写真で見るモルモニズム―世界各地の教会

末日聖徒イエス・キリスト教会は世界各地に1,500万人以上の会員を擁しており、半数以上の会員は合衆国以外に暮らしている。「写真で見るモルモニズム」では，モルモンニュースルームの記者が世界中に2万9,000か所以上ある毎週礼拝行事を行っている集会所から幾つかを選んで紹介する。

スクロール，または，写真をクリックすれば，世界中の教会員が集う建物を見ることができる。

ブラジルには120万人以上の会員がおり，6つの神殿，34の伝道部，1つの宣教師訓練センターがある。ブラジルで初めて教会員が誕生したのは，1929年。初めてステーク（カトリックの教区に似ている）が組織されたのは，サンパウロにおいて，1966年のことである。ブラジルのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

ブラジル

モルモンの教会堂を神殿と混同するべきではない。教会堂は日曜日に一日中大勢の人が集まるのに対して，神殿は日曜日には閉館される。教会の建物は日曜の集会以外にも様々な活動で利用される。例えば，近隣の人々を招待しての夕食会，青少年の活動，奉仕プロジェクトなど。下の写真は2011年にブラジル・マイセオの集会所で行われた，奉仕プロジェクト「地域の献血活動」。

ブラジル・マセイオ

神殿は神聖な儀式のためだけに使用される。この儀式を通して，個人が祝福され，家族が永遠に結ばれる。奉献される前に，神殿は一般に公開される（オープンハウス）。オープンハウスの期間は，だれでも神殿の内覧会に参加することができる。奉献されたあとは，忠実な末日聖徒のみが神殿の内部に入ることができる。マンハッタンにあるこの教会の建物は，神殿としての機能と日曜の礼拝行事を行う集会所としての機能を合わせ持つ。ニューヨーク州マンハッタン神殿は，6階建ての建物の4つの階を占める。残りの2つの階は，礼拝堂，クラスルーム，教会事務所として使用されている。

ニューヨーク州マンハッタン神殿および集会所

末日聖徒は教会堂で毎週日曜日に約1時間行われる「聖餐会」に出席する。聖餐会では，成人男性，成人女性，青少年が，祈りをささげ，お話をし，賛美歌を歌い，聖餐を受ける（聖体拝領に似ている）。教会の集会は毎週3時間行われる。聖餐会以外の時間には，大人も子供もそれぞれのクラスに分かれて教義や聖典の教えを学ぶ。ここをクリックすると，日曜日の集会についての詳しい情報が得られる。下の写真は，聖餐会の話を聞く，ガーナの会員たち。ガーナには1978年から会員がいる。今日ガーナには，5万4,000人の会員がおり，148の集会所がある。ガーナのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

アルバニアにおける教会の最初の集会所は2006年にドゥラスに設けられた。教会がアルバニアに初めて宣教師を送ったのは1992年6月。現在，アルバニアには11の集会所に2,000を少し超える教会員が集っている。

アルバニアのドゥラス

エクアドルの教会員数は現在20万人を超えている。過去5年で2倍近くに増えた。エクアドルでは教会員の増加が著しく，130以上の教会堂が建設されている。教会はこの国の若者に高等教育と宗教教育の両方を提供している。エクアドルのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

エクアドル

自然災害が発生すると，教会の建物は一時的に物資供給センターや避難所として使用されることが多い。台風ハイエン（2013年の台風30号）に見舞われた際，フィリピンの教会のうち200か所以上の建物が，一時避難所として1万4,000人以上の人々に使用された。フィリピンのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

フィリピン

2005年，ルイジアナの集会所の中にある体育館は，ハリケーン・カトリーナの被災者に衣服を提供するために使用された。

合衆国，ルイジアナ

ハイチの教会の中庭は，2010年の地震で被災した近隣住民のための避難用テントで埋め尽くされた。地震後，ハイチの人々への支援が続く中，末日聖徒イエス・キリスト教会の会員と友人たちは，40万本の植樹を開始した（2013年5月1日にはおよそ2万5,000本の苗木が植樹された）。年末までにさらに7万5,000本が植樹される計画である。ハイチには1977年以来，教会員がいる。

ハイチ，バタリオン

1948年，メキシコ伝道部のアーウェル・L・ピアス伝道部会長は，エルサルバドルに最初の宣教師を派遣した。1951年，イロパンゴ湖のアプロビーチで，エルサルバドルで初めての12人の改宗者がバプテスマを受けた。現在，エルサルバドルには2つの伝道部があり，10万人以上の教会員がいる。下の写真はサンサルバドルの教会堂。エルサルバドルのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

エルサルバドル，サンサルバドル

教会は新しい教会堂を建設するときに，エネルギー効率の良い，持続可能な設計を検討している。2010年にユタ州ファーミントンに建てられたこの教会堂は，LEED（エネルギーと環境デザインリーダーシップ）のシルバーの認証を得ており，建物全体の電力を完全に供給できるだけのソーラーパネルが屋根に設置されている。このほかにも，ユタ州イーグルマウンテンと，アリゾナ州メサの2つの教会堂がLEEDの認証を受けている。

合衆国ユタ州ファーミントン

教会の宣教師がポリネシアで伝道活動を開始したのは1843年。ハワイで最初の改宗者がバプテスマを受けたのは1851年2月である。同年8月には，すでに5つの場所に220人の会員が集うようになっていた。教会はその後，ライエの近くで土地を購入し，幾つもの建物を建設した。1919年にはライエ神殿が，1955年9月にはハワイ教会単科大学（現在のBYU－ハワイ）が，さらに，1963年にはポリネシア文化センターが建設された。現在，ハワイ諸島には7万2,000人以上の会員がいる。

合衆国ハワイ州ライエ

集会の間，会員たちは様々なクラスに分かれて学ぶ。教会の礼拝行事に関する情報を得るには，ここをクリックする。下の写真は，メキシコの初等協会で学ぶ子供たち。メキシコのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

メキシコ

マダガスカルの最初の会員，ラザナパナラ・ラメアンドリスコは，1986年にフランスのボルドーでバプテスマを受けた。彼は1989年にマダガスカルに帰国し，自宅に故郷の人々を招き福音を教え始めた。彼がマスカリン諸島伝道部の伝道部会長に連絡を取ると，伝道部会長は1990年の暮れにマダガスカルを訪問してくれた。その訪問の際に，5人がマダガスカルで初めてバプテスマを受けた。マダガスカルで教会が正式に認可されたのは，1993年7月13日。現在，同国には9,000人以上の会員がいる。

マダガスカル，アンタナナリボ

スペイン人初の末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は，エストレマドゥーラ州出身のメリトン・トレホであった（1870年ごろ）。ユタ州に移住したトレホは，モルモン書の一部を初めてスペイン語に翻訳するのを助けた。

その次にスペインから改宗者が出たのは1966年，二人のアメリカ人会員が日曜日に礼拝をするために集まったことがきっかけとなった。1967年，スペインで信教の自由の法律が制定されたのを受け，1968年2月にマドリード支部（小規模の集まり）が組織された。教会がスペインで正式に認可されたのは1968年10月。1970年7月には，スペインに伝道部が組織された。現在，スペイン国内には3つの伝道部があり，138の集会所に5万人以上の会員が集っている。スペインのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

スペイン

宣教師がグアテマラに初めて派遣されたのは1947年。最初の公式な集会が開かれたのは，1948年8月で，賃貸の集会所に66人が集った。1956年までに，3つの小さな集まりが組織され，会員総数は250人であった。今日，約24万人の会員が416の集会所に集い，2つの神殿が建設されている。グアテマラのモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

グアテマラ

韓国に教会の教えが末日聖徒のアメリカ軍人によって初めてもたらされたのは1951年，朝鮮戦争の時だった。韓国に初めて正式に宣教師が派遣されたのは1956年で，韓国伝道部が設立されたのは1962年7月8日。当時，韓国には教会の支部（小規模の集まり）が7つあった。韓国語のモルモン書が印刷されたのは1967年。最初のステーク（教区）が韓国ソウルに組織されたのは1973年3月8日。教会員数は，1975年に9,000人に達し，1983年には約2万9,000人に到達した。現在，韓国には8万5,000人以上の会員が128の集会所に集っている。韓国のモルモンニュースルームを訪問するには，ここをクリックする。

韓国

教会の集会所や教会堂にはだれでも入ることができる。日曜日の礼拝行事やそのほかの活動では，すべての人が歓迎される。近隣の集会所の場所を探すには，ここをクリックする。