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ブロードウェイさながらのコンサートでクリスマスを祝うモルモンタバナクル合唱団

ゲストのサットン・フォスターとヒュー・ボネヴィルがユタの観衆を魅了

ブロードウェイさながらのコンサートでクリスマスを祝うモルモンタバナクル合唱団

600人以上のボランティアを動員し世界レベルの音楽、ダンス、語りを盛り込んだ本格的なコンサート公演を見るため、数千人の観客がソルトレークシティーのカンファレンスセンターに集まった。

2017年12月14日(木)の夜、ソルトレークシティーでは、ブロードウェイで活躍中のアーティストであるサットン・フォスターと英国人俳優のヒュー・ボネヴィルモルモンタバナクルと共にクリスマスの季節を祝う3日間のコンサートの第1日目に出演した。今年で第18回目となった恒例のカンファレンスセンターでのクリスマスコンサートには、テンプルスクエア管弦楽団とハンドベル合唱団のテンプルスクエア・ベルズも出演した。

 

「舞台上で歩き出した瞬間、私はクリスマスのスピリットに圧倒されました」と金曜日の朝に開かれた記者会見でフォスターが語った。彼女はブロードウェイで活躍しトニー賞を受賞した有名人である。

コンサートはトランペット演奏による「もろびとこぞりて」から始まった。その後、フォスターが合唱団と管弦楽団の演奏と共に「It’s the Most Wonderful Time of the Year」、その後、アルバム「スヌーピーのクリスマス」から「Christmas Time Is Here」を歌った。フォスターはブロードウェイで自身がよく歌うジョン・デンバーのクラッシックヒット「太陽を背にうけて(Sunshine on My Shoulders)」も歌った。

「『太陽を背にうけて』はクリスマスソングではないのはわかっていますが、是非この歌を歌って母に捧げたいと思いました。そして「Christmas Time Is Here」は私のお気に入りのクリスマスソングなので歌わせていただきました」とフォスターは説明した。

今年のコンサートでナレーター役を務めたボネヴィルは「大変うれしく思います。タバナクル合唱団は世界でも有名ですので、このコンサートについては、長い間注目していました」と述べた。

ボネヴィルは大ヒットしたITV/PBSの英国テレビドラマ「ダウントン・アビー」でグランサム伯爵ロバート・クローリー役を演じた有名俳優である。

ボネヴィルは「It is Well with My Soul」と題する物語を分かち合いながら、クリスマスの季節に感じる喜びと平安につてのメッセージを分かち合った。

「これは大きな悲しみの物語ですが、不屈の精神、逆境の中に見出す強さ、そして暗闇の中にあっても自分を奮い立たせる勇気に関する物語です。過去を土台として利用し、それを未来につなげることは、人類が長年行ってきたことです」とボネヴィルは説明した。

さらに「その物語は、スケールの大きな趣を作り出すとともに、それでいて個人的な親密さが感じられ、感情に訴える、そんな特別な経験を作り出すものです」と述べた。

また「わたしはすべての宗教の祝賀祭に敬意を払い、祝います。この季節は多くの宗教で、人が集まり祝う時期です。勿論、クリスマスはキリストの生誕を祝うキリスト教徒の伝統であり、キリストにまつわる素晴らしいお話もあります」と続けた。

コンサート会場となった収容人数21,000人のカンファレンスセンターでは、舞台が船に変わるという驚くべき視覚効果が披露された。

管弦楽団が演奏するリロイ・アンダーソン作曲のクラッシックのクリスマス曲「Sleigh Ride」を聞きながら、観客は視覚効果によってソリに乗った気分を味わうこともできた。

オルガニストのリチャード・エリオットは管弦楽団と共に「I Saw Three Ships」を演奏した。

コンサートの音楽指揮は合唱団の指揮者マック・ウィルバーグと副指揮者ライアン・マーフィーが担当した。

「これほどのものを無料で楽しめるのは、世界中のどこに行ってもないでしょう。ですからこれは本当の贈り物だと言えるでしょう」とウィルバーグは語った。

「驚くことに、すべてのものが一つとなりました。このコンサートを素晴らしいものに仕上げる大切な最後の一要素は観客です」とフォスターは述べた。

ボネヴィルは「プロのでき栄えです。コンサートはライブで行われただけでなく、カメラ収録も入り、大勢の人々とひと時を共に過ごすという、コンサートとしては珍しい経験をすることができました。皆さんの働きを心から称賛します。皆さんは素晴らしい伝統を築き上げてこられました」と語った。

週末コンサート

クリスマス公演は金曜日と土曜日の夜にも開催される。コンサートへの無料チケットは10月にすべて品切れとなったが、両日とも、当日チケット入手用の整列はテンプルスクエアの北ゲートにて行われる。この列に並んだ人々はカンファレンスセンターの空席およびタバナクルの席へと案内される。カンファレンスセンターに入場できない人はタバナクルに準備される大型スクリーンに投影されるライブコンサートの模様が視聴できる。

12月17日(日)の朝、コンサートの両ゲストアーチストは30分番組「ミュージック・アンド・ザ・スポークン・ワード(Music and the Spoken Word)」の放送に出演する。前もってチケットを入手する必要はないが、観客はカンファレンスセンターに午前9時15分までに着席する必要がある。

背景

ブロードウェイで最も成功した女優の一人とされるサットン・フォスターは、トニー賞を受賞したミュージカル「エニシング・ゴーズ」をはじめ「モダン・ミリー」、「ドロウジー・シャペロン」、「ヤングフランケンシュタイン」、「シュレック」など11のブロードウェイミュージカルに出演。テレビではランドTVで放送された連続コメディードラマ「Younger」のライザ役で出演。それ以前にも「Budheads」に出演している。

ヒュー・ボネヴィルは、「ダウントン・アビー」の中で演じた役でゴールデン・ブローブ賞を受賞、そしてエミー賞受賞候補者としても2回選ばれている。出演した映画には、「ノッティングヒルの恋人」、「アイリス」、「ミケランジェロプロジェクト」、「パディントン」がある。映画の最新作「Viceroy’s House」では、マウントバッテン伯爵役を演じている。昨年、チェスター・シアターでイプセンの「民衆の敵」を演じ、舞台俳優として復帰している。

モルモンタバナクル合唱団の団員は末日聖徒イエス・キリスト教会の親善大使である。グラミー賞受賞、そしてエミー賞を複数回受賞したこの合唱団は男女360人の混声合唱団。伴奏は150人からなるテンプルスクエア管弦楽団および32人のハンドベル合唱団であるテンプルスクエア・ベルズが行う。合唱団、管弦楽団、ハンドベル合唱団の団員はすべてボランティアである。

恒例のクリスマスコンサートは10年以上前から行われており、毎年、クリスマスの季節に無料公演が行われるコンサートは数千人の観客を集めてきた。同時にPBSテレビの60分の特別番組として放映されるコンサートは数百万人が視聴する。今年は、ローランド・ヴィラゾンを迎えて開催された2016年のコンサートの90分すべてがBYUテレビで放送される。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.