ニュースリリース

教会が地域指導者らと共に児童虐待防止を呼びかける

  

 

末日聖徒イエス・キリスト教会とその他のユタ州の宗教団体の指導者らが2018年10月10日(水)に集まり、「ユタ州の子供たちを守り、彼らの安全と健康を最優先事項とするためにご協力ください」とユタ州全域に呼びかけた。

水曜日の朝、中央幹部七十人のリグランド・R・カーティス・ジュニア長老、中央初等協会会長ジョイ・D・ジョーンズ姉妹、そして児童虐待予防に関するユタ州宗教団体指導者の会(Utah Faith Leaders Roundtable on Child Abuse Prevention)のその他のメンバーらがプライマリー小児病院において共同声明を読み上げ、署名した。

この声明では児童虐待予防に対して地域社会の全員が責任を負うことが強調されている。カーティス長老は声明の中にある以下の児童保護の2つ目の原則について読み上げた。「宗教団体の信者は重大な支援、ガイダンス、カウンセリング、愛情を提供することができるという特別な立場におり、これが長期的に虐待を予防する子供と家族の周辺環境を作ることになります。」声明の全文は下に記載するとおり。

「児童虐待とネグレクト、この問題は人々が考えるより深刻です。まずそれを予防するために、もっと多くの人々の参加と意見が必要です」と会の役員であるパメラ・アトキンソンは語った。

18カ月~11歳の子供たちからなる教会の世界的組織の指導者であるジョーンズ姉妹は、昨年ユタ州では9,000人以上の子供が虐待あるいはネグレクトの被害に遭っており、被害者の3分の1以上が5歳未満、半分は10歳未満であると述べた。

「わたしたちは子供たちを守り、彼らが光と真理の中で成長できるように助けるという共通の願いを持っていることをわたしは知っています。努力を結集させることで、大きなことを成し遂げることができると信じています。子供たちにより良い未来があるようにと望んでいます」とジョーンズ姉妹は語った。

「子供が傷つけば、その子の未来に傷がつくことになります。子供に安全を提供できる社会は安全な社会であり、それによって人類とアメリカ、そして世界的な環境も安全になります」と会の一員であるグレーター・ソルトレークのイスラミックセンターのイマム・ムハンマド・メーターは付け加えた。

虐待に関する教会の取り組みについてはこちらを参照。

児童の安全イニシアティブの共同声明

多様な宗教団体を代表しているわたしたちは、信仰を大切に思う気持と、すべての子供の安全・安心、健康を実現するための努力という点で一致し、心を一つにしています。わたしたちは、子供を育てる上で果たせる責任がすべての人にあることを理解し、ユタ州の子供たちを守り家族を強めという使命を果たすために協力します。

共有する原則:

  1. 子供たちはわたしたちにとって最も大切な授かりものであり、彼らは人類の未来を作る者である。

  1. 宗教団体の信者は重大な支援、ガイダンス、カウンセリング、愛情を提供することができ、これが長期的に虐待を予防できる子供と家族の周辺環境を作ることになる。

  1. 家族構成、所属する宗教、社会経済的地位、人種、民族、性別、性的志向、移民資格に関わらず、すべての子供が安全で安定した家庭と家族の中で育てられる資格がある。

  1. 宗教信者の集まりの中で家族を強めることで、子供たちが自分の最大限の可能性に到達するための支援を受けられる信仰深い家庭で育つチャンスが得られる可能性が高まる。

  1. いかなる子供に対するいかなる状況におけるいかなる暴力も、児童虐待は子供たちを愛し育てることを信じるわたしたちのそれぞれの宗教の基本的な信条を侵すものである。

わたしたちは宗教指導者として、毎日の働きの中でこれらの原則を実践する多くの機会があることを理解しています。

わたしたちは、子供の偉大な価値と尊厳を強調するわたしたちの宗教的教科書を用いて教えます。

またわたしたちは、苦しんでいる家族や子供たちに必要とされるリソースを求めている地域社会の家族とその他の人々に、教育、訓練、支援を提供します。

わたしたちはユタ州の宗教団体および地域社会のすべての人々に、ユタ州の子供たちを守り、彼らの安全と健康を最優先事項とするための協力を要請します。さらに、ユタ州の宗教団体が地元の専門組織が有する知識を得て、児童虐待とネグレクト、そして子供と成人におよぶ長期的な心的外傷の影響をよりよく知り理解できるよう、各宗教団体が訓練提供の努力を行うように強く奨励します。

パメラ・アトキンソン(長老派教会長老、ソルトレーク多宗教団体の役員)

トラビス・ベアー(LDSファミリーサービス)

デオンドラ・ブラウン(ザ・ファイブ・ブラウンズ、虐待被害者財団)

リグランド・R・カーティス・ジュニア長老(末日聖徒イエス・キリスト教会)

ビネッタ・ゴルフィン-ウィルカーソン牧師(グランジャーキリスト教会)

ローレン・ハンセン(パークシティー・クリスチャンセンター)

スコット・ハヤシビショップ(米国聖公会、ユタ州教区)

ジョイ・D・ジョーンズ姉妹(末日聖徒イエス・キリスト教会)

スティーブン・クレムズ牧師(シオン福音ルーテル教会)

エリアス・コウコス神父(ギリシャ正教会)

イマム・ムハンマド・メーター(グレーターソルトレーク・カデージャイスラミックセンター)

ブレント・プラット(ユタ州厚生福祉局)

バラニ・シリニバサン(ユタ州シリガネーシャ・ヒンドゥー教寺院)

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.