ニュースリリース

モルモンの使徒,イリノイ州法律イベントでジョセフ・スミスについて講演する

 

末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒であるダリン・H・オークスは今週,教会創立者ジョセフ・スミスの行った世界への貢献のうち最も永続性のあるものは,アメリカ合衆国憲法の重要性についての啓示を含む,彼が預言者としての立場で受けた洞察である,と述べた。

オークス長老は,スミスの啓示は「〔末日〕聖徒が従うよう求められ,またジョセフ・スミス自身が実践することになる『不正と戦うためには法律を使い,憲法を信頼しなさい』という哲学の基礎を形作りました」と述べた。教会の教義と聖約の中に収められているこれらの啓示の一つに,「この目的のために,〔神〕は……賢人たちを立てて,彼らの手によって」米国憲法が制定されたとある。

1840年代のジョセフ・スミスと3回にわたる人身保護令状と引渡の公聴会に焦点を絞って,1800年代以降に米国の裁判所がどのように少数派の権利を守ってきたかを研究してきたオークス長老の言葉は,今週イリノイ州で行われた一連のイベントの一部であった。

エイブラハム・リンカーン大統領図書館・博物館とイリノイ州最高裁判所歴史保存委員会の共催により,月曜日にイリノイ州ノーブーの史跡を巡るツアーとオークス長老の講演,火曜日の夜にスミスの人身保護令状公聴会の再演の後,パネルディスカッションが行われた。

オークス長老(元シカゴ大学法科大学院教授,およびユタ最高裁判所判事)はスミス引渡公聴会を「ジョセフ・スミスの世界」と「1840年代のイリノイ州の法律の世界」への窓と呼んだ。

彼は,「人身保護令状(個人が法律上引き留めておかれるかどうかを決定する法律)によってもたらされた保護に関する〔スミスの〕知的な理解は,あらゆる法科学生から称賛を受ける正当な理由となります」と語った。

スミスは,火曜日の公聴会再演で採り上げられた機会を含め,何度か機会をとらえて人身保護令状法を訴えた。公聴会再演で描かれている状況下で,スミス自身の努力によってイリノイ州から身柄を引き渡そうとするミズーリ州の役人を制止した。(3回すべての公聴会において引渡許可を拒絶することにより,イリノイ州判事は彼を保護した。)それは,創立されて日の浅い教会が迫害から逃れようと政府の救済策を見いだそうと躍起になっていたころのことである。なぜなら,米国権利章典と,それに伴う宗教と言論の自由はまだ個々の州に行き渡っていなかったからであるとオークス長老は語った。

オークス長老は月曜日夜の講演前のインタビューにおいて次のことに触れた。「〔スミスは〕法律の順守,憲法への敬意,および各市民が法律と,法律を執行するために選ばれた者を支持する義務を説教しました。それは,支持者とともに時にはその法律の犠牲ともなった指導者による法律への忠誠と,法律への敬意の特筆すべき歴史です。」

オークス長老は,次の言葉で月曜夜の講演を締めくくった。ジョセフ・スミスは「『開拓の人であり,若く,情熱的で,活力がみなぎり,非常に愛され,親しみやすい人物でした。それは,ジョセフに従う人たちからよくジョセフ兄弟と呼ばれるほどでした。』これはわたしの個人的研究の中で分かってきたことです。」さらに「宗教指導者としてのスミスの見解を問わずも,彼が『特筆すべき人物,偉大なアメリカ人,そして,わたしと数百万人の現在の同国人が神の預言者として尊敬している人物』だと大半の人が合意に至ることができます」と付け加えた。

火曜日の公判再演後のパネルディスカッションは,この2世紀にわたる人身保護令状の使用に集中した。弁護士であり,イリノイ州教育委員会の委員長でもあるゲリー・J・チコが司会をした。ディスカッションには,イリノイ州中心地区米国連邦地裁判事スー・E・ マイアースカウ;イリノイ州法務局長マイケル・A・スコドロ;シカゴのジェナー&ブロック法律事務所の共同経営者であるジェフリー・D・コールマン,および,ジョセフ・スミス ・ペーパーズ・プロジェクトのジェフリー・N・ウォーカーが参加した。

このようなイベントは3回目であった。昨年,メアリー・トッド・リンカーンについての1875 年の精神病感謝収容令公聴会が再演されて,2011年には,リンカーン暗殺共謀容疑者メアリー・サラットの再審に焦点が当てられていた。それらの二つの公判がそうであったように,今週の公判の再演とパネルディスカッションは全イリノイ州の公立学校カリキュラムに収められるであろう。

ジョセフ・スミス公聴会再演とパネルディスカッションは,シカゴ大学のリーバ・アンド・デビッド・ローガン芸術センターにおいて10月14日に再び行われる。

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