モルモンの使徒は金曜日、宗教の自由は「自由の“エコシステム”と考えられるものの中心をなす権利であり、宗教の自由があれば、その他の多くの貴重な権利も守られる」と述べた。
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末日聖徒イエス・キリスト教会のD・トッド・クリストファーソン長老は、ケンブリッジ大学のダウニングカレッジに集まったブリガム・ヤング大学のJ・ルーベン・クラーク・ジュニア法律クラブの地方支部会に向けて講演した。アメリカ合衆国第9巡回区控訴裁判所のJ. クリフォード・ウォーラス裁判官も、この日のイベントに参加し講演を行った。
クリストファーソン長老は、政教分離は小さな政治と自由の基本であり、宗教に関して政府の統制に制限を設けることは法の支配を補強するものであると述べた。このような環境があってこそ宗教の自由は擁護され、国は言論・出版・集会・請願の自由などのアメリカ合衆国憲法修正第一項に記されたその他の基本的な自由の擁護という基礎的な役割を果たせるのだという。
「宗教的信条または宗教に基づく行動の大切さを信じさせる力のない政府は、人生のその他の事柄に関する正統性をも信じさせる力を持たないでしょう。宗教の自由は、個人の人としての活動のすべてに関して信条と表現の自由を守るものです。これがあってこそ、人は哲学、政治、ビジネス、文学、芸術、科学、そして当然存在すべき社会的・政治的多様性を導くその他の事柄に関して、自分独自の意見を持ちそれを表現することができるのです」とクリストファーソン長老は述べた。
人が友や仲間と交流し、共通の価値観に基づいて自発的にグループを形成する自由は、教会やその他の宗教組織の自治権を擁護することによって手に入れることが可能である。クリストファーソン長老は「教会が苦労して手に入れた宗教的な事柄に関する自治権は、人が宗教的信仰を持っているか持っていないかにかかわらず、全国民の権利を確立する基礎を築く助けとなりました。それによってわたしたちは、社会をさまざまな方法で豊かにすることのできる社会的および文化的制度を自由に確立し、それを運営することができるようになったのです」と述べた。
各人が有する言論・表現・出版の自由、そして平和的に集会を持つ自由も、宗教の自由に端を発している。その理由についてクリストファーソン長老は「政治が異なる宗教を許容すべきであると確信したら(または信じさせられたら)、その他の事柄に関しても異なる意見を許容すべきであると考えることでしょう。つまり、宗教の自由を認めない政治は、その他の事柄に関する自由に敬意を払うとは考えにくいでしょう」と述べた。
宗教の自由があれば、教会が自由な社会に必要とされる価値観や習慣を教えることができるという観点からも、宗教の自由は重要である。宗教がもたらす価値観には、正直、責任感、道徳的自制心、家族や国を守るための自己犠牲、同情心、奉仕、市民参加などが含まれる。
クリストファーソン長老は、宗教に敬意が払われ、法の支配が維持される世界を築く最良の方法は、自分たちが教える真理によって生きることであるとし、このように述べた。「わたしたちはより良い夫、妻、父親、母親にならなければなりません。隣人や同僚にもっと親切でなければなりません。わたしたちが生きているこの世界についてもっとよく知り、市民として地域の中でより活発な役割を果たさなければなりません。わたしたちは福音生活の原則を子どもたちに教えなければなりません。宗教の自由や法の支配など、正しいことを擁護しなければなりません。」
クリストファーソン長老による講演「宗教の自由:自由の基礎」の全文はこちら。