ニュースリリース

【全国奉仕の日2019】函館市民とともに亀田川清掃活動に参加

地域社会の人々と連携して奉仕することの意義

 

北海道函館市・函館ワード*1の田村正志兄弟*2は,教会内で昨年2018年の奉仕の日の活動を振り返り話し合った。「瀬野昌也ビショップ*3はプロジェクトに失望した様子でした」と田村正志ワード伝道主任は言う。「公園はすでに清掃された後で,教会に属していない人々とのかかわりを持てる場を見つけるのは困難に思えたからです。」ビショップは,2019年の奉仕の日に向けて,地元の近隣住民との共同プロジェクトを探すよう評議員に協力を求めた。

*1─ワードとは,地域の教会が管轄する一定の地理的範囲「教区」を意味する

*2─教会では,すべての人が神の子供たちであるとの教えから,男性を兄弟(Brother),女性を姉妹(Sister)と呼称する

*3─ビショップとは,地域の教会「ワード」の代表者。専任の聖職者ではなく無給のボランティアとして,教会に来る人々や宣教師を助ける

長年,函館市役所で勤務して退職した松橋渡兄弟 は,函館市で毎年行われている亀田川清掃活動について知っていた。中島中会コミュニティセンターを介して連絡を取り,今年は函館市中央部を流れる亀田川の4つの区画を担当し清掃することとなった。

5月11日の早朝6時45分,末日聖徒イエス・キリスト教会の24名の会員は,中野橋の上で10名のコミュニティセンターのメンバーと待ち合わせした。彼らは「中島中会」とプリントされた薄緑のジャケットを羽織り,教会員は黄色いヘルピングハンズのベストを着けた。コミュニティセンターのリーダーから説明を受けるとすぐ,この34名のボランティアは指定された4区画に散らばり,ゴミ拾いに取り掛かった。

コミュニティセンターのリーダーである一スタッフは,いっぱいになったゴミ袋を亀田川にかかる橋の一つの上に集めた。なぜこの清掃活動を行うのか尋ねたところ,彼はこのように答えた。「皆が住んでいるこの町を美しくしたいのです。教会の方たちと一緒に清掃できて嬉しいです。」

サージカルマスクと白い手袋を着けた小柄の年配女性がボランティアの横を通り過ぎた。教会とコミュニティセンターがその地域を清掃していることについてどう思うかと尋ねると,彼女は川沿いの小さな公園を指さしてこのように答えた。「掃除してもらってほんとうに嬉しいわ。あそこには毎日人が来て車を停めて,昼食を食べているんだけど,道にごみを捨てて行っちゃうのよね。ここに住んで20年になるけど,掃除する体力がなくてね。」

さらに道を進んだ先では,函館市役所土木部道路管理課の職員が地図を広げ,今回のプロジェクトについて詳しく説明されていた。「今日は,函館市内および北海道の職員ら425名のボランティアが来てくれました。亀田川の各所に広がって活動していただいています。函館市内の丘から海へ続く約6kmを清掃しています。」

「川沿いの廃棄物は問題です」と課の職員は続ける。「末日聖徒イエス・キリスト教会とその他のボランティアの方々のご協力に感謝しています。助け手が多ければ作業も楽になります。わたしたちだけでは出来なかったでしょう。」

このプロジェクトは,末日聖徒イエス・キリスト教会から日本への贈り物として企画された「全国奉仕の日」の一環として行われたものである。北海道から沖縄に至るまで,160以上ものプロジェクトが計画されている。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.