先週、家族歴史探求に関心の深い人々が世界中からソルトレイクシティに集まった。ルーツテック2017に参加するためである。ルーツテックとは世界最大規模の家族歴史探求大会である。毎年行われているこの大会は、2017年には2月8日から11日の日程で、ソルトパレス・コンベンションセンターにておこなわれた。今年のテーマは、「家族を結びつける文化と伝統を探求する」であった。
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末日聖徒イエス・キリスト教会家族歴史部の担当幹部であるブラッドリー・D・フォスター長老は次のように語った。「家族愛というのは誰もが持つ自然な気持ちではないでしょうか。どの人も自分が何者で、どんな人物で、どのようなルーツがあるのか、知りたいと思うものです。」
テクノロジーの進歩が家族の記録や情報収集を容易にし、家族歴史探求がより人気を集める要因となった。参加者は、記録収集の方法、保管方法、それを他の人と共有する方法について学んだ。
ファミリーサーチインターナショナルのCEOであり、教会家族歴史部のマネージングディレクターであるステファン・ロックウッドは、「家族歴史探求の第一歩であり、一番いい方法は、とてもシンプルです。ローテクの心を通わせた会話です。ですが、テクノロジーの進歩がもたらした恩恵とは、世界中のいたるところで交わされたその会話を、文字通り記録として保存し、入手できるというものです」と語った。
ロックウッドと、作家でありビジネス思想家のトップ10としても知られるリズ・ワイズマンが水曜日の基調講演をおこなった。
ルーツテック2017には、「プロパティ ブラザーズ」のスター、ジョナサン・スコットとデュリュー・スコット、「ケーキ・ボス」のバディ・ヴァラストロ、作家であり俳優でもあるレヴァー・バートンといった著名人が基調講演に招かれた。
スコットブラザーズにとって家族は常に大事なものであった。彼らは、物件を買いリフォームするビジネスを構築した。スコットブラザーズは木曜日に基調講演をおこなった。
木曜の夜は「音楽―家族に共通するもの」というタイトルでモルモンタバナクル合唱団によるコンサートが開催された。スペシャルゲストとしてダリン・ベール・ベイルズが、また、オスカー・ハマースタイン2世の孫にあたるオスカー・“アンデイ”・ハマースタイン3世のナレーションで、ロジャーズ&ハマースタインの音楽と物語が披露された。
テレビシリーズの『ルーツ』、子ども向けテレビ番組『リーディング・レインボウ』、『新スタートレック』で知られるバートンは、金曜日のアフリカン・ヘリテージ・セレブレーションの中でスピーチした。
金曜日にはイノベーター・ショウダウン(発明対決)で競われた家族歴史関連のハイテク製品の最終選考がおこなわれ、会場につめかけた参加者と審査員の前で最優秀賞が発表された。
土曜日の無料イベント、ファミリー・ディスカバリー・デイは、期間中最も人気のあるイベントであり、末日聖徒のために計画されたイベントである。十二使徒のラッセル・M・ネルソン長老と妻のウェンディ・ネルソン姉妹、そして家族がスピーカーとして登場した。
さらに、遺伝子系図探求家であるシシー・ムーア―と、4代目の菓子職人であり『ケーキ・ボス』のスターであるヴァラストロも登壇した。ヴァラストロの訪問を記念して、ケーキデコレーションコンテストも開かれた。
ルーツテック2017では、初級から上級まで200以上のクラスが開催された。また、家族歴史の探求者や歴史家のために、最新の製品が多数展示された。
今年は2万人以上の参加者が見込まれたが、大会の模様をオンラインで視聴した人も大勢おり、大会本部は、地元レベルで開催されるルーツテック・ファミリー・ディスカバリー・デイのイベントにさらに多くの参加者が見込まれることを期待している。