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去る2月10日(土)、名古屋ステーク9名と名古屋東ステーク11名のボランティアが、能登半島地震の被災地の一つ、石川県七尾市石崎地区へ入った。ここは有名な和倉温泉にもほど近い、能登島への入口付近、住宅の倒壊や全壊が非常に多い地区である。教会が以前に連携したJVOAD(認定NPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)関連団体「支援ウエスト」(今井健太郎代表)からの情報に基づき、教会が協働して奉仕活動が実施された。
今回、初めて被災地以外の県からヘルピングハンズ・ボランティアが現地入りすることとなった。両ステークの会員は午前5時に名古屋ステーク福徳ワードに集合し出発、午前9時過ぎには現地に到着。バスを降りた石崎港の駐車場には大きな地割れが幾つも走っていた。
まず団体の紹介が行なわれ、作業内容に合わせて複数のグループに分けられる。住宅内の清掃・整理・破損物の撤去、あるいは壊れたブロック塀の破砕撤去などを行なった。赤い紙が貼られた危険判定の建物でも事前に安全性が十分確認されており、安心して活動できた。
倒壊したブロック塀は、人力で運べる程度の大きさまでハンマーで細かく砕き、軽トラックに積む。そのうちハンマーの柄が、ブロック塀の硬さに負けて折れてしまった。午後からはハンマーを増やし、電動石割器なども投入した。
遠方からの奉仕活動なので、参加者の中には午前3時過ぎに起床、4時には自宅を出て、5時の集合に間に合わせてきた人もいた。遠くは豊橋ワード、四日市ワード、また岐阜ワードから集まった。四日市ワードからは高速道路を使っても、集合場所の福徳ワードまで1時間弱かかる。しかし、名古屋東ステークの杉本浩彰(すぎもと・ひろあき)会長は語る。「阪神淡路大震災のとき、阿倍野ワードに集積された名古屋側の支援物資を見て熱い思いを感じました。今でもその思いを感じているので、集合が早くてもあまり関係ないですね。」名古屋ステークの柳沼 言(やぎぬま・げん)会長も言う。「わたしたちを動かすのは、万人へのイエス・キリストの光です。」
活動を終えて撮った集合写真では、皆、満たされた良い笑顔をしていた。