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モルモントレイルの絵画が教会歴史博物館にて展示される

モルモントレイルの風景を描写した絵画が、ソルトレイクシティにある教会歴史博物館にて公開されている。「デビルズ・ゲイトの聖徒たち:モルモントレイル沿いの風景」と題した新しい展示会は、2016年11月17日木曜日に始まり、2017年8月まで開催されている。この展示会では、末日聖徒のアーティスト、ジョン・バートン、ジョシュ・クレア、ブライアン・マーク・タイラーによる、52枚の絵画を鑑賞できる。ごく最近描かれた戸外制作(戸外で描かれた絵画)展であり、3人のアーティストは、2011年にこの大掛かりなプロジェクトを開始した。

 絵画はモルモントレイル沿いの四季をまたいだ風景を、開拓者たちの視点から描いている。モルモントレイルとは、イリノイ州ノーブーからソルトレイクシティまでの1,300マイルにわたる道で、1846年から1868年の間、およそ7万人のモルモン開拓者たちが西へ向かってこの道を旅した。

この無料展示会では、絵画のスケッチも展示されている。また、オンライン展示会では、絵画のハイライトと詳細部分が見られる。

アーティストたちは、自分たちの先祖が旅した歴史的なモルモントレイルの風景を、戸外制作を通して記録できたという経験を振り返りながら、アメリカ西部の近神話的な事実に畏敬と驚きの念を感じたと語っている。

「バートン、クレア、タイラーは、プロの画家としてだけでなく、自分たちの宗教への贈り物という心情も混じえて、このモルモントレイルをテーマに作品に挑んだのです」と、博物館の学芸員、ローラ・アルレッド・ハータドさんは言う。「アーティストたちは、19世紀当時の感情をトレイル沿いの美しい景観の上にのせて表現しており、モルモンの開拓者たちが平原を旅した、まさにそのときの感情が反映されているかのような、非常に卓越した作品に仕上げています。」

展示会では、西に向かって旅する様子が伝わるような地理的配置で絵画が展示されている。「このような地理的配置を施すことによって、鑑賞している方々は開拓者の歩んだ旅程を思い浮かべられることでしょう」と、ハータドさんは付け加えた。ハータドさんは、「デビルズ・ゲイトの聖徒」というタイトルでモルモン開拓者の研究をした歴史家、バイロン・C・アンドレアセン氏と共書で、開拓者について執筆している。

教会の歴史出版部門は、「デビルズ・ゲイトの聖徒たち:モルモントレイル沿いの風景」という展覧会と同タイトルの書籍を出版すると発表した。展覧会の絵画は、トレイルを旅した開拓者たちが残した言葉を添えた形で収められる。

「今日の旅行者の多くが、これらの風景の中で立ち止まり、思いをはせることなく過ぎ去ってしまって、国中をまさに駆け巡っていることは、誠に残念です。もし、これらの絵画が、ペースを落として風景を自分の中に取り込みたいという気持ちに火をつけて、この歴史的な出来事の中に個人的なつながりを見い出し、思いをはせるきっかけを与えることができたなら、この展示会は成功だったと言えるでしょう」と、アンドレアセン氏は語った。

ハータドさんによると、絵画は教会に貸し出されたもので、すべての絵画を一展示会の中で一挙に公開できるのは、今回に限られているとのことである。

バートン氏は、アカデミー・オブ・アート大学を卒業し、油絵で賞を受賞している画家である。クレア氏は、2007年にブリガム・ヤング大学アイダホ校から、イラストレーションの学位を取得しており、数々の賞を受賞してきた。タイラー氏は戸外制作の最高権威の催しでトップクラスの賞を獲得している。2001年にブリガム・ヤング大学から学士号を取得し、2005年には、アカデミー・オブ・アート大学より修士号を取得している。

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