カナダ出身のアスリート、ナタリー・オルソン、ライリー・マクリーン、ジョシュア・スローアンは末日聖徒イエス・キリスト教会の会員としてそれぞれ信仰の道を歩んでいる。3人はアスリートとしてもさまざまな才能を向上させてきた。
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ナタリー・オルソン
アルバータ州カルガリー出身のナタリー・オルソン(28)は同年代の若い女性となんらかわらない生活を送っている。家族や友人との親しい交友関係、教育、仕事、すべての面で人生を楽しでいる一方で、アスリートとしての功績には歴史を刻んだ。オルソンはダウン症候群をもつアスリートとして、カナダで初めて和道会空手の黒帯を獲得したのである。
2014年、オルソンはドイツのブレーメンでおこなわれた世界空手協会主催障がい者アスリート世界大会のカナダ代表として出場し、8位になる。2016年10月には、オーストリアのリンツでおこなわれた世界空手競技会パラ・空手部門で銀メダルを獲得。現在、2018年ペルーのリマでおこなわれる世界大会に向けて特訓中である。
オルソンの母、バーバラはこう語る。「末日聖徒イエス・キリスト教会では自立について教えられています。そのおかげで、ナタリーは目標を設定することを学び、空手で良い成績を残すという目標達成へと駆り立てられています。」
カナダダウン症候群協会(CDSS)の大使としてダウン症候群世界会議に出席し、話者として、またボランティアとして貢献している。
ライリー・マクリーン
16歳の競泳選手、ライリー・マクリーンは、ブリティッシュコロンビア州バーノンの高校生である。練習と競技会で忙しいスケジュールの中、スケートボードを楽しみ、セイリングを学び、免許取得のための教習を受け、学校や教会の友達との交流の時間をもつ。
関節拘縮(かんせつこうしゅく)をもって生まれたマクリーンは、腰と脊柱を除く関節に自由が利かないという先天的な状態のため、興味を持った事柄に挑戦することができなかった。肘や膝が動かない、つまり、関節が曲がらないという状態で、日常生活や運動に適応できるように工夫を重ねてきた。マクリーンは、「もしなにか障害になるようなものがあったら、それを解決する道を探し出してきました。」と語る。
マクリーンはこれまで地元、ナショナルレベル、インターナショナルレベルの大会に参加し、2015年にはトロントで開催されたパラパンアメリカン競技大会にも出場した。レース直前、緊張したり疲労を感じたりしたときは、「体力が続くように、レースを完泳するための力と精神的な強さをもらえるように祈ります」と語った。
上級レベルコーチであるレネー・テルプストラ氏と両親のキース・マクリーン、オデッテ・マクリーンの協力のおかげで、マクリーンは、パラスイミング界で注目を集めるようになった。2016年11月、フロリダ州マイアミでおこなわれたCan-Am Open(カンナムオープン)水泳選手権では5つの金メダルを獲得した。
マクリーンは、ブリティッシュコロンビア州に住む青少年のうち、スポーツ界で活躍し、かつ、個人の生活においても優秀な成績を収めた先住民の青年に贈られる総理大臣賞を獲得したひとりであった。
ジョシュア・スローアン
ブリティッシュコロンビア州、サレーに住むジョシュア・スローアンは、これまでいろいろなスポーツに携わってきたが、走ることが彼のパッションに火をつけた。2016年におこなわれた次期オリンピックへの選考会で出したタイムは、スローアンがさらに上のレベルでも競えることを裏づけた。日曜日の競技会には参加しないことを信条としているスローアンは、レクリエーションレベルでの競技参加をモットーとし、走ることに対する彼の情熱と熱意を保ってきた。ダウン症候群をもって生まれてきたスローアンはこう語る。「走ることが大好きです。走っていると力といい気持ちがみなぎってくるんです。」
両親のジム・スローアンとリン・スローアンの協力を得て、2006年以降毎年、ブリティッシュコロンビア州のスペシャルオリンピック競技会に参加してきた。だが、2013年から2015年の2年間は、教会の専任宣教師として奉仕したため、競技会を欠席している。カナダバンクーバー伝道部が任地であった彼は、ほかのモルモン宣教師と同じような活動時間を維持しながらも、毎晩自宅に戻って奉仕の任期を果たすことができた。
スペシャルオリンピックのアスリートとして大会に参加することを楽しみにしながらも、22歳のスローアンはプロのシェフとしての道を歩むという目標を定めた。現在、地元の食品会社のキッチンで食品製造に携わる。
「僕は今とても幸せで、自分の人生に満足しています。たくさんやることがありますし、うまくならなければいけないこともたくさんあります。僕にはやりたいことを選ぶ権利があるのですから。」