ニュースリリース

若い世代が,宗教の自由とより公正な世界の鍵となる

キアロン長老がBYUで行われた信教の自由大会の基調講演を行う

       末日聖徒イエス・キリスト教会,七十人会長会のパトリック・キアロン長老は,2019年6月19日にブリガムヤング大学にて開催された宗教の自由カンファレンスにおいて講演し,今年のテーマである「新しい世代に託す宗教の自由」において、次世代が宗教の自由を理解し大切にしない限り,この自由が生き残ることはできないと話した。

キアロン長老は,現代の多くの若者には、二つの引っ張り合う価値観が介在し、それは世界をもっと良い場所にしたいと望む一方で,宗教や礼拝に心を向ける傾向がないということだと指摘した。「信教の自由はもっと違った『枠組み』で表現され,明確に理解されることが必要です。またそれを実行する機会が必要です。」とキアロン長老は当日カンファレンスセンターに集まった様々な宗教の指導者,オピニオンリーダー,教育関連の指導者に語った。

イギリス出身のキアロン長老は,この新しい『枠組み』の再編は,これまでの画一化した社会的通念を打ち破り,「あらゆる種類の人々」とつき合い,交わり,対話することによってのみできると述べた。「交わらなければ,世に影響を及ぼす能力も,世から学ぶ能力も失ってしまいます。イギリスの小説家E・M・フォスターの言葉のように『これからは個々に生きるのでなく,つながるのみです』」と述べた。

キアロン長老は,信教の自由を,青少年とヤングアダルトが支持する共通の価値観と結び付けるように,大会参加者に呼びかけた。「より多くの若者が、宗教の自由を実践することによって,困窮している人々に奉仕し,すべての人々に利益をもたらすような方法でコミュニティを結束する機会を見られるように助けてください。」また,これからの世代は,「社会への奉仕を通して宗教が信じることを表現することは,信教の自由がなければできないことを理解する必要がある」と語った。

       キアロン長老は,最も重要なことは,おそらく,わたしたち一人一人が世の中を変える責任が自分にあると感じなければならないことだろうと語った。

「社会に影響を与えるのは,常にだれかほかの人-もっと力があり,お金もあり,時間もある人の仕事だと思いがちです。何らかのプログラムやスポンサーが主導してくれるのを期待しているかもしれません。しかし,人々の世話をすることとなるとほかのだれかはいません。わたしたちだけです。わたしたちすべての者が,人として,神聖に創造された子供として,人生の意義に従って生活し,ほかの人とそれを分かち合いたいと思っています。そうすることで,わたしたちは宗教と政治という両方の領域に入っていくのです。これはなかなか面倒で対立もありますが,楽観的になれる理由があります。それは,マーチン・ルーサー・キング・ジュニアが,好んで引用した,奴隷廃止論者のセオドール・パーカーの言葉,『道徳的な宇宙の弧は長いが,それは正義に向かって曲がる』があるからです。わたしたちはまさにその弧の中にいるのです。そして神は,わたしたちが,弧を正義に向かって曲げる働きをするように期待されているのです。これがわたしたちの仕事です。」と語った。

二日間の大会の中、クリスティナ・アリアーガ米国国際宗教の自由委員会副委員長も基調講演を行った。その他およそ80人の著名な宗教家,オピニオンリーダー,教育関連の指導者が大会期間中パネルとして参加した。

            

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