があります。そんなときに助けてくださったことに心から感謝しています」と語った。

最初の受付を済ませたら,アジア北地域人道支援部門スペシャリスト宣教師であるストロング長老と姉妹が家族を出迎えた。2人の笑顔と「がんばりましょう!」という挨拶は,家族の不安をやわらげた。1人の母親は,「皆とても親切にしてくださいました。特に外国人の方は,私を幸せな気持ちにさせてくれました」と話した。子どもたちが皆と楽しく話すことができたと言う人もいた。温かな雰囲気を感じることができたのである。

夏の間,多くの母親は家族の食料品の調達に苦労している。1人の母親は,「私は3人の子どもを抱えるシングルマザーですが,物価の上昇が原因で食費も高くなっています。子どもが夏休み中なので,いただいた食料はとても助かります。皆さんの愛を感じます」と語った。「とても豪華で驚きました。想像以上です」と言う人もいた。ある母親は,「私は今年の3月にシングルマザーになりました。将来の生活と物価の上昇を考えるととても不安なので、皆さんのサポートは私にとって大きな助けになりました。そして何よりも,心が温まりました」と感謝の意を表した。

他の人も同様に食料と生活用品に感謝していたが,感謝していたのはそれだけではなかった。「救援物資はもちろんですが,何よりも奉仕する人たちの親切さがはっきりと感じられ,心が軽くなるとともに,気持ちも明るくなりました。とても感謝しています」と話す人もいれば,「私たちは,皆さんのような方々から物資面と精神面の両方でサポートされています」と話す人や,「心と体の両方で安らぎを感じました。1人きりではないと知ることで,母親と子どもの両方が力づけられます」と話す人もいた。

誰かに親切にしてもらったとき,そのお返しに何かをしたいと思うのは自然なことである。1人の母親はこのように語った。「助けていただいたことで,私も困っている人がいたらできる限り助けてあげたいと思うようになりました」。感謝の気持ちをどのように表すことができるだろうと考えた母親もおり,「いつか恩返しができるように,毎日の生活で精いっぱい努力していくつもりです。助けてくださり,ありがとうございました。私とは違う状況にいる誰かを助けられるようにがんばろうと思います」と話した。

母親たちは,列に並び,食料とその他の物資を受け取った後で,年若い宣教師たちが荷物を車に運ぶのを手伝ってくれたことに驚き,とても感謝していた。「思ったよりたくさんの物をいただいたこと,そしてそれらを車に運ぶお手伝いをしてくださったことに驚きました」と言う母親や,「暑い中,駐車場まで箱を運んでくださった皆さんに感謝しています。とてもすてきな一日でした。たくさんの物資をいただけたからだけでなく,皆さんの暖かさに感動したからです。ありがとうございました」と話す母親,そして「ボランティアの皆さんが物資を車まで運んでくださいました。帰り道は涙が止まりませんでした」と語る母親もいた。

「イエス・キリストの弟子として,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は,飢える者に食べ物を与え,かわく者に飲み物を与え,旅人に宿を貸し,裸の者に服を着せ,病人や獄にいる人を訪ねなさいという救い主の勧告に従うように努めます。救い主は,互いに愛し合って思いやり,困っている孤児や,やもめを見舞うようにもお教えになりました。」(人道支援部門

福祉自立支援サービス部を通じて提供される救援サービスの資金は,世界中の会員やその他の人々からの人道基金への惜しみない寄付によって賄われている。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.