十代の自殺防止対策を最優先に考えるユタ州の地元指導者ら
助けを求める人には電話相談室として米国自殺予防対策ライフライン(TEL: 1-800-273-TALK)がある。末日聖徒イエス・キリスト教会も自殺防止対策のリソースをsuicide.lds.orgにて提供している。
2018年2月20日(火)、ユタ州会議事堂で開かれた集会で、ゲーリー・R・ハーバート知事は、ユタ州の十代の自殺防止対策強化案を提出した地域特別委員会のメンバーに感謝の意を表した。
知事が設置した十代の自殺防止対策特別委員会の共同議長からの指示により、スペンサー・コックス副知事およびスティーブ・エライアソン州議員は、心の危機への対応改善、リスク因子の軽減および自殺防止要因の増加に焦点を当てた効果的なプログラムのいくつかを紹介した。知事は特別委員会が出した案を検討し、最終的な勧告をユタ州議会議員に提出し、法制定に向けての審議を要請するという。
期限とされた日までにユタ州の十代の若者を支援するためのプログラムを探すために、特別委員会は1カ月にわたり自殺防止プログラムを研究し評価を続けてきた。
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末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者らは州知事の誘いを受け、特別委員会に参加してきた。
「みんなが力を合わせて道を切り開くことが大切です。心の危機に対応するだけでなく、若者とともにどのように働き、長期にわたり若者をどのように強めていくかが重要課題です」と七十人会長会のクレーグ・C・クリステンセン長老は語った。
知事は地域住民が命を救うために喜んで協力してくれていることを称賛し、「誰かに栄誉を与えることも非難することもせず、肩を並べて一緒に解決策を探しましょう」と述べた。
十代の自殺率は全米で増加しており、米国疾病対策センターによると、強い地域社会を作ることで自殺を予防することができるという。
火曜日のイベントの終わりには、米国自殺予防財団地域ディレクターのタリン・アイケン・ハイアットによって、州会議事堂の階段から希望の象徴として白い鳩が放たれた。
「ユタ州として正しい方向に大きく一歩を踏み出すことができました。何年にもわたりこの問題の解決策を探してきた多くの勇敢な人々がいますが、今回の集会で弾みをつけなければなりません。やるべきことはたくさんあります。けれども、それはわたしたち一人ひとりが、できることから始めなければなりません。自殺防止への働きかけは、母、父、教師、医師、聖職者、家族、友人のみんなが行わなければなりません。心臓発作や脳卒中と同じように、自殺を疑わせる兆候を学び、見極め、理解する必要があります」とハイアットは語った。
エライアソン議員は、電話相談先としてアメリカ自殺防止ライフライン(TEL: 1-800-273-TALK [8255])、そしてショートメール、チャット、電話で若者が心の危機カウンセリングを受けることができ、また当局に極秘情報を寄せることも可能なスマートフォンのアプリ「SafeUT」など、使用できる具体的なリソースについて紹介した。
「人生を終わらせたい人なんていません。苦しみを終わらせたいだけなのです。でも苦しみについて話さなければ、その苦しみは終わりません。分かち合うべきメッセージがあります。持たなければいけない会話があります。メンタルヘルスについて話すとついて回る偏見を取り除かなければなりません。特に自殺と自殺防止についての話にまつわる偏見をなくさなければなりません」とコックス副知事は語った。
火曜日のイベントにはオリン・G・ハッチ上院議員も出席し、特別委員会の働きと、州の十代の自殺防止に関する運動について称賛の意を示した。「完璧な解決策はありません。しかし、わたしたちすべてに人の命を救うためにできることがたくさんあります。そのうち最も大切なことは、彼らがどれだけ価値のある存在で、わたしたちがどれだけ彼らを愛し、彼らの存在がわたしたちにとってどれだけ大切であるかを、若者に思い起こさせることです」と述べた。