ニュースリリース

フレンドシップフェスティバルにてキリストのような親切な行いを示す

毎年恒例のフレンドシップフェスティバルが日本各地の米軍基地で開催された。

2024年5月、東京近郊にある米空軍横田基地にてフレンドシップフェスティバルに参加するために並んでいる来場者に水、ポケットティッシュ、スナック菓子を配付する様子。© 2024 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.

毎年、各在日米軍基地で開催されるフレンドシップフェスティバルでは、何十万人もの人々が開門前から何時間も並んで待つ姿が見られる。そのフレンドシップフェスティバルの幾つかは環太平洋地域で開催される航空ショーや海軍の船の展示イベントとしては最大級のイベントである。このフレンドシップフェスティバルは若い家族や友人が共に時間を過ごすうえで人気のイベントとなっている。バラエティーに富んだ食べ物やほかに類のない写真撮影の機会があることも人気の理由である。

こうした地域社会へのアウトリーチとイベント開催は、在日米軍施設にて提供されている。こうしたイベントは米軍基地と地元のコミュニティーとの良好な関係を育む手段となっている。これらのイベントの開催時期は基地ごとに異なる。広島近郊に位置する岩国にある米海兵隊航空基地では、通常、早春に、フレンドシップフェスティバルが開催される。東京にある米軍横田基地では、5月にフレンドシップフェスティバルが開催される。米陸軍のキャンプ座間(東京近郊)では、フレンドシップフェスティバルが春に開催されるとともに、7月4日のアメリカ独立記念日に花火大会が開催される。9月には、小規模のイベントが本州の北端にある米軍三沢基地にて開催される。また、海軍基地である横須賀海軍基地では、春に、スプリングフェスティバル、7月4日に花火大会、さらに10月中旬にフレンドシップフェスティバルが開催される。

こうしたフェスティバルは、侵略的あるいは威圧的な雰囲気を与えずに大勢の人々に教会を知ってもらう絶好の機会である。列に並んで待っている人々に暑さを凌いでもらうために、無料のペットボトル入りの水やうちわ、お菓子、その他のアイテムを配付することは福音を紹介する一つの方法である。これらのアイテムと一緒に、イエス・キリストや教会、モルモン書、家族歴史と系図、神殿および教会のその他の組織やプログラムおよびサービスに関するチラシを渡すこともできる。1970年代に大阪で開催された世界万国博覧会で教会が出展したような教会のパビリオンを設置する代わりに、教会員はフレンドシップフェスティバルに参加するために列に並んでいる人々に物や情報を提供することができる。このようなアプローチをすることで、会員たちは福音を分かち合うことについて義務感を感じたり、緊張したりせずに地域社会に奉仕することができる。それは、救い主がなさったように隣人に対して愛を示すという単純なアプローチである。

今年2024年5月18-19日に横田空軍基地で開催されたフレンドシップフェスティバルでは、末日聖徒イエス・キリスト教会の福生ワードと横田ワードから約30名の会員と複数の宣教師が地域社会に奉仕するためにともに集まり、ペットボトル入りの水やお菓子、ポケットティッシュを列に並んで待っている人々に提供した。それは簡単な親切な行いをとおして、奉仕し福音を分かち合うという方法であった。

その日の朝、横田基地に入場するために指定された1か所の門の前に3つの列ができていた。各列は別々の方向に2キロメートルほどの長さになっていた。基地の入口へのアクセスとして利用する駅は3つの駅であった。横田基地フレンドシップフェスティバルは、2日間のイベントに303,000人以上の来場者があったと報告している。地元および遠方の地域からの来場者はイベントに参加するために交通機関を利用してやってきた。多くの人々は前日の夜から、またはゲートが開門する何時間も前の当日の早朝から列に並んでいた。

アウトリーチプロジェクトの準備を行なううえで、配付するアイテムがその週の初めに地元である横田/福生ワードの教会堂に集められた。アジア北地域コミュニケーション部から提供された支援基金により、2000本のペットボトル入りの水、2000個のスナック菓子、および10,000個以上のポケットティッシュが集会時間と場所の情報を記載したチラシとともに配付用として提供された。

イベント当日の朝、オリエンテーション集会が開かれ、祈りがささげられた。事前に割り振ってあった割当ての確認を行うとともに配送用の車に荷物を積み込み3か所に向けて出発した。交通事情により、ほとんどのボランティアの人々は徒歩もしくは乗り合わせて割当ての場所に移動し、列に並んでいる人々に品物を手渡し始めた。配付用アイテムは2日間にわたって配付することを想定していたが、全員が驚いたことに、興味を持ち熱心に欲する人々が多く、5時間足らずで配付アイテムはすべて配付し終わった。

フェスティバルの入場待ちの列の一つが教会堂の前の歩道まで達した昨年の経験から、教会の入口の近くにある家族歴史センターを利用できるように準備した。相川長老姉妹(アジア北地域神殿・家族歴史宣教師)がボランティアスタッフとして参加し、関心のある人々にファミリーサーチと系図に関する情報を分かち合った。

イベントの間、列に並んでいた人々は会員やボランティアグループが荷物をいっぱいに積んだ車から配付アイテムを取り出して手渡す品物を喜んで受け取った。小さな子供のいる会員の家族が地元の地域社会の人々やそのほかの参加者にお菓子を手渡しているのを目にできるのはすばらしいことであった。

わたしたちは神を愛することと自分自身と同じように隣人を愛することを教えられている。神の愛を感じるようになると、自然とそれをほかの人々にも知ってほしいと思うようになる。1ヨハネ4:19には次のように記されている。「わたしたちが愛し合うのは、神がまずわたしたちを愛してくださったからである。」そして、21節には次のように記されている。「神を愛する者は、兄弟をも愛すべきである。この戒めを、わたしたちは神から授かっている。」愛し、分かち合い、招くという精神を持つとき、わたしたちは人々に対する実直な愛と慈愛は神を愛し、ほかの人々を助けるために神の御心を行うことから始まるということを見い出す。そしてそれは、どんな見返りも期待したりはしない。それは、純粋な愛であって、わたしたちが主キリストを愛するからこそ、惜しみなく提供するキリストのような愛である。

イスラエルの集合を助けることにより、救い主の再臨に世の中を備えるとき、わたしたちはわたしたちの周りにいる主の失われた羊を見い出す機会を見つけ、行動することができる。たいていの場合、主の失われた羊を見つけるのを助ける取り組みは、一人一人に対する簡単で小さな親切な行いによって行われる。しかしながら、このようなフェスティバルのように何千人もの人々に親切な行いをすることは、やがて実を結ぶかもしれない種をまく、すばらしい機会を提供してくれる。それは、人々が神の愛を感じるためのすばらしい方法である。十二使徒定員会のデール・G・レンランド長老は最近次のように述べている。「わたしたちの務めは,人々がイエス・キリストに引き寄せられるように愛し,仕えることです。これは,キリストの教義がもたらす力強い好循環の実の一つです。」

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