ニュースリリース

新型コロナウイルス禍での国際連合世界食糧計画に対する末日聖徒チャリティーズの取り組み

パンデミックにおける救援物資不足の深刻な隔たりを埋める国連WFP

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2020年4月2日,ソマリアの首都モガディシュにあるハニ・モハメッドの自宅に食料を届ける小売店。国連WFPソマリアは提携団体と協力し,食料や栄養価の高いものを脆弱な人々へ提供している。© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
                    

 国際連合世界食糧計画(国連WFP)との継続的な共同事業の一環として,末日聖徒チャリティーズは資金援助を行い,新型コロナウイルス禍での深刻な救援物資不足に対し,国連WFPが行っている世界規模での配送の手助けをしている。この寄付は,パンデミックにより休校となり,まともな食事がとれないソマリアの生徒たちを養うために利用される。物資供給プロセスの途絶の緩和や,最も必要とされる地域に医療スタッフや医療物資を輸送する助けとなる200万ドルの寄付もされた。

「隔たりを埋めること,すなわち人々の生活が維持され,経済が回り続けるよう,必要とされるあらゆる物資を提供する,それが国連WFPが力を注ぐ理由です」と語るのは,国連WFPのデイビッド・ビーズリー事務局長である。「〔教会が〕最大の民間提携先であることに心から感謝しています。わたしたちは多くの国々で協力して働いています。その他の多くの国々について,また世界中の飢餓をゼロにする機会の多くについて話し合っています。」

「〔国連WFPは〕イエメンやソマリアといった教会の会員がいない地域や紛争多発地域に出先があるのです」と語るのは,末日聖徒チャリティーズの会長であるシャロン・ユーバンク姉妹である。「提携が始まって5,6年という短さですが,わたしたちにとっては最も重要な提携先の一つです。」ユーバンク姉妹と,末日聖徒イエス・キリスト教会の管理ビショップリックであるW・クリストファー・ワデルビショップは,先日テンプルスクウェアでビーズリー事務局長を迎え入れた。

国連WFPは,国際連合の機関であり,紛争地域や自然災害の被害を受けた人々に食料を提供するため,80か国以上で活動を行っている。国連WFPはまた,栄養を改善し,立ち直る力を培うため,地域社会と提携している。

ソマリアの苦しみを緩和する

ソマリア政府は自国に新型コロナウイルスの感染者が確認されるようになった2020年4月以降,学校を閉鎖した。学校閉鎖は慎重な決定であったものの,休校によって多くの児童がその日の食事にありつける機会がなくなってしまった。栄養失調の問題に取り組むソマリアにとってはかなりの後退が生じた。良い食料の欠如は免疫システムを低下させ,新型コロナウイルス感染症といった疾病への感染率を高めるのである。

         

末日聖徒チャリティーズの寄付により,国連WFPソマリアがeショップ携帯アプリを使って,35,323名の生徒の5か月間分の栄養価の高い食事を確保する助けとなっている。

「〔末日聖徒チャリティーズからの〕寄付によって,現在休校が原因で日々の食事をとることができていない子供たちの栄養面および健康面における壊滅的な状態を防ぐことができるでしょう」と語るのは,国連WFPソマリアの国内ディレクターおよび代表を務めるセザール・アロヨである。「普段,学校給食はソマリアの子供たちや家族,そして地域にとって大きな意味があります。飢餓や貧困,早婚から身を守ることができるのです。学校へ出席して学ぶ確率も上がり,より良い教育を受けたソマリア人の世代と,ソマリア人の明るい未来を構築できるのです。」

医療用品と医療スタッフを最も必要とされる場所へ

末日聖徒チャリティーズの寄付は,国連WFPが世界規模の配送ネットワークを最大限に生かせる助けにもなっている。この配送ネットワークには3か所のグローバル拠点(ベルギー,アラブ首長国連邦,中国)および5か所の地方拠点(エチオピア,ガーナ,南アフリカ,マレーシア,パナマ)が含まれる。これらのグローバル拠点には主要民間便や医療産業界の主要メーカーとのパイプがあるため,大変好都合である。

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搭乗前に乗客の体温を測るマリ共和国のモプティ空港スタッフ。空港は引き続き人道支援関係者の人員輸送サービスを提供する。手続きが改訂され,新型コロナウイルス感染症の感染リスクを避けるための措置が取られている。© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
           

それらに加え,グローバルセンターや地方センターは,パンデミックに直面する国々へ人道支援貨物や医療従事者の輸送を行っている。グローバル拠点から地方拠点への輸送便は小型機輸送とともに,最も必要とされる場所へ貨物や人員を輸送できるよういつでも待機している。

「これらの輸送拠点は,新型コロナウイルス感染症のパンデミックの最中にあって困っている人々へ食料を効率的に空輸する国連WFPの力量を高めるだけでなく,同じネットワークを活用し、その他の人道支援団体が救命用品を困窮者へ届けるのを可能にしており、物流の改善にもつながります」と語るのは,教会の福祉・人道支援サービス部門で人道支援サービスディレクターを務めるショーン・W・ジョンソンである。

ここ数か月間,国連WFPのネットワークのグローバルおよび地方の輸送拠点は45,000トン近くの人道支援貨物および新型コロナウイルス感染症関連アイテム(サージカルマスク,安全ゴーグル,フェイスシールドなど)を161か国に輸送している。様々な支援団体から集まった18,000名近くのスタッフがWFPの航空機や貨物船,トラックで55の目的地へ移動している。これらの取り組みはとりわけ世界規模の主な物流チェーンや商用輸送システムの途絶の緩和に重要な役割を果たす。

「わたしたちが提供するものは,〔国連WFP〕のような団体の協力なしには到底出来なかったようなものです」とワデルビショップは述べる。「彼らの働きに感謝しています。」

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.