自らを「テ・トア・モトア」と称するさまざまな障害を抱える住民のグループが、キリバス共和国のナニカイ地域を定住の場所に選んだ。
「テ・トア・モトア」とは強く固いという意味である。

オーストラリアの高等弁務官はナニカイにマネアベ(屋外コミュニティセンター)を建設することを決めたが、それは潮の満ち引きによる海岸の浸食を予防するための壁が作られたらという条件付きであった。

障害者の努力によって、コミュニティでは壁建設の費用のほとんどを調達することができた。LDS慈善事業団(末日聖徒イエス・キリスト教会の福祉部門)は、このプロジェクトに必要な資材を提供するとともに、必要な住民には車椅子を贈呈した。
このプロジェクトのためのセメント調達は困難を極めたが、住民が粘り強く努力したおかげでセメントを見つけ、納得のいく値段で購入できるように交渉を行うことができた。
デイビッド・リース長老とジョディ・リース姉妹(末日聖徒イエス・キリスト教会の専任宣教師)は住民たちの執念を目にし、「問題解決への意気込みと目標の到達への執念に感銘を受けました」と述べた。
壁の建設は順調に進んでおり、完成すればナニカイの住民はコミュニティ内で集う場所を持つことができる。

LDS慈善事業団の車椅子プログラムに関するビデオは以下で視聴が可能:
LDS慈善事業団の車椅子プログラム