福祉および人道支援に取り組む教会の心を分かち合うコセービショップ
「実際に神の子に助け手を差し伸べ、霊的および物質的な糧を与えることをしなければ、神を愛していると言うことはできないでしょう」と末日聖徒イエス・キリスト教会の管理ビショップリックのジェラルド・コセービショップは述べた。コセービショップは2018年2月20日(火)の夜にカリフォルニア州オレンジ郡にあるチャップマン大学で開催された宗教シンポジウムで講演した。
「わたしたちの人生における物質的および霊的な側面は基本的には互いに結びついています」とロサンゼルス近くの南カリフォルニアにあるキャンパスに800人以上の大学管理者、教授陣、地域社会および宗教団体の指導者らを前に、コセービショップは教会の福祉プログラムについて講演した。
「これと同じ原則が、救い主ご自身の人生の中で描かれています。力強い垂訓やたとえ話に見られるように、主は人々を教えることに多くの時間を費やされましたが、聖書のお話の中には、主が大勢に食物を与え、病人を癒した話がたくさん出てきます」とコセービショップは説明した。
コセービショップは、モルモンとその他のキリスト教徒が自己犠牲を払うのは、イエス・キリストに自分自身を捧げる準備ができており、奉仕はそれを与える者と受ける者の両方に祝福を与えることを知っているためであると聴衆に述べた。
さらに「奉仕はそれを与えるものと受ける者の両方に利益をもたらすことから、わたしたち教会は寄付されたお金や日常品を提供して支援するだけでなく、奉仕し、個人的な交流の中で相互に作用し合う機会を作る努力をしています」と付け加えた。
「教会の福祉プログラム始まって以来、福祉の基本原則は自立です」とコセービショップは述べた。
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貧しい者や助けを必要とする者の世話をすることは、トーマス・S・モンソン大管長のリーダーシップの下に教会の使命となりました。「モンソン大管長は人生の最後まで、自由になる時間があれば病院やケア施設、老人ホームなどを訪問し、人々を元気付けられました。モンソン大管長は説教台から自分がいくつのお話をしたかに関わらず、自分が語った教えを自分の人生をかけて実行に移すことが大切だということを理解されていました」とコセービショップは語った。
福祉や人道支援プログラムを含む教会の実務を担当しているコセービショップは、パートナー組織や他の宗教を持つ地域住民も、貧しい者や助けを必要とする者の世話をしているという。
「わたしたちは相互に作用し合い、共に奉仕し、互いに高め合っています。このような機会が得られるので、わたしたちは可能な限り人道支援活動の中にボランティア活動を取り入れようと努力しています」とコセービショップは述べた。
また、コセービショップはコミュニティでの奉仕活動の機会を広く知らせるために教会が開発したウェブサイトJustServe.orgについても言及した。
教会は、世界中で草の根活動として行っているモルモンヘルピングハンズのプログラムでもその名が知られている。このプログラムによって、去年の秋にはハリケーン「ハービー」がテキサス州ヒューストンを襲った後に、そしてハリケーン「イルマ」と「マリア」がカリブ海地方を襲い、その後「イルマ」がフロリダ州にも上陸した時にも、明るい黄色のシャツに身を包んだ数千人のボランティアが支援活動を行った。
「教会の福祉制度はユタ州によって管理される大きなプログラムではないということが、ヒューストンで行われたボランティア活動から見て取れます。教会の福祉制度は、自立と近隣住民の世話をするということを基本的概念とし、小さなグループまたは一個人が霊感を受けて行動することが多くあります。他の人を元気付けることによって、ボランティアは自らの気持ちを高めることができます」とコセービショップは語った。
今回のイベントはチャップマン大学のフィシュ多宗教センターと末日聖徒学生協会がホスト役となり、ジョン・A・ウィッツォー財団の指示の下に行われた。