ニュースリリース

熊本ステークヘルピングハンズ、豪雨災害の被災地にて復興支援活動を行う

 

2020年7月18日、熊本県人吉市で熊本ステーク*1ヘルピングハンズ*2による復興支援ボランティア活動が行われた。
人吉市は7月4日の記録的な豪雨により、市中を流れる球磨川(くまがわ)が氾濫、多くの建物が浸水被害を被った。
熊本ステークと末日聖徒イエス・キリスト教会福祉・自立サービス部は連携を取りながら支援のタイミングを図っていたが、被災地では豪雨の後も断続的に多量の雨が降り続けていたため、天候の回復を待ちながら、現地調査を重ねていた。
ようやく雨の上がった18日、人吉市の旅館「人吉旅館」にて復興支援ボランティア活動を行った。人吉旅館は人吉市で知られた老舗旅館で、建物は国登録有形文化財に指定されている。最近はインバウンドに力を入れ海外の観光客を多く受け入れていた。豪雨災害よりも前に亡くなった熊本ステークの教会員とご親戚だったご縁でこの度の支援が実現した。
復興支援ボランティア活動に参加したのは熊本ステークの会員17名。コロナウィルス感染拡大防止に務める現状を鑑み、熊本県内在住の会員のみで行われた。
また、和田貴志アジア北地域会長、九州地区担当の地域幹部七十人、永友裕長老*3、同じく地域七十人を務めながら教会福祉・自立サービス部で働くサブストローム長老が被災地を訪問し、教会から地域支援のために提供された復興支援予算の使途を検討するための視察を行った。
人吉旅館は川沿いに建っていたため、球磨川の氾濫の際1階は完全に浸水し、2階まで多量の泥が流れ込んだ。会員たちは朝から昼過ぎにかけて浸水した畳や、家財道具を中庭に下ろし、分別した後2台のトラックに積載して廃棄場所まで運んだ。
熊本ステーク会長会第一顧問柴田渡会長はこの日の奉仕活動を振り返ってこのように語った。
「今のような季節の支援活動は暑さとの戦いですので、こまめに休憩をとるように声掛けを意識して行いました。また、和田長老をはじめとする指導者の方々がご訪問くださり、疲れ切っている会員たちに声をかけてくださったことも励ましになりました。
ヘルピングハンズの活動に参加させていただいて、コロナ禍で教会も神殿も閉鎖され、信仰を鼓舞することが難しい中、自分の霊が高められる経験をさせていただいたと感じております。このような災害はあってはならないことですが、さまざまな試練の中にあっても、私たちの神様の息子と娘としての姿勢によって、いろんなことを学んでいけるのではないかと感じています」。
 
視察を行った和田長老は「災害が起こった時に、このように各地の会員の方がたが速やかに支援のために動いてくださることは本当にありがたい」と感謝の言葉を述べると同時に、教会としてはボランティアだけでなく、コミュニティへの寄贈なども可能であるので、そのような機会があれば教えてほしい、と呼びかけた。
熊本ステークヘルピングハンズは月2回のペースで年内いっぱいは活動を続ける予定である。それ以外にも個人で宣教師とともにボランティアに赴いたり、扶助協会の有志で炊き出しを行ったりと、コロナウィルスの影響で県外からのボランティアを受け入れていない中、人手不足を解消するために個々人が懸命に活動を行っている。
また、福祉・自立サービス部の落合淳兄弟※4によれば、教会としてこれまでのような労働力を提供する支援に加えて、泥水で汚れてしまった思い出の写真の洗浄や、災害支援の専門家の団体等への支援を行うことも検討されている。
*1ステーク 地元の会員の集まりである「ワード」が集まって構成される, より大きな地域的組織
*2ヘルピングハンズ ヘルピングハンズ・プログラムは、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員とその隣人たちが協力し合って地域奉仕を提供するもの。ロゴ入りの黄色いビブスがトレードマークである。
*3長老 「長老」とは末日聖徒イエス・キリスト教会の神権指導者に与えられている称号。
*4兄弟 弟、姉妹 教会では,すべての人が神の子供たちであるとの教えから,男性を兄弟(Brother),女性を姉妹(Sister)と呼称する。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.