ニュースリリース

世界インターフェイス会議(インターフェイス:さまざまな宗教の対話)開幕,
社会の繁栄に宗教が助けとなる7つの方法を使徒が紹介

ゴング長老とユーバンク姉妹,末日聖徒の視点から,平和を作り出し,人間としての尊厳を強め,地球環境をいたわることについて述べる

 

十二使徒定員会のゲレット・W・ゴング長老は,去る土曜日,日本に集結した世界の宗教指導者らに,平和を実現し,地球環境をいたわる持続可能な発展目標に宗教が取り組むべき7つの方法について述べた。ゴング長老が妻のスーザンと教会の扶助協会会長会の一員であるシャロン・ユーバンク姉妹(日曜日のパネルディスカッションに参加)とともに出席した第6回G20インターフェイス会議での一幕である。

          

「歴史を通して,宗教は霊感や規律,超越性とともに,信仰や希望,親善の道徳的な源を提供してきました」とゴング長老は語る。「何が正しく,何が正義で,何が公益かを明確にする一助を担ってきたのです。」

本サミットの主な目的は,翌月に大阪で開幕される大規模なG20サミットに向け,推奨事項をまとめることにあった。2日間にわたる会合での懸案事項として,難民問題,異文化間の緊張関係,健康,子供,高齢化社会,そして地球環境問題などが取り上げられた。

末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒は,本サミットのテーマである「平和,人々,地球環境」について演説する中で,人類及び経済的な繁栄の推進を促すうえで宗教団体が助けとなる

以下の7つの方法について,集まった指導者らに述べた。

  1. 欠くことのできない人類の自由に霊感を与え,支える
  2. 人類の可能性と発展に貢献する,霊的,哲学的,および道徳的な経験を提供する
  3. ボランティアの実用的な情報源,プロのリソース,モチベーションとなり,国際発展のための訓練および財政的支援となる
  4. 自然災害によって生じる必要や,難民などの長期的な必要,および食糧難,避難所,教育,職業訓練といった恒常的必要性に対処し,必要な飲み水,公衆衛生,障がい者の可動性や視覚の確保などを支援する
  5. 国際団体と地元団体をつなぐ,唯一無二の橋渡しとなる
  6. 様々な宗教の集まりが出す見解や可能性において,重要な多様性を示す
  7. 各宗派は,持続的な発展に伴う実用的かつ原則を基としたアプローチの豊かな蓄えに対して,独自の経験を提供する

「今や世界的となった私が所属する宗教団体では,わたしたちが経験する事柄は『砂漠がバラのように花咲かせる』精神を含んでいます」とゴング長老は語る。「世界の多様な状況にあって,わたしが所属する宗教団体の会員は,内なる平安の共有を促します。貴重な自然の資源を守り,大切にし,調和のとれた社会連携を助長し,宗教の自由と中核となる倫理観に対する相互尊重を勧めます。」

ゴング長老は,LDSチャリティ―ズ(末日聖徒イエス・キリスト教会の人道支援団体)および教会の3つのプログラム(人道支援サービス,自立支援サービス,「JustServe〔ジャストサーブ〕」)が平和,人々,地球環境に対してどのような事柄を推し進めているかについても述べた。例を挙げると,教会の人道支援は,141の国および属領において行われ,2885ものプロジェクトが1900以上の協力団体とともに実施されている。永代教育基金は,約75か国の何万もの個人を助け,教育を受けるという彼らの手の届かなかった機会を提供している。教会の自立支援サービスコースは,130か国において691,000名もの人々を助けてきた。教会の「JustServe(ジャストサーブ)」の取り組み(地域において,人々と奉仕の機会を結びつけるオンライン・プラットフォーム)では,434,500名ものボランティアが登録されている。2012年以降,JustServeに投稿されたプロジェクト累積数は70,000近くに及んでいる。現在,オンライン上に投稿されているJustServeプロジェクトは14,846に上る。

ユーバンク姉妹は,子供や地球環境に対する暴力の問題に効果的に取り組むために,より良い質問を尋ねる重要性について述べた。

「日本での関心と参加率の高さに感動しました」とユーバンク姉妹は語る。「G20に集まるリーダーたちの的確な質問に自らを備える必要があります。今朝提案があったように,わたしたちはさらに説得力のあるデータが必要です。世界の人口の84パーセントが宗教団体に所属していると聞きました。幼児虐待防止にかかる費用は7兆ドルです。地球環境破壊に対抗するためにかかる費用は4兆ドルです。これらは圧倒する数字です。この件に関してG20のリーダーたちとより良い話し合いが持てるよう備える必要があります。」

ジョン・キー元ニュージーランド首相は,G20インターフェイス会議は,宗教が行っている善行について聞く重要性を表す例だと述べた。

「一国の指導者として,人々の最悪の側面を目にします。しかし,最も良い側面を見ることもできます。」とキー元首相は語る。「政治指導者は,宗教の声に耳を傾けようと努力します。なぜならメディアは悪い側面しか強調しないからです。しかし,最も良い側面は,危機に瀕して困っている人々を助ける,そのような信心深い人々から溢れ出る本質の中に見られるのです。」

アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター(KAICIID)で顧問を務めるモハメッド・アブニマー氏は,どの社会にあっても違いを乗り越えることができないという懸念を示した。

「わたしたちは共通の価値観や儀式に焦点を置きますが,違いに不快感を抱いています。」とアブニマー氏は語る。「生命を大切にする,そのようなグローバル文化が必要です。」

ロード・ジョージ・ケアリー氏は,アブニマー氏の意見に同意しつつ,次のように付け加えた。「宗教は橋を築きます。これこそわたしたちのすることです。」

ニューヨーク・シティー在住のユダヤ教指導者であるダイアナ・ガーソン氏は,全人類にとって互いに学び合うことが必要だと強調した。「小さな布のはぎれのように,それ自体はありふれて平凡かもしれません」とガーソン氏は語る。「様々な色合いの小さなはぎれでできた人生のタペストリーに付け加えられるとき,それは美しいキルトとなってわたしたちの目に映るのです。」

ユーバンク姉妹はこのような様々宗教の集まりこそ,重要な問題を解決し,世界を一致で紡ぐために不可欠だと語る。

「世界はだんだんと暗く,ばらばらになってきています。それはどの社会に住んでいようとわたしたち全員が感じていることです」とユーバンク姉妹は語る。「しかし,このような宗教を越えた活動は,信仰を持つ人々が皆感じる聖霊から,一体化した力を得,物事をすべて元通りにさせてくれます。わたし個人の意見ですが,これらの問題に協力して取り組むならば,イエスが再び来られるときに,世界はイエス・キリストを受け入れる備えができていることでしょう。」

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.