LDS慈善事業団はKILUS財団に必要な機器などを贈呈した。贈呈式には、フィリピン地域会長シェーン・M・ボーエン長老、福祉マネージャーのカルロス・レビロ・ジュニア、KILUS財団創設者エディス・サンチャゴ夫人と夫のアレハンドロ・サンチャゴ、パシグ・生活財団会長のマリベル・サンチャゴ、そして地元教会指導者らが出席した。
2017年1月下旬、KILUS財団の協同組合ビルとC・サントス・セント・パシグ・シティから出火し、ヨーロッパへの輸出準備が完了していたエコバッグ、飾り品、アクセサリーなどのリサイクル商品数百点が焼失した。この火事により、ミシン、コンピュータ、プラスティックのジュース容器など、生産作業に必要な重要物品が灰になった。
そこで、末日聖徒イエス・キリスト教会の福祉部は、ミシン、コンピュータ、棚、キャビネットほか、さまざまな材料や道具などを寄付し、KILUS財団の支援を行った。今回の寄付は、財団の業務再開を支援するとともに、火事により生計を失った多くの女性に職を与えることを目的に行われた。
KILUS財団は、キババイハン(K)、イサング(I)、レイユニン(L) 、ウマンラッド(U)、サンバヤナン(S)の頭文字を取って名付けられた財団で、主に母親を中心とする女性たちに、生計を立てるための手段を提供している。財団のモットーは「ゴミをお金に」で、女性らにさらなる収入源を提供するだけでなく、リサイクル資源を利用して質の高いカバン、アクセサリー、飾り物などを生産することで、生活環境を清潔で持続可能なものに整える役割も果たしている。
LDS慈善事業団は末日聖徒イエス・キリスト教会の人道支援部門。国籍・宗教を問わず、世界の何百万人もの人々に対し貧困救援活動を行い、より良い人生への希望を与えている。