複数のニュースメディアは本日，末日聖徒イエス・キリスト教会から「Ordain Women（女性を聖任せよ）」という名の女性の団体に宛てられた手紙について報道している。この手紙は，教会の世界規模の総大会で女性の聖任を求めるデモを実施する計画について述べている。ニュースメディアから多数の要請を受け，教会は手紙の全文へのリンクを提供している。
手紙の日本語訳は以下の通りである。
愛する姉妹の皆様，
お手紙と電子メールに感謝いたします。
教会の女性と，教会の女性の測り知れない貢献について，この数年間に有意義な話し合いが行われ，現在も継続中です。最近皆さんが目にしている数々の変化は，世界中の多くの卓越した末日聖徒の女性の意見によ り実現が促進されましたし，良い実例となっています。中でも注目すべきは，姉妹の伝道開始年齢の引き下げでしょう。
教会の女性の大多数は，女性を神権に聖任するべきとする皆さんの主張に賛同しておらず，そのような立場を極端なものとみなしています。皆さんが行ったように，そのような方針を譲れないものとして宣言することは，教会の指導者が重ねてきた有益な議論をかえって損なうことになります。指導者はこれまで，教会で指導的な立場にあるかないかを問わず，女性の皆さんの考えや懸念，望みに努めて耳を傾けてきました。女性を神権に聖任することは，主が明らかにされた主の教会の組織に反する教義です。
総大会の神権部会は，男性と青少年を強めるためのものであり，彼らが自分の役割と責任に関する具体的な指示を受ける場です。ですから，わたしたちは皆さんのチケットの要請に応えることはできません。もちろん，lds.orgやMormon Channel，BYUテレビなどで神権部会の生放送を視聴してくださってかまいません。わたしたちは皆さんを教会の姉妹として，3月29日に開かれる女性のための同様の集会に参加するようお招きします。皆さんとともに愛と一致の精神を感じられるよう願っています。この女性のための集会は，世界各地の姉妹が集うすばらしい集会です。初等協会，若い女性，扶助協会の中央会長会ならびに中央管理会により立案，計画されたこの集会は，女性を高めることと，女性に関する永遠の教義に焦点を当てる時間です。
貴団体は，4月5日の神権部会の時間にテンプルスクウェアでデモを行う意向を再度公表しました。活動家によるこのような動きは，テンプルスクウェアの神聖な環境と，総大会に求められる一致の精神を損ないます。再考していただければ幸いです。
来てデモをするべきだと感じるのでしたら，テンプルスクウェアの隣接地でそうするようお願いします。異なる意見を訴えたい人たちのためにずっと以前から用意された区画があり，そこでは自由に意見を述べることができます。位置については，添付の地図でご確認ください。
同じ末日聖徒として，また教会の友人として，わたしたちは皆さんにテンプルスクウェアの穏やかな環境を保ってくださるようお願いします。また，今後の計画に当たっては上記の詳細に従ってくださるようお願いします。さらに，古くからの方針に従い，総大会の期間中，報道機関のカメラはテンプルスクウェアに立ち入ることはできません。
繰り返しますが，わたしたちは，3月29日に開催される中央女性集会に皆さんが参加し，教会の姉妹の輪をいっそう強めてくださるように願っています。
敬具
広報部
ジェシカ・ムーディー
末日聖徒イエス・キリスト教会を代表して
