2017年8月14日(月)インドのプネーにおいて、末日聖徒イエス・キリスト教会十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は「宗教を認め擁護することが平和への道です。公正で健全な社会において、宗教は安定した基盤を提供します。それが強くかつ崇高な国、地域、個人を育てるのです」と語った。
インド旅行中のクリストファーソン長老、宗教の擁護は平和への道であると述べる。
クリストファーソン長老は、教会と世界に約1600万人いる教会員(インドには43ワード、13,000人以上の教会員)を代表して、MITワールド・ピース大学において哲学者聖シュリ・ディアネシュワラ世界平和賞を受賞した。
「クリストファーソンさんとその他の人々のガイダンスのもとに、この地域とモルモンのコミュニティが築いた関係によって、人類の平和と調和に続く道をわたしたち自らが歩み、またそうすべきであることをわたしたちが世に示すという特別な未来が待っているでしょう」とMITワールド・ピース大学の創始者であり学長であるヴィシュワナ・D・カラッド博士は述べた。同博士はユタ州のモルモンのコミュニティにある複数の大学を訪問して感銘を受けたといい、「モルモンのコミュニティはインド文化との共通点が多いと感じました」と語った。
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1985年以来、LDS慈善事業団は189ヵ国に住む大勢の人々に対し約20億ドルの支援を行ってきた。
マイケル・ノーベルはノーベル平和賞設立者の甥の孫である。マイケルは世界平和賞委員会に入り、ワールド・ピース大学の学長となり、13世紀の誉れ高きヒンズー教哲学者である聖シュリ・ディアネシュワラの名を冠した平和賞を設立した。マイケルは、教会が難民を支援し、彼らがアメリカなどの外国で生き延び生活できるようにするために幅広い実践的な活動を行っていることも称賛した。
「宗教はわたしたちを人となりを決めるとともに、わたしたちを助けます。何億人という信者にとって、宗教はわたしたちが誰であり、どのように生きるかそのものです」と授賞式でクリストファーソン長老がスピーチを行った。宗教が社会や国全体に対して良い影響を与えることが理解されなかったり、宗教を受容できなくなると、社会に争いを生み出すことになります」とクリストファーソン長老は述べた。
末日聖徒の使徒は宗教が国やコミュニティにどのように益をもたらすかについて、概要を説明した。
「宗教は国の繁栄に大きな影響を与えます。うまく機能している経済の中で、信頼は必須の要素です。研究者らは、宗教が信頼を生み出すのに特に効果があることを示しました。宗教を持つ人々はこの世的な見方しかできない人々と比較して、より信頼できる」と人々が考えていることを、大学指導者や招待客に語った。
クリストファーソン長老は、「宗教心のある人は人道支援の場面で大きな力となります。信仰の自由を与えられた人々がボランティア活動に携わる率は、宗教を持たない人と比べてかなり高くなっています。また信仰心のかなり強い人は、宗教的な事柄だけでなく、世俗の事柄についてもボランティア活動をすることが多い」と述べた。
「宗教は隣人、特に貧しい人々に対して同情心を持つように人々に教えます。宗教心を持つボランティアは、通常は地方政府が介入しなければならないような分野においても、大きな支援を提供してくれ、とても大きな力になります」とクリストファーソン長老は語った。
マイケル・ノーベルは教会が人道的な支援だけでなく、家族内の平和と一致に関する努力にも長けていると語り、教会員にはアルコール摂取、ギャンブル、喫煙が許されておらず聖い生活基準が求められていることを称賛した。
クリストファーソン長老はスピーチの中で、「宗教的な影響のおかげで、結婚生活はより安定したものとなり、家族生活はより自立したものとなる」とし、宗教は家族の助けになると語った。
宗教を実践する親は子どもに良い影響を与えるとも述べ、「宗教を信じる家庭で育った子どもは不安、孤独、低い自尊心、悲しみを経験することが比較的少ない。簡単に言えば、母親と父親が信仰心を持っていれば、子どもはより幸せになります」と語った。
クリストファーソン長老は、研究結果からも宗教を持つ家族はより安全であることが示されていると述べ、「宗教の実践は青少年のうつ病有病率や自殺率を低下させ、宗教に関わりを持たないと、青少年の自殺という悲劇を招くリスクが高まります。強い絆で結ばれた家族が宗教を定期的に実践することで、ポルノグラフィー、薬物やアルコールの乱用、そしてその他の常習行為から家族を守ることになります」と述べた。
しかしクリストファーソン長老は、宗教が良い効果をもたらすのは、宗教の自由が擁護されている社会においてのみであることを強調した。
「宗教の自由が伝統となって守られている国は、比較的安定しており、安全であるだけでなく、より繁栄している国でもあります。政府役人や政策立案者が、宗教を擁護することが国の経済的成長と健全性を促進するためにできることの1つであると気が付いたら、どんなことが変わるでしょうか」とクリストファーソン長老は問いかけた。
最初のモルモンの教会員たちがインドに来たのは1850年代。1981年から教会はインドにおいて正式にその存在が認められている。
「教会を代表してクリストファーソン長老がインドの組織から今回のような賞を受け取るのは、とても大きな意味があります」とインドの教会指導者ロバート・K・ウィリアム長老は述べた。
話の終わりにクリストファーソン長老は「良い宗教がどのような良い影響をもたらすかをわたしたちが理解し、そして異なる宗教を信じる人も宗教を持たない人もみんな協力して、より平和な国、最終的にはより平和な世界を作り出すことができるようにと、わたしは願っています」と述べた。
受賞により賞金が贈られたが、それはインドのワイにある小さな特別支援学校リブカ・サヒル・アクシャー・インスティテュートに寄付された。クリストファーソン長老は月曜日の午後この学校を訪れ、学校指導者に小切手を贈呈した。
クリストファーソン長老のお話の原稿はこちら:「宗教がなし得る善(The Good That Religion Does)」
アジア旅行中にクリストファーソン長老と妻キャシーはネパールを訪問した。8月17日、個人的なミーティングでネパール大統領ビドヤ・デビ・バンダリに面会し、ネパール語のモルモン書をプレゼントした。
クリストファーソン長老はネパール語に翻訳されたばかりのモルモン書を教会員らにも運んだ。ネパール語はモルモン書が翻訳された111番目の言語となった。ネパール語のモルモン書はLDS.orgおよびモバイルアプリの福音ライブラリーにて誰でも閲覧できる。印刷されたネパール語のモルモン書は9月30日より購入が可能となる。