前進し,信仰をもって将来を待ち望んで,困難な時期を霊的に成長して神が勝利を得られる選択をする機会と捕える。これらは,末日聖徒イエス・キリスト教会の第190回半期総大会において,ラッセル・M・ネルソン大管長が分かち合った重要なメッセージの一部です。
ネルソン大管長は,コンピューターを通して総大会に参加する機会と能力を喜ぶ一方で,現在進行中の新型コロナウィルス感染症のパンデミック,自然災害,そのほかの苦難の影響を受けたすべての人々に悲しみの気持ちを表しました。
「わたしたちは皆さんを愛しています。天の御父と御子イエス・キリストも,皆さんを愛しておられます。心に掛けてくださいます。御二方と聖なる天使たちは,わたしたちを見守っておられます。」
現在の激動の時代にあっても,救い主イエス・キリストに心を向けるならば,喜びを持って将来を待ち望むことができるとネルソン大管長は付け加えました。
「過ぎたことを思い煩って時間を無駄にしないようにしましょう。イスラエルの集合は前進します。主イエス・キリストが御自分の教会の諸事を指示しておられ,教会はその神聖な目的を 必ず 成し遂げます。」
あなたは人生の中で進んで神が勝利を得られるようにしていますか
ネルソン大管長は日曜午前の部会でイスラエルの集合について教え,集合と,わたしたちが進んで神に人生で最も強い影響力となっていただくこととどのような関連があるのか,次のように説明しました。
「霊的に生き残る唯一の方法は,人生の中で神が勝利を得られるようにし,神の声を聞くことを学び,イスラエルの集合を助けるために精力を使うことです。」
ネルソン大管長はそのお話の中で,神がそのすべての子供たちを愛しておられることを再確認し,人種差別が末日聖徒イエス・キリスト教会において許されるものでないことを強調しました。
聖徒たち自身が現在神の子供たちの集合に携わっていることを理解できるように,ネルソン大管長は預言者として次のように勧告しました。
「今後半年間聖典を研究するときに,主が聖約のイスラエルのためにすると約束されたすべてのことのリストを作るようお勧めします。その約束について深く考えてください。そのことについて家族や友人と話してください。その約束が自分の人生の中で成就し,目にすることができるよう生活してください。」
信仰をもって将来を待ち望む
ネルソン大管長は女性と11歳以上の若い女性を対象とした女性部会の中で,この困難に状況にあって奉仕してくれた彼女たちを英雄と称え,愛と感謝を表明しました。また,「備えていれば恐れることはない」(教義と聖約38:30)という主の約束を思い起こさせ,すべての人に物質的,霊的,情緒的に備えるよう強く勧めました。
また,次の三つの原則を提案しています。
- 安全な防御の場所を作る。
- 主に忠実であるように心を備える。
- 備えの手を決して緩めない。
ネルソン大管長は次のように教えました。「究極の防御は,天の御父とイエス・キリストとともにくびきを負うことです。神を受け入れない生活には恐れが満ち,神と歩む生活には平安が満ちています。」
「新しい日常」を生きる
日曜午後の最後のお話の中で,ネルソン大管長は,現在「新しい日常」という言葉をよく耳にすることに触れました。しかし,大管長はイエス・キリストの弟子たちに,神に心を向けること,日々悔い改めること,ミニスタリングして人に仕えること,永遠の観点から物事を見ること,神にお会いするための備えを日々進めることなどの「新しい日常」を受けいれるように呼びかけました。
ネルソン大管長は次のように平安の祝福を与えて総大会を閉じました。
「皆さんが主イエス・キリストの平安に満たされるよう祝福します。主の祝福は,人知ではとうてい測り知ることができません。主の律法に従おうという皆さんの望みと従う能力が増すように祝福します。」「律法に従うならば,祝福が注がれることを約束します。この不確かな時代にあっても皆さんはさらに大きな勇気を得て,個人の啓示をよく受けるようになり,家庭がさらになごやかな場所になって,喜びがもたらされることでしょう。」