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ニコラス・ターリー―夢の実現、家族、天の家に帰るための目標設定

ニック・ターリーはメジャーリーグの投手であり、家族を愛し、若いときに夢を実現し福音の祝福を受けるための目標を設定することを学んだ。

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広島では、プロ野球の試合がある日は、市内のどこに行っても広島カープのファンが赤い「カープ」のTシャツ、野球帽、バックパックおよびジャージを身に着けているのを目にするであろう。日本においてプロ野球はとても重要なものである。広島の野球ファンは広島の名前を冠したプロ野球チームがあることを誇りに思っている。広島カープの投手であるニコラス・カーライル・ターリーはカリフォルニア州ラ・カナダ(米国)で生まれ育った。身長195センチメートルのニックは広島や周辺の町の野球ファンの目に容易に留まる。ニックは末日聖徒イエス・キリスト教会の会員である。両親ときょうだいたちは皆、目標を設定して互いに助け合って、偉大な事柄を成し遂げている。ニックは教会員として、また、米国と日本で成功したプロ野球選手として興味深いストーリーを持っている。

ニック・ターリーはスポーツ好きな家族のもとに生まれた。両親もきょうだいも皆成功を収めたスポーツ選手である。ニックは家族の中で一番年下であった。両親ときょうだいたちの模範から、彼は若いときから目標を設定することの大切さとその恩恵を学んだ。8歳になり、バプテスマの面接を受けたとき、彼はビショップにいつかメジャーリーグの野球選手になりたいと話した。

成長し高校生になったとき、ニックは野球、バスケットボールおよび水球をするのが大好きであった。彼は、青少年のときに水球をしていたことが投手としての腕力を鍛える助けとなったと述べている。高校で野球において優秀な実績を収めたので、ニックはユタ州プロボのブリガム・ヤング大学から奨学金の申し出を受けた。大学が始まる頃、2008年メジャーリーグのドラフト会議でプロ野球選手になることを考えるよう誘いを受けた。プロ野球選手になるという夢を持っていたので、ニックはドラフト会議でニューヨークヤンキースから指名を受けた際、大学には行かないことを決めた。

愛に包まれた家族で育ったニックは、家族の大切さと家族として一緒にいることの高い優先順位を常に感じてきた。プロ野球選手としての生活はチームを移籍していくという変化が続くものであったが、ニックは自分の家族の必要を上手く満たすことができていた。2008年、ドラフトのすぐ後、ニックは教会の独身者の集うワードでレイチェル・ジョンソンと出会った。当時、ニックはマイナーリーグのGCLヤンキースの選手であった。妻になる人を探していたわけではなかったが、二人が出会えたことをニックは嬉しく思った。二人は2011年に結婚した後、最初は、ニックがヤンキースのマイナーリーグの複数のチームとミネソタツインズの選手としてプレーしていた際、一緒に移動した。また、ニックは、ピッツバーグ・パイレーツ、オークランド・アスレチックス、およびシカゴ・ホワイトソックスでも選手としてプレーした。しかし、より堅固な家族を築き、成長段階にある4人の子供の必要を満たすうえで助けとなるよう、レイチェルとニックはアリゾナ州ギルバートに家族の住居を構えた。

ニックにとって堅固な家族を築くうえでのもう一つの局面は、日本プロ野球機構所属チームである広島東洋カープの選手として日本でプレーするという機会が与えられたことである。日本プロ野球は一般的に、「保守的」で、安定を提供してくれるとともに、文化的に組織を尊重する伝統的なチームなので、ニックは感謝している。プロスポーツの世界も含めて、忠誠、献身、尊重はよく知られている日本の文化の特質である。さらに、彼は、チームの中で年の若い選手たちと練習し、彼らがニックの経験から学ぶのを助けたり、生活を向上させることができる福音の優先事項を分かち合ったりする機会を持つことができている。

ニックとレイチェルはお互い遠く離れて生活しながらも、家族として強くあることができるよう目標を設定してきた。二人は家族をサポートし福音に忠実であり続けることができる助けとなる義の日課と聖い習慣を維持するよう努めている。ニックはチームメイトと信仰を分かち合うようにしている。彼は自分で定期的に福音を研究し、できるかぎり毎日家族の祈りを(FaceTimeを使って)行っている。ニックは5人の外国人選手の一人である。そして、教会員として、彼がお酒を飲まないことに多くの選手やメディアおよびファンは驚いている。彼らはニックの模範を通して、教会について多くのことを知っている。彼は可能なときに喜んで福音を分かち合っている。ニックの兄たちは全員若いときに伝道の奉仕を行った。ニックとレイチェルはいつかシニア宣教師として夫婦で伝道に行く目標を持っている。 

現在、2023年のプロ野球シーズンも終わり、広島カープはすばらしい成績を収めた。ファンとチームはクライマックスシリーズ(プレーオフ)に進出できたことにわくわくしている。ニックは幾週間か故障者リストに入っていたが、今はマウンドに立って、チームのために投げられる状態のようである。クライマックスシリーズは10月中旬に始まる予定であり、ターリー兄弟はチームが日本シリーズに行けるよう助けになりたいと願っている。彼は最速で時速99マイル(159キロメートル)の球を投げることができ、それが試合に勝つための大きな武器である。

ニコラス・カーライル・ターリーは家族を愛するとともに、常に野球を愛してきた。野球は彼の現在の職業であるが、今も彼にとってマジック的な要素がある。広島カープに関して言えば、プレーオフに向けて自分たちでマジックをもたらした。カープファンは忠誠心が強く献身的である。本拠地での試合は常に完売である。本拠地以外での試合では、通常、席の半分が赤で身を包んだカープファンで埋め尽くされる。

一つ確かなことは、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員がピッチャーマウンドで赤いカープのユニフォームを着てマジック的な投球をするのを見るのは喜びであるということである。それはニックとわたしたちすべてにとって、目標を立てて聖約を守ることからすべてが始まっているということを思い起こす機会となるであろう。たとえ天の家から遠く離れていようと、わたしたちは自分の道を選び、夢をかなえる目標を立て、イエス・キリストの福音によって固く結び合い、人生を通して導いてもらうことができるという事実は大きな祝福である。わたしたちが家族を強め、愛に満ちた天の御父のみもとに帰ることができるよう目標を考える際、わたしたち皆が人生の日々の機会を掴むことができますよう。また、運命の微笑がわたしたちに微笑みかけてくれますよう。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.