末日聖徒イエス・キリスト教会のラッセル・M・ネルソン大管長は第189回年次総大会の終わりに8つの新しい神殿の建設計画を発表した。これにより、儀式が執行されている神殿の合計は162となり、発表済または現在建設中の神殿(47)を含めると世界の神殿数は209となった。
新しい神殿の建設地は以下のとおり:
米国領サモア・パゴパゴ
沖縄県沖縄市
トンガ・ネイアフ
米国ユタ州トゥーレバレー
米国ワシントン州モーゼスレーク
ホンジュラス・サンペドロスラ
チリ・アントファガスタ
ハンガリー・ブダペスト
ネルソン大管長は開拓者時代の神殿の改修工事についての最新情報も発表した。その内容は、ソルトレーク神殿、テンプルスクエア、教会本部ビル近くの隣接プラザの改修計画が2019年4月19日(金)に発表されるというもの。またマンタイ神殿、ローガン神殿も近い将来改修されるという(セントジョージ神殿の大規模改修工事についての計画は1月の発表済。)。
「改修工事が始まると神殿が長期間閉鎖されることになります。教会員は近くにある他の神殿に参入して礼拝と奉仕を続けることができます。各神殿ともに、改修工事終了後には再奉献されます」とネルソン大管長は話した。
2018年1月に教会の大管長となって以来、ネルソン大管長は27の新しい神殿の建設を発表した。昨年10月には12の神殿(1度に建設が発表された神殿数としては最多数)、昨年4月には7つの神殿建設を発表した。
米国領サモア・パゴパゴ
この神殿は米国領サモア初の神殿となる。7つの島および珊瑚礁からなるこの米国領の人口は56,000人。そのうち末日聖徒は16,390人。人口の約30%が教会員というこの地域は、世界で末日聖徒の人口密度が最も高い一つに数えられる。
日本沖縄県沖縄市
沖縄県は台湾と日本本土を結ぶ東シナ海上にあり150以上の島々からなる。日本沖縄神殿は日本の主の宮として4番目となる。人口1億2700万人の日本の末日聖徒の数は約13万人。ユニット数は260を超える。日本における教会の歴史は1901年に始まった。
トンガ・ネイアフ
ネイアフ神殿は南太平洋の170以上の島々からなるポリネシアの王国における2つ目の主の宮となる。最初の神殿は1983年に完成したトンガ・ヌクアロファ神殿。トンガの末日聖徒は65,500人を数え、国の人口108,000人の60%を占める。トンガは世界で一番末日聖徒人口密度の高い国である。トンガにおける教会の歴史は1891年に始まった。
ユタ州トゥーレバレー
この神殿はトゥーレにおける初めての神殿となる。教会本部があるユタ州には人口320万人が住み、そのうち210万人が教会員である(人口の65.6%が教会員)。同州にある儀式が執行されている神殿は、バウンティフル神殿、ブリガムシティー神殿、シーダーシティー神殿、ドレイパー神殿、ローガン神殿、ジョーダンリバー神殿、マンタイ神殿、モンティセロ神殿、マウントティンパノガス神殿、オグデン神殿、オーカーマウンテン神殿、ペイソン神殿、プロボシティーセンター神殿、プロボ神殿、セントジョージ神殿、ソルトレーク神殿、そしてバーナル神殿の17神殿である。
ワシントン州モーゼスレーク
この神殿はワシントン州で4番目の神殿となる。その他の神殿の所在地はリッチランド、ベルビュー、スポケーン。同州には29万人近くの末日聖徒がおり、ユニット数は546。2018年9月、ネルソン大管長はシアトルのセーフコ・フィールドで49,000人の末日聖徒を前に話した。
ホンジュラス・サンペドロスラ
ホンジュラスの教会員数は過去40年間に飛躍的に増加した。1980年に6,300人だった末日聖徒の数は、現在178,200人を超えるまでになった。この神殿はホンジュラスで2番目、中央アメリカで7番目の神殿となる。この地域にあるその他の主の宮には、ホンジュラス・テグシガルパ神殿、コスタリカ・サンホセ神殿、エルサルバドル・サンサルバドル神殿、グアテマラ・グアテマラシティ神殿、ニカラグア・マナグア神殿(発表済)、パナマ・パナマシティー神殿がある。
チリ・アントファガスタ
この神殿はチリで3番目の神殿となる。チリの人口は1800万人、末日聖徒人口は595,500人。チリで初めての神殿はサンティアゴに1983年に完成し、2006年に再奉献された。2番目の神殿は2018年10月、コンセプションに完成した。チリにおける末日聖徒イエス・キリスト教会の歴史は1950年代に始まり、現在600以上のユニットがある。
ハンガリー・ブダペスト
ブダペスト神殿はハンガリーで初めての主の宮となり、ヨーロッパでは15番目となる。この地域には、スイス・ベルン神殿、デンマーク・コペンハーゲン神殿、ドイツ・フランクフルト神殿、フィンランド・ヘルシンキ神殿、ウクライナ・キエフ神殿、ポルトガル・リスボン神殿(建設中)、英国ロンドン神殿、スペイン・マドリード神殿、フランス・パリ神殿、英国プレストン神殿、イタリア・ローマ神殿、ロシア神殿(2018年10月に発表済)、スウェーデン・ストックホルム神殿がある。ハンガリーには5,250人の末日聖徒がおり、22のユニットに集っている。ハンガリーにおける末日聖徒イエス・キリスト教会の歴史は1800年代後半に始まるが、教会員数はわずかであった。法的に教会が認可されたのは1988年であった。
建築中および改修工事中のその他の神殿の最新情報
今年、奉献される予定の神殿はコンゴ民主共和国・キンシャサ神殿(4月14日)、ブラジル・フォルタレザ神殿(6月2日)、ハイチ・ポルトープランス神殿(9月1日)。再奉献が予定されている神殿はテネシー州メンフィス神殿(5月5日)、オクラホマ州オクラホマシティー(5月19日)、カリフォルニア州オークランド神殿(6月16日)。改修工事中の神殿はパラグアイ・アスンシオン神殿、ルイジアナ州バトンルージュ神殿、ドイツ・フランクフルト神殿、ニュージーランド・ハミルトン神殿、アリゾナ州メサ神殿、ノースカロライナ州ローリー神殿、日本東京神殿、ワシントンDC神殿の8つである。改修工事中の主の宮は、儀式が執行されている神殿として数えられる。
神殿について
末日聖徒は神殿を「主の宮」であり、地上で最も神聖な場所であると考えている。神殿は日曜日の礼拝行事に参加することを誰でもが歓迎される集会所や礼拝堂とは異なる。神殿では、結婚、バプテスマ、その他の家族を永遠に結び固める儀式を通してイエス・キリストの教えが再確認される場所である。
2019年4月の総大会で8つの新しい神殿が預言者によって発表される: