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2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震で被災し自宅を追われ、七尾市内の避難所で生活している方々に、末日聖徒イエス・キリスト教会は2月2日午後、大規模な食料品支援を行なった。
食品提供を行う金沢市内の業者に、パック詰めの肉ジャガ、筑前煮などの煮物、ポテトサラダなどのサラダ類、プリンやゼリー、長期保存のできる牛乳、シリアル、ティーバッグタイプの飲料、日本人には欠かせないお新香や梅干し、更には子ども向けに乳酸菌飲料、動物型のゼリー、ポテトチップスなどの菓子類、嗜好品飲料など発注し、およそ2,000人分、10日から半月分の食料品を届けた。
発災直後に被災者は、正月のおせち料理でしのぎ、その後アルファ米や災害食などを食べていた。1月5日頃からは支援物資が届き始め、段々と食料品が避難所や自宅避難者に配られるようになった。
しかしながら2週間も過ぎると、同じような食事が繰り返されるようになる。特に、カップ麺、レトルトカレーなどが集中して届くので、残念ながら残す量も増えてきた。その頃には、町の流通も少しずつ回復しており、避難所の炊出しなども始まった。石川県が中心となり、各市町村に炊出しボランティアを割り当てていた。しかし七尾市では、行政支援による炊出しボランティアが1月31日をもって終了することとなった。今回の大規模な食料品支援は、炊出し支援が終了した直後に届けられた。帰宅困難な被災者にとっては時宜に適った助けとなった。刻々と変化する被災地の状況にきめ細やかに対応し、届ける食品の内容を変えるところに、教会の災害支援のノウハウが生きている。
奥能登と呼ばれる被害の激しい地域の一つ、穴水町においては、金沢ステークの会員が炊出し支援を計画・準備中である。この支援には、教会員にとって初めての要素があり、特に衛生面についての経験や知識が少ないので入念な準備を進めている。その点、今回提供されたパック詰めの煮物などは日常食に近く、衛生面でも問題がないため、食品提供業者を利用して炊出し支援を運営する方法も検討している。
石川県七尾市以北では、2月5日現在、引き続き断水が続いている。これらの支援が、今しばらく不自由な暮らしが続くであろう被災者の方々に少しでも笑顔と希望をもたらすよう、関係者は願っている。