デジタル時代のいじめをテーマにした新しいモルモンメッセージが,モルモンチャンネルとソーシャルメディアチャンネルで,視聴者の心の琴線に触れている。末日聖徒イエス・キリスト教会制作によるこのビデオは,2014年2月28日金曜日,モルモンチャンネルのYouTube channel(日本語版はこちら)に掲載され,翌週の火曜日の朝までに視聴件数は18万近くに達し,シェア件数も数百を超えている。
ディーター・F・ウークトドルフ管長が,2012年4月の総大会で語った「憐れみ深い人たちは憐れみを受ける」というタイトルのメッセージがビデオの物語に取り入れられている。高校のいじめを軸に,ある兄と妹の関係が描かれ,兄は改心を経験する。ビデオに登場する青少年は,メールやソーシャルメディアを介して,今までにない方法で匿名のままほかの人々を傷つけてしまう可能性があることに気づいていない。
「地上のすべての人は,争い,憤り,復讐心という破壊的な感情に何らかの形で影響されていることでしょう。自分がこの感情を抱いていることに気づくことさえあるでしょう。」大管長会の第二顧問であるウークトドルフ管長はビデオの冒頭でそう語っている。
ウークトドルフ管長の声で,この勧告が流れる。「人を裁くというテーマに関しては,実に簡潔な言葉で教えることができます。憎しみ,うわさ話,無視,あざけり,悪意,傷つけたいという衝動を納めるためには,次の指示に従ってください。やめなさい!」
モルモンメッセージの担当プロデューサーは,当初,青少年のビデオシリーズの中の一つの作品を作ろうと計画していたが,ウークトドルフ管長の深遠なメッセージが宗教を問わずすべての人の心に響くことに気づいた。プロデューサーは,オンライン上でのやりとりや,サイバー上のいじめの問題に関して高まる憂慮に対処したいと思ったのだった。
このビデオは急速に視聴件数を伸ばしており,特別な記録を達成している。2013年12月にユタ州ディビス郡で,教会が撮影した。
「このビデオに出て来る子たちは,自分の高校の男の子たちにそっくりです……みんなが,いじめの別な面を見てくれてうれしい」と,あるYouTube視聴者がコメントを残している。
ある視聴者は,「これは自分にとって本当にいいビデオです。自分もいじめられたことがあるし,いじめたこともあるからです」と語った。
ビデオを見た別の人はこう語っている。「自分はモルモンではありませんが,このメッセージはすばらしいし,だれにとっても価値あるものだと思いました」
YouTubeファンの一人は,「自分は無神論者ですが,このビデオのメッセージに賛同します」とコメントしている。